ミドリカワ書房「増刊ミドリカワ〜アコギなお見合い〜」vs松井省悟(空中ループ)@下北沢440

お見合いライブはアコギ版の9月だけ行くつもりだったのだけど、直前になって、やっぱり複数見ないと比較して楽しめない…などと余計なことを考えてしまい、行ってきました。ライブ名の表記がいろいろあってどれが正しいのかよく分からないけど、とりあえず今日のは増刊だと本人も言ってたので。

  • 空中ループ松井くんの歌声があまりに心地よくて寝そうに。うとうとふわふわしてたら、アルバムの感想で「よく眠れる」というのをよく戴く、と言っていて、やっぱり、と思ってしまった…。不思議な空気を持つ人だなあ。空中ループを初めて聞いたときは、すっっごく濾過させて上澄みの部分だけを取ったファブ、というイメージだったのですが(この表現もどうかと思うけど)、歌のとおり、まさに暗闇を射す光のような雰囲気をかもしだしてました。
  • 松井くんは関西のミドリカワライブにはよく行っていて、今日もめっちゃ楽しみにしていたそう(何度も言ってた)。ライブでのミドリカワさんしか知らなくて、楽屋で喋ってみたら、「ライブのMCと全く同じやな…」と思った(笑)。テキトー感があるのに、優しく包み込むような感じ、とのこと。そんな松井くんも、まじめそうな感じなのにさすが関西人というかそういうノリもあっておもしろい。
  • ミドリカワさんはなんか、髪型とか変わってるし足元はえせクロックスだし、ゆるゆる。今日の増刊は、お見合いだしそんなにやらないよ、ダイジェストで…良く言えば集大成だけど、悪く言えばダイジェストで(笑)
  • その通り、新曲は2つだけでした。未発表曲もなくさみしい。いわゆるニートで引きこもりの人を歌った「大丈夫」が、サビだけなら優しいメロディに真っ当な歌詞を乗せていて、逆に残酷だった…。ちなみにこの曲はガリガリガリクソンのことを想って作ったそう(笑)。語弊が…
  • 「メシ喰えよ!」嬉しかったなー。半音下げてのお届けだったけど。「まだ高いから全音さげてもいいかも」とか言うミドリカワさん。この曲自画自賛してましたね、人気あるんだろうねえ。
  • おもむろに、あんまりライブ自体好きじゃないですよ、とか言い出すミドリカワさん。経験を重ねて好きになってきたけど、やっぱり好きじゃないそう。地方のほうがまだ旅情があっていい(それでも移動の行程とかが好きなんであって、ライブ自体は好きじゃない…)けど、東京にもいいところはあって、いろんな人を寄せ集められる、ということで寄せ集めのバックバンドの方々登場。いつもと違う顔ぶれ。設楽くんとか。わたし、設楽くんを初めてじっくり見ましたが、濃いな…と思いました(笑)
  • いつもお借りしてるガンボの皆さんは、声を掛けたんだけども、「今日、海に行ってるって…」「気持ちが悪い…バンド全員で行ってるって」。そんな海なんか嫌いな俺たちがやるぜ、と(笑)。ソウルガンボ仲良いなあ。
  • 松井くんは全部ひとりでやってたから、(バンドをつけたら)フェアじゃないなあと思って、だから「悪役レスラーでいいです。ヒールは僕らで、松井くんはベビーフェイス」「地獄からの使者、ミドリカワ書房です!」(びしっ)。まーおもしろいですけども、よく喋ること。
  • バンドつきも、ならではで良かったです。ハープの佐野さんがとても素敵で、彼がいるからってことでライブではほとんどやったことない「生きて死んで」もやってくれたし。この曲といえば増刊というイメージなので嬉しかった。
  • ラストと言えば「彼は昔の〜」。拍手は揉み手で、とか「2番目から歌ってください、ちゃんと歌詞教えますから」とか、もうこの曲に限らず、全体的にとにかくノリノリなんである。ガールの部分になったとたん立ち上がって、客席にマイク向けたり。それと同時に最前の机に缶ビールがスタッフからセッティングされ、それを取り、椅子に戻ってプシュっと開けて、一口飲んで、「ぬるいな…、しゃらくせえ〜!♪」。なんなの、この演出は。
  • ECで座ったとたん、「あっビールがない!」(←片付けられた)。
  • バンドメンバーの呼び込みが面白かった。ずっとプロレスノリだし…。設楽くんとは付き合いが長いと言っておきながら、設「8年、9年くらい?」ミ「えっ、そんな長くないよ!」(笑)結局8年目くらいだそうですが。佐野さんには、男前、かわいいねーとか言っときながら、「佐野くんとはねえ、一番付き合いが浅いわね、あたし。よく知らないわ」と、無礼なミドリカワさん。あとベースの時光さんは、倉橋ヨエコさんの晩年のサポートをやってて、「ねー、うらやましいわね!」と嫉妬を。
  • 松井くんも呼び込み。「働かずに生きていきたい」Tシャツがすごく似合わなかった(笑)。ミドリカワさん曰く松井くんは、芸術的な音楽をやってる人。ミュージシャンをアーティストって称することが嫌いで、おれらがやってるような音楽は芸術なんかじゃねえよ、と思っていたけれど、ミ「キミはアーティストでいいと思うわ」松「…なんか、キライやって言われているような…」。
  • お見合いだし、一緒に歌うことになったのだけども、ミ「彼が全然あたしの曲知らないって言うんで」松「や、私の恋愛…」ミ「夏っぽい曲って言ったでしょ!」後輩相手に自由なミドリカワさんです。松井くん、「私の恋愛」好きなのかしら。で、一緒にやったのが「少年時代」でした。しかもふたり揃ってハンドマイクで、え、立って歌うの?と客席爆笑(笑)。本当にお見合いあとのカラオケじゃないですか。松井くんがDメロでコーラスっぽくしてくれるのがとてもおしゃれだった。ぐだぐだなのに。

やー面白かった。ミドリカワさんよくしゃべってたなー。昨日だけだったのかそれともいつのまにかあんな感じになったのか。思えば、ゲストに呼ばれたことはあるけど呼んだのはほぼ初めてですよね。松井くんにが良い人だからってかなり甘えてたご様子(なんかどんどん呼人さん化してるような…)。来月の伊東氏とのお見合いもかなり楽しみです。