ニコカとマヂ将棋

週のどまんなかに、春先の雨がすさぶなか、K-PROさんの新ライブと、∞ホールでの新ライブをハシゴしてきました。移動含めしんどそうだ…と懸念してましたが、どちらも満足感たっぷりで、好きな芸人さんばっかり一日で観れて大変幸せでした。行って良かった。ニコカがすっきりした構成で終了してくれたおかげで、余裕もって新宿から渋谷まで移動できたし。どちらもどんどんパワーアップしてほしいです。良いライブ!

「ニコカ」vol.1@新宿シアターミラクル(19時〜)

出演:ヒカリゴケ/ニューヨーク/浜口浜村風藤松原/ゴールドラッシュ/アルコ&ピース

1組が漫才とコントをひとネタずつ披露するという内容。まあ素敵。最初の発表にゴルドラが居た時点で予約しちゃったよ。組数は今後ちょっと増えたりしそうだけど、これくらいのボリュームちょうどいいなー。

  • 前説HARAくん。自己紹介ギャグに対してかたくなですね彼は。
  • OPMC、風藤氏と国沢氏。そわそわしつつもの和やかな組み合わせ。風藤氏が気を使っているのが分かりやすかったな〜(笑)。国沢氏はコンビでもしゃべんないほう、風藤氏は「うちで言ったらまだしゃべるほう」とのこと。「ニコカ」は、漫才とコントのふたつの武器=2個のカードを持っている、と言う意味で。「2個のカード」までなかなか説明ワードが辿りつかなくて何度も「にこの、武器、にこの…」と繰り返す風藤氏。国「もっと早くそこに行けたでしょ!」
  • でもそんなふたりはいきなり「コントができない悩み」みたいについて話しだしたりwヒカリゴケは「机を前に置いてしゃべってるだけ」だとか→風「あ〜、まったく同じです」。目線もどこにやっていいのか分からない。漫才中もいまだに手の置きどころが分からない国沢氏。前で手を組んでても、ずっと股間守ってる人みたいなw国「ボールも飛んでけえへんのに…」(笑)。
  • お花見行きました?等のゆるやかトーク。風藤氏がまだゼロ分咲きのときに参加したお花見での、失敗した料理のことなど。「まずいー!」「まずいー!」「ほくろ多いなー!いや関係ねーだろー!」(笑)。
  • 国沢氏は自分のことを話したがるタクシー運転手さんの話が気になっちゃったこと。ヒカリゴケって定期的にK-PROライブで観るんですけど(本当にK-PROでしか観てないかも)全然トークをなかなか聴けないから気になるなー。

香盤は↑の順で前後半3組ずつ、漫才とコントを各1周。前半組を紹介した風藤氏が、「先にやるほうが、得意なほうだそうです」と含み笑いで(笑)。あれ、結局前組漫才からでしたね。アルピは、知らないけど(笑)。

  • ヒカリゴケの漫才、男女グループできもだめし。片山氏のフレーズがいちいちツボでした。一方コントは国沢氏のフレーズがツボでした。「演技力がない」とOPで言ってたけれど、間がよかったです国沢氏。おもしろいよなあヒカリゴケ。
  • ニューヨーク、完全初見だったのですが大変おもしろかったです。漫才はいかにもNSCっぽいなという感じで、お上手だなーと。ツッコミの彼*1のクドさがいい(笑)。コントも面白かったです!振り切っていて。不良がまったく報われないのが良かったなー!いきなり先生がdisり出したのでびっくりしたけど、その対象もちょうど良いんじゃないかとw
  • 浜浜、「あごはずれ男の話」と「台本紛失」。漫才のほうで、引き笑いしてる浜口氏のお顔ったら。コントもねえ、もう、笑って見守るしかないじゃない。
  • 3組でトーク。ニューヨークのツッコミくんが、「漫才終わって、すぐ着替える自分に酔ってました」と(笑)。単独ライブみたいに。漫才とコントどっちが多いんですか?と振られた浜浜、浜口「得意なのはー、ベーゴマですね」w片「これはー、松竹にはいないタイプや」(笑)。それを受けて「水鉄砲をよくやる」とボケた片山氏→浜口「そういうのはよくないと思うなー」→片「そっちに倣ったのに〜」。
  • ニューヨークの、「目見えんくなるくらいスベることがある」から、おのおののスベりあるある話になってしまったのが面白かった。浜村氏がザマンザイの1回戦で落ちて、その次の舞台上で泣いたと。「俺の言うことなんておもしろくね〜んだ〜;;」と。はあ、このトーク良かったな。私はあまり絡むことのない人同士の絶妙な距離感の会話が好きらしい。
  • 後半、風松は出てきて、松「(漫才とコント)どっちも苦手」「人前に立つのが苦手」風「あ〜、向いてないね」(笑)。漫才は大喜利漫才で良いのかな。ことわざだったりフレーズだったり歌詞だったりとにかくいろいろ。合間のふつーの会話がもう風松全開で楽しかった。風さん前半、松原氏の「笑顔がいいね」とやたら褒めちゃうし。サザエさんネタ多かったなー。あと、「マツコデラックスが4人揃うと?」ってそもそもそのお題、なんなの?(笑)コントは、松原くん(38歳小学生)の帰りの会の発表。松原くんのズーンとした感じがブラックなボケと合っていて楽しかったね。
  • ゴルドラ、ひさびさかもー嬉しい。漫才は「毒を持った動物と戦おう」。一昨年のトークライブで後半ずっと動物と戦うトークしてたのを思い出すよ、こういうネタ大好き。土「俺たちの大好きな触手…」田「俺たちの言うな!お前だけや!」w主に土井氏が漫画アニメネタぶっこむ→ちゃんと返す田邉氏の図が好きだわあ。浜浜もそうだけど、ネタのなかにふたりの共有する素や歴史が見えるのが大好きです。漫才の醍醐味ですよ。コントはフラグシンポジウム。こちらも大変よろしかった。
  • アルピ、1本目漫才で、平子氏が認定バッジをつけて。「これ付けてれば女子短大生くらいなら抱けるって…」。天使と悪魔、だったんだけど、ムチャぶり平子っち降臨。ぶっこまれる酒井ちゃん。酒「練習で言ってよそういうのー!」平「台本芸人!」←ひどいっ(笑)。しかし、いざ本筋に戻そうとしたら、またしても悪魔の音響照明が→平「音響と照明がムチャぶりしてきたー!」「悪魔がこっち(平子)からこっち(酒井)行って、こっち(照明)に行ったー!」→酒「平子さんがヘンなことするからー!分かんなくなっちゃうんだよ!!」(笑)本筋で失敗するパターンに入ってしまいました。そして2本目、またしてもセンターマイク。客席のあら?という「この空気さえも!」ホームにしていきますよとw「お弁当箱の歌」で、巻物漫才的なハッタリで。「腐っても一児の父だよ」という平子氏の言い返しが好きだったな〜。いやー、超うざかった!(よい意味で)
  • 3組トーク、風「風藤松原、漫才、アルコ&ピース、コントで…」ゴールドラッシュさんだけがちゃんとやってましたねと(笑)。3組とのトゥインクルを経験済だという話。平子氏の元コンビ、セクシーチョコレートはどんなだっけ…→平「おれね、セクチョコ時代のこと思い出そうとするとココ(後頭部の下のほう)が痛くなる」田「プロテクトかかってるんですね」(笑)。ゴルドラはもう所属されてたからネタ見せ組にふんぞり返ってましたよね、等々相変わらずイキイキとした平子氏に、それまでにこにこ黙ってた松原氏が「…あえてね、ヒールを演じてる」(←語尾にハートが見えた…)→風「言わないで!」(笑)みんな知ってるから、みたいなこと言ってた気がする。そうだねーみんな知ってるよー。トウィンクルトークも嬉しかったけれど、以前のプレスリーを思い出すメンツだったなー、うれしかったな。
  • エンディング、平子っちの告知中の耳打ち芸再び。馬はニューヨークでしたが、まあこのニューヨークができる子で(笑)。下剋上をくらう平子っちなのでした。そして最後に吉本の告知をした(「吉本による吉本のための…」)ニューヨークにぶっこむ浜口氏なのでした。苦笑いで引き戻したけど何も言わない浜村氏なのでした。わー楽しかった。

「マヂ将棋」@渋谷∞ホール(21時半〜)

出演:囲碁将棋・マヂカルラブリー/ゲスト:流れ星・磁石

なんだこの布陣は!もともと行きたいなと思ってたライブだった(ニコカが入ったから迷ってたというのはありますけど)のに、このゲスト!とはいえ、本当に集客があやうくて、マジでゲスト頼みだったそうです。根「あんまなくない初回からゲスト頼みって」(笑)。うん、でも良いチョイスだよ文様。「誰を観に来たのか」等気にしてたけど、この4組だからハシゴまでしたんですからね、文様!
∞で複数組(とはいえ4組)観たの久々だったんですが、なんかいろいろと新鮮でした。ネタは盛り上がるようになってるなあ。でもトークとかは音が広がっちゃうので聴き取れない部分も多かったかも。

  • 村上氏のバッヂはちょうちょで、野「ガをこう!したんでしょ?」(胸を手のひらでバーン!)
  • すぐにゲスト呼び込み。磁石の∞は「生まれて2回目」。なんで「マヂ」なの?普通シに点々じゃない?と永沢氏。マヂカルラブリーのマヂはチに点々なんだ、なんでか知ってるか?…知らねーな?と野田くん。いい絡みですよ。ちゅうえい氏的に「野田」って名前だけで印象がよいと、「吉本じゃない野田」だけでものすごく笑いが起こる(笑)。
  • まずネタを披露なんだけど、その順序もどう決めて良いものやら、だったので今ここで決めることに。永「4組並んでやっちゃわない?!」ち「俺らよく動くからちょっと後ろのほうでやる」とにぎにぎワイワイ→村「さあ、雑談はこれくらいにして」→瀧「こうやって飯食ってんだけどねえ」w
  • 普通実力だよね?と永沢氏、実力と聴いて、すぐ1番に座ったちゅうさん(笑)。実力ではなく芸歴と言いたかったらしいです。芸歴説明中「M-1のためにアレしてコレして」が重複する他事務所2組w
  • じゃんけんして好きな順番を取ることに。磁石だけふたりでじゃんけんして勝った佐々木氏が出てました。磁石内予選、かわいい(笑)。
  • じゃんけん(根・野・佐・ち)したら、ちゅうえい氏ガンダムを出す→これはグーチョキパーのなかでどれよりも弱いやつなので負けw→野田氏もガンダムやっちゃう→根建氏vs佐々木氏、佐々木するなよ!するなよ!というガヤに。え、本当にやっちゃうの?そこでやらないのがさっさんだよね?!と思ったんですが、なんと佐々木氏全力でガンダムやりました。足の先までスタイリッシュ。でもお客さんのほうには身体を向けられてなかった(笑)。結局、最初に選べるのはいごしょに。
  • 次点で選べるのは磁石、文「また決めらんないんじゃないすかあ〜?」→迷う迷う永沢氏、生放送ですよー!と騒ぐガヤ、サっと座る佐々木氏で乗っかってあげる(笑)。そして3番手のマヂラブは、野田くんが即着席して「めっちゃ早いハマカーンさんのやつ!」とwてんこもりなザマンザイネタ。
  • ネタコーナー、1番手流れ星(結果狙い通りに)。娘の結婚相手が挨拶にくる。不思議なもので、あのギラギラした舞台上で観るよく動く流れ星の漫才はとてもとても楽しかったのですよねえ(普段は滑稽さのほうが先立つ)。岐阜は特に名物がない→合掌造りマン→誰よー!のくだり、そこはフォローしないのねとw
  • 囲碁将棋、おふくろ。ひさびさに観たかも!あー面白かったなあ。補助輪のくだりとか本当に秀逸ですよね。そして相方に業務上過失ツッコミの容疑をかけ、冤罪だった文田氏。「それはー、ごめん」と普通に謝っていたのが可笑しかった(笑)。
  • 磁石、女子が結婚相手に求める条件から、子どもが怪我させた子の親に謝りに行く。やっぱりこういうところに持ってくるのはさすがに完成されたやつで、佐々木氏のセリフなんてもう、こなれすぎて水が流れるかのごとく滑らかでした…滑らかすぎてもったいなかった…。それでも、まだ笑い待ちしてる印象があったなあ。すごくウケてました。ザ・ギースのほうがのくだりでびっくりするくらいウケてました(笑)。
  • マヂカルラブリー、歌が上手くなりたい野田くん。野田くんの「千の風になって」を、座席的に正面から観ることになってしまい、それがもうハマってしまって笑いすぎて苦しかった…!
  • 企画「ひとりだけ還ったみたいな扱いトークコーナー」。村上氏がくじ引きして出た人は、隅にある椅子でヘッドフォンをつけ、その間悪口を言われるという。村「悪口を言うことで、結束を高めると…」wOPに続き村上氏仕切りでしたが、ちょいちょいボロが出て、フォローする野田くん→永「野田くんに助けてもらうことあるんだね」。
  • 「ひとりだけ帰る」シチュに入る前のトークテーマは「学校」でしたが、さあスタート、ってなってすぐ「このテーマとは全然関係ないんだけど」と切り込む永沢氏w始まる前に文田氏が2組の楽屋へ来て(永沢氏は文田くんって呼んでた)、「磁石さんと流れ星さんに、お金…アッイヤお客さん呼んでいただいて」と口を滑らしたことを暴露(笑)。恥ずかしがって自ら椅子へ走り、ヘッドフォンを装着した文田氏。わははは。まあでも、お客さん入らないとライブ続けられないもんねえ。正直で良いと思います。
  • 1人目の帰る人はいきなり村上氏w「法政大でお笑いチャンピオンになったことをことあるごとに自慢する」がメインに。シアターDで行われたチャンピオン大会。佐々木氏の「ていうかガリガリガリクソンにしか見えない」のあたりで戻ってくる。
  • 2人目はちゅうえい氏、名前を見た途端、「いっぱいあるーー!」と頭を抱えた永沢氏→「ちょっとお腹痛いから帰るわ」と抜けるちゅうさんがヘッドフォンをした途端、永「まあ〜〜〜!ひどいよ!!」「まず不潔ね!」(笑)。ウェストポーチ1個で旅行に来た話とか。瀧上氏によるハナクソの話もひどかったですねえ。永「でも1回も臭いと思ったことはないのね」(笑)。そしておもむろに、「あと、どろぼう、なのね」と切り出す佐々木氏w
  • 3人目が永沢氏。その間に話していたのが、みんな学生時代からの付き合いなの?→囲碁将棋は囲碁将棋部で、という話から、マヂラブはピンだった野田氏を村上氏が出待ちでナンパして組んだ…という話題になり、席を立たずに聴く永沢氏。文「これ帰らないパターンあるぞ」w結局席を立った理由は、永「ちょっとナイツを殺しに行かないと」→佐「じゃあ俺も行かないと」(笑)。ああこのやりとり、磁石だな〜と、今日イチのお気に入りです。みんなにそこつっこまないの!って空気だされてた佐々木氏、いいわあ。
  • 永沢氏は浜谷氏に比べて借金が期限がキビしいのだとちゅうさんwあまりこれという悪口は出ないなか、佐々木氏が繰り出すエピソード、だいたい聴いたことあったけど、まあ止まらない。寝言の話しようとしてさらっと「一緒に寝てると」と言っちゃったもんだから、多いに沸く舞台上と客席(笑)、思いっきりあせあせする佐々木氏w誰かが、「どっちがS?M?」とでも訊いたのか、ガヤをかわしつつ「俺がSだけど」と返していた佐々木氏にキュン。ていうか、寝言の話題はもはや悪口じゃないでしょーよさっさん。
  • あと永沢氏は気分屋だよねと瀧上氏。先輩と飲んでても、つまんないと普通に帰るとか言い出すんだそうで。Hi-Hi上田氏とかとも飲んでて、瀧「上田さんも優しいから」、永沢氏がそういうと『ちょ、オォイ!…〜〜〜んもう!!』とリアクションするんだそうwなにそれかわいい!動きも地団駄踏む感じで再現してくれて、瀧上氏まさかの報告ありがとう!
  • 4人目は文田氏。野「あいつさ、中二病だよな!」w主に野田氏と根建氏の暴露が止まらず。文様のいたずらっぷりが、マジで年齢不相応だよ!競馬パチンコタバコを始めたのは29から→「それただのやばいやつじゃん!」とちゅうえい氏(笑)。全然女の子と喋ったりしなくて、なんなら囲碁将棋部の黒板に、女子と喋った回数を正の字で書いていたと根建氏→佐「そのころは、一緒に寝てたの?」(笑)。
  • そこまでやってエンディングへ。ちょっと物足りないくらいの、すっきりさで良かった。楽しくても遅い時間ですし。佐々木氏の「俺瀧上の話したかったー」から、出てくる出てくる瀧上氏天然エピソード。瀧「何個あるんだよー!!」(笑)。

磁石と流れ星は、それぞれの話をするときのポンポン飛び出すところがさすがでした。でもいつも観てるライブでの気心知れすぎた感とはまた違って見えるから不思議だよなあ。聴いたことあるエピソード多めでしたが、立ち上がってまでリアクション取ってくれる根建氏と野田くんを見られたり楽しかったな←このふたりを立ち上がらせるのは主にさっさんの発言(笑)。
「学校」テーマからいろいろお互いを知る感じも結構楽しかったのですが、どうしても各々のテリトリー同士の対話になっちゃってたから、またここから進化していくといいなー。ホスト2組のガチライブにもなってほしいですし。

*1:さっと調べたけど、嶋佐氏の相方ということしか分からず…すいません…