角座若手開幕シリーズ・第6夜 うしろシティのライブ@新宿角座


待ちに待ったうしろシティの単独ライブでしたよ。新ネタ+セレクトネタという内容で、新ネタもいじくった既存ネタも、やっぱりかわいらしくて、程よくあざとくて面白かったなあ。彼らのコントで遊んでいる空気が好きだ。ふたりともいろいろ演れてすごいねえ。VTRネタの内容がなかなかにはっちゃけていて、あんなこともするんだと意外な感じでした。阿諏訪氏のS癖が存分に発揮されていたよ!しかしそれに応えている金子氏も相当だよ!やっぱり決していい子ちゃんなんかではないのだな、うしろシティ。荒波部屋等で垣間見えていたシティのやんちゃな部分がよく見えて大変楽しかったです。

シティの過去のネタで好きなのもいっぱいあるので、ぜひまたこういうライブがあったらなあと思います。そして出囃子がほぼフジファブリック*1キャプストが2曲*2という胸を突くセレクトっぷりでうろたえる…阿諏訪氏スペ中生なんでしょうか。昔ワンスター時代の単独ライブでも「リンゴガール」使ったらしいじゃない…。


コントは1本目の超短いやつを含め計9本。うち観たことがあるものは4本でしたが、ほぼすべてマイナーチェンジ。最後のコントは例のスローモーションのやつで、このライブの大トリ用にアレンジされていました。やっぱり最後に収束させるよねー。
初見のコントで好きだったのは「9回裏」で、でたらめな阿諏訪氏の情報も金子先生も全部面白かったよ。ずっと低い声で演じている金子氏がやっぱり芸達者だなあと感心しました。金子氏の七変化を堪能できて大満足です。バーベキューの計画のコントも、阿諏訪氏の言い訳を聴いてるときの表情の変化が秀逸!あと「ソラニン」ね!なんてばっちりなチョイスなんだ!うしろシティソラニン
一方、「エレベーター」は、嫌なやつがあまり出てこないシティでは割と珍しいタイプのコントだった印象が。変な趣味があっても金子氏がかわいそうだった!エレベーターの中なのに1階上がるのに時間かかりすぎだし、歪んだコントだったなあ。そして、ふたりとも年配の男性に扮するときはあのでっかいサングラスなのがもう可笑しい(笑)。

既存ネタで、「ローマ旅行の計画」には、中盤にまた突飛な展開が加えられていて、まさにシティらしくて楽しいー。アクセル全開になった感じがするね(「転校生」のサーカスのくだりもそう)。「居酒屋」は、「シンガタ」で観たのだけど、金子氏が4時間遅刻してくることに阿諏訪氏がご立腹という設定に変えてきてました。「…あすわだよ」もめっちゃ溜めて答えてたw

以前にも書いたことですが、うしろシティのコントはある程度のパターンはあるものの、そこにふたりのキャラクターの多様性や関係性の妙が加わって、たくさん観ても似通った印象にならないのがすごいなあと思います。心を掴むフレーズも盛りだくさんで、あの掛け合いの楽しさがたまりません。笑いやすくてポップなのよねえ。しかし同じコントを観てもセリフ変わってたりなくなってたりすることも多いので(金子氏のは特に)、できるだけたくさん観たくなっちゃう。困ったもんだわ。


で、幕間の映像ですが、阿諏訪プロデュースでは金子氏を女装させ、渋谷の交差点で遠隔操作&放置プレイというかなりの衝撃映像でした。しかしサングラスをかけた途端、「気はでっかくなったよね」と相方もちょっと驚くほどすんなり言うことを聞くようになる金子氏。すごい…金子氏やっぱりすごい…。映像でも「お前はほんとにかわいいなー」と女装させ、エンディングでも「金子はちゃんとメイクしてもらえればほんとかわいい」「白い日傘を差してそれで代々木公園歩いて」とニヤニヤしており、阿諏訪シティだいぶ気色悪いな!映像のときにメイクしてくれた人にも「なんだよブスじゃねーかよ!」と怒っていたそうです。
金子プロデュースのほうは、阿諏訪氏を人と関わらせて人見知りを改善させようと、ラッパーの格好で竹下通りをうろうろさせたり…かなりハラハラする感じでしたが、阿諏訪氏もなんだかんだでやっていて、ふたりともすごいなあ。あんまり一般人を巻き込む系のロケものは得意じゃないのだけど、あの頭おかしい振りきれっぷりも、ある意味芸人には必須なのだろうなと感じたり…。阿「普段の仕返し的なことでしょ?俺を辱めようとしてんでしょ?」金「…そういう側面もある」とのことでしたが、普段から何してんのよ阿諏訪氏
エンディングではそのラッパーあすわの歌(feat.かね子)が流れてましたwあー面白かった。

*1:Surfer King、TEENAGER、星降る夜になったら、B.O.I.P、記念写真

*2:フランクフルトとバースデー。ツボすぎる選曲