Web一週間presents・うしろシティ初トークライブ「料理男子と裁縫男子」@阿佐ヶ谷LoftA

うしろシティトークって、カレーシティとあとゴッホくんのトークじゃけでしか、じっくり聞いたことがない。ラブレターズとのやつは、なんとなく腰が重くなってしまって行ったことないし*1。ふたりだけのトークって、鍋イベントのMC程度しか観たことないんだった。
どんなものかと思っていたけど、ふたを開けてみれば想像以上のゆるやかさでした。後半、ちょっと眠くなってしまったほど(笑)。興味があるのかないのか、知らないことばかりの再結成コンビ、しかも、お互い全然歩み寄ろうとしない(悪い意味ではなくて)。そんなふたりが、「脱ぎやすい靴はどうしたらできるか」について、すっとぼけた空想をきゃっきゃと楽しんで、電車乗り過ごしたりしてるんだよ。ああやって、ふわふわした楽しいネタが作られているのだろうなあ。あと、何度か聞いているけど「キャラの名前を考えるのが好き」の話は、すごくうしろシティらしさが凝縮されているような気がして、聞いていて嬉しい気持ちになります。
特別メニューはは阿諏訪氏の監修によるおいしいごはん。スパイスから煮込んだカレー、すごいねえ。料理男子にはもう距離置きたいくらい頭上がらないので…。
あとFKDオールナイトを経験すると、完売公演だろうが全然余裕があるように見えてしまう客席…。

(5/31up)
覚えているところだけ。

  • 客入れ中のBGMはずっとスピッツ。開演直前に阿諏訪氏のメニュー説明のアナウンスがあり、うしろではスピッツをくちずさむ金子氏の声が漏れ聞こえており、阿「しゃべってっから歌わないで」金「ふんふ〜♪」阿「知らないの!?歌詞!」wふたりが登場するときだけ、なぜか突然のミッシェルガンエレファント。
  • 金子氏はお酒に弱く、甘いののほうがむしろ苦手。なんなら飲めそう?ということで阿諏訪氏のすすめでブルドックを。注文後も、「お酒少し弱めで・・・」と気遣ってあげる阿諏訪氏。そして口をつけるたびに、ちょっと顔をしかめる金子氏と、話の途中でも「まずいの?」とつっこむ阿諏訪氏
  • 金子氏はたまに飲むときもあり、相方に「おれ今日ちょっと阿諏訪飲んじゃおっかなー」「阿諏訪もう酔っちゃったー」といちいち報告してくるんだとか・・・。酔っぱらって、看板にぶつかりはしたが倒せなかったこともある。ジンカーズ馬場氏のツイートで報告されていた話だけど、それについて、金「ツイッターってすっげーチクられてる!」「やってない人からしたらただの陰口だよね」とのことです。そうですよねえ。
  • 作ったお料理の話。阿「A5(ランク)の牛肉をもらったの」金「えいごの牛肉?beefってこと??」なんちゅうやりとり!!阿諏訪氏も結局正しく教えてあげないしさ・・・それでもいいんだねこのふたりは。
  • デザートに添えてある「カラコット」の説明。阿「焼いてあるの、麦を」「焼いた麦?チャーハン的な??」→阿「コーンフレークをー、分厚くして。それを平たくして」金「ぶあつくしたのに?!」(笑)。
  • 裁縫男子金子氏は、靴まで作るよWeb一週間の人に話している。ネタ中に脱ぎやすい靴はどんなのかという話をしていて、最初は実現(制作)可能な構想だったのに、「足下に小さい像がいて、そいつが押さえてくれている」「もしくは鳥」「鳥がべりって剥がしてくれて、脱いだ後は肩にバサバサっと止まるんだよね」などと、突然ファンタジックな展開に・・・しかもそれ話してるふたり超楽しそう・・・そんな話を一時間くらいしていて電車を乗り過ごしたんだとか。え?なんなのこのふたり??
  • 先日まで出ていたお芝居の話(「ロミオとジュリエットハムレット」@博品館劇場。私も観に行きました)。阿諏訪氏は神父さん役で、割と一貫して出ており大事な役。阿「すげ〜大変だった!」。ふざけらんないし、とのことでしたが、そうでもない部分もあったけどね(笑)。一発ギャグ的なことをさせられるシーンもあるのですが、阿「おれのことどういう気持ちで見てんの?」「俺がすべると喜ぶじゃーん」と相方に(笑)。そのシーン、毎回同じことをしていた阿諏訪氏、金子氏は、特になにも思わず見ていたそうなのですが、オフィーリア役の真帆ちゃんは一緒に袖で見ていて、「また同じこと言った!」と金子氏に小声で言っていたそうw-お芝居の楽屋では将棋が大流行し、今もブーム継続中のシティ。阿諏訪氏ついに折りたたみの将棋版を買ってきた→阿「言うなよー!マネージャーに怒られんだから!」wふたりで遊んでると、単独前なのに!と怒られるそうで、見つかりそうになると「隠せ!隠せ!」と中学生みたいなノリになっていたそうな。
  • 単独の話。金「日程がラブレターズと丸かぶりってとこからスタートしてっから」。尻に火がつくのが遅いというシティ、単独の準備に入ったら連絡して、と塚本氏に伝えていたところ、つい最近その電話が来て焦っているそう。金「こっち将棋やってっから!」(笑)。
  • フライヤーの阿諏訪氏は、足を開きすぎていて実は完全にパンツが見えていたのを、なんとか修正して見えなくしてもらっているそう(笑)。なぜ足を開いているかというと、阿「実はね?このブルーシートの下に〜・・・、たんぽぽがあんの〜!(ドヤ顔)」という相方の横で、バーニャカウダの野菜をもりもり無言で食う金子氏。金「俺のこと、この後蹴ったけどね」w
  • 単独がどうも、かなりの宿題っぽい感じらしく、やんなきゃいけないの分かってるけど、ネタ作るのは大変だ〜という感じのようでした。阿諏訪氏曰く、「かっこいいのは東京03さんの」スタイルで、単独やって、そのなかのネタで1年くらいまわして・・・というのが理想だそう。あんまり響いてない感じの金子氏は、以前あったライブ(コントレNETWORKかな)みたく、「毎月新ネタ作ってるほうが良かったかなって思う」。
  • 舞台の稽古中、その稽古場のそばの「でっかいブックオフ」に3時間とか行っていた阿諏訪氏。金「あすわはでっかいブックオフ好きだもんねー」。そこでの、デレツンなおつりの渡し方をするおっちゃん店員の話題から、金子氏が出した居酒屋の説明:金「名札をアルバイト同士で書くようなお店」→阿「あー、行きたくないとこだ」w そこから「一番サイアクなとこだ」「すぐ閉店してほしいとこだ」と、どんどんグレードアップ(笑)。そういう店は、文化祭みたいだ、という金子氏に、「文化祭がわかんない」という阿諏訪氏。そういう学校行事に、一切参加しない学生生活を送っていたとのことで・・・授業中も休み時間もイベント準備中もつねにヘッドフォンをしていたそう(卒業アルバムも・・・?)。そら友達居ないよ・・・。体育祭も出てないし、むしろ体育の時間になって寝ていても起こされず。金「同窓会とか行かないの」阿「呼ばれない!」「風のうわさの風も吹いてこない」w
  • そんな学生生活だったけど、学校のロケーションはすごくよくて、窓を開けたら目の前が海という。金「理科室とかでさ、試験管に魚を入れてかざしたら、海にいるみたいだね」阿「・・・?・・・?もっかい、もっかい?」(笑)。この金子氏の表現、文字にすると青春文学の一文のよう。もう一度言わされたけどやっぱり阿諏訪氏には届かず、金「俺的には全然流してくれてよかったのに」阿「流せないよ!ひっかかる杭だよ!」(笑)。
  • そんな阿諏訪氏、今は友達がいっぱいいて楽しい!とのことでw芸人さんより役者さんのほうと仲良くなるタイプだそう。はーやっぱり。しかしそんな役者さんたちですら、「阿諏訪くん、暗い」と→阿「だれだよー!!」w
  • そして阿諏訪氏が作ったカレーの材料を仕入れに行った映像などを流すことに。この映像を撮った人、編集した人、そして流す人がゴッホくん。あら。阿諏訪氏と仲良しだとここでも主張(笑)。仕込み映像が2本目でしたがこちらはLoftAの店員さんとの完全な茶番で、金「・・・うるっせー・・いらねーなァ」と相方に大変不評でしたw

ここまでが1部。休憩を挟んで、2部は裁縫男子の話題と、Web一週間での交換小説の話題。

  • 2部の開始は金子氏が手作り服を着てくる(客席後方からガガ様に乗せてw)のですが、とても不完全なお洋服・・・ミシンが壊れてしまい、完成できなかったそう。デザイン画からまあ金子氏らしい奇抜さでした。めちゃくちゃでっかい襟デザインについて、こんなんできんの?という阿諏訪氏に、金「接着芯というのが・・・」阿「・・・なに?せっちゃくしん?そういう神?」というやりとり・・・!結局金子氏も説明しないしさ、「えいごの肉」ふたたび!
  • 金子氏が持参したお裁縫道具というのが、プラスチックのラバーキャップ付きの、オレンジ色に黒猫のイラストやらが描かれた、チープなかわいらしい小さなコップで・・・!阿諏訪氏は「お前が好きそうな色だなあ」「毒々しい・・・」と言っていたけど、いやそれ以前の問題では!?
  • 結局お洋服に関しては未完成なこともありあまり掘り下げられず。作っているところを撮ってきたお写真もなかなかのポンコツっぷりだったしw
  • そして交換小説を眺めなおしてみることに。投影するOHPを準備するゴッホくん。金「え?OHPもできるの?」ゴ「何でもいけます」かっちょいいな!通信カラオケも接続できますもんね・・・。
  • ふたりが書いている小説を読み返したり、思い返したり。私もちゃんと読んでないのですが、ふたりのタイトルの付け方が特徴的でおもしろい。阿諏訪氏は必ず「○○と●●」というスタイルで(ex:「打ち合わせと打撃音」)、あえてなのかなやっぱり。金子氏のは「真夜中の25メートル自由形」とか、まあすばらしい金子氏クオリティだなあと。
  • どういうふうに書いてるの?という話。ネタでもなんでも、阿諏訪氏はすぐにオチを考えたがるタイプ、金子氏はとりあえず書く、オチとかどうでもいいタイプ。
  • そして変な名前を考えつくのがやっぱり大好きなふたり(笑)。「やみまるくんとこもれびくん」(これは私が勝手にそう読んでるネタタイトルですが)のネタを、先日ライブでするときに、ふたりの配役を逆でネタ合わせしてみて、楽しかったねーと。それもはやネタ合わせじゃないじゃん!
  • 変な名前ばっか考えるのに何時間ついやしたことも。阿「路線がずれると、篠宮さんみたいになる」とのことw「がんばりますすけ」とか(笑)
  • 変な名前のキャラクターたちは、そういう名前をつけることで見えてくるのがおもしろいと。金「その名前で生きてるわけだから、絶対そういうやつっていうのが分かる」と。ああ、すごくいいなあこの話。そして、そうやって想像して、創造することが好きで、楽しんでいるふたりの作るネタが、愛すべきものにならないわけがない、とも思ったのでした。

確かこの話で、ゆるやかにおしまい。内容が後半はある程度決められていたこともあり、ある意味分からない人には伝わりにくい部分もあったと思うけど、終始ほほえましく、楽しい時間でございました。

*1:カレーシティが好きすぎたのかな…決して比べるつもりないんだけれど。