「漫才5・コント5」(#4)@しもきた空間リバティ

まだ半分も発表されないうちから前売り終了になってたような…。SSLがテッパンのレギュラーライブになったなか、このライブのスペシャリティかなり高いので、メンツに関わらず行っておきたいなーと思うところです。今回も企画がすごかった…いろいろと。

  • 前説ゴッホくん。自分の単独の説明と、広島弁おりまぜ。「絶対観にいくけえ がんばりんしゃいよー」とお客さんに言わせる。普段よりかなり声もらってたよね(笑)。そしておなじみ先輩芸人の名言紹介、今回は金子氏の「売れたら洋服全部あげるよ」(笑)。ゴ「金子さん、売れたら裸で過ごすつもりらしいです」。
  • あとは前説に、中川くんがしれっと参加するのが恒例に。佐々木ブルーの再結成も近いのだろうか…。
  • オープニングMC、うしろシティ×流れ星。金子氏が香盤等が書いてあるバインダー持ってたんだけど、瀧上氏も持っているのに気付いたのか、袖にバーンと投げる(笑)。読んでいいよーと流れ星、拾い直す金子氏、「任せます?こいつに」と阿諏訪氏w金子氏、ライブの紹介文にある「スペシャリスト・・・!」とか「違いや良さ・・・!」なんかをいちいちリピート(笑)。
  • iPhoneユーザーを見つけると、「ぴよ盛り」アプリをDLさせて自分が愉しむというちゅうえい氏。 正直ちゅうえいさんと仲良くないですけど、今日会っていきなりダウンロードさせられました」w
  • ぴよ盛り推しが止まらない相方に、「何なのお前、ステマ?」と瀧上氏。ステルスマーケティングの説明をしたら、金「へえ〜」に対して、阿「何すか?頭イイと思われたいんすか?」w阿諏訪氏ってば、相手が相手だと分かりやすくこういう態度出しちゃって。うしろシティのこともっと聴きたかったのに、という瀧上氏に、阿「じゃあ、しますか〜?」と全然乗ってあげなくて、結局ピヨ盛りの話で終了(笑)。

漫才5

  • エルシャラカーニ…家の間取りの風水のこと。いつものような脱線もありつつ、メタっぽい部分も濃くなってて、本当に楽しかった。エルシャラというか、清和氏がとても楽しそう。振り回されてる感じから張りあう感じになってきたのが良いのかな〜。両こめかみに手を当ててしろうさんの発言に困惑していた清和氏がとても素敵。怒られる前に殺してしまおうと首を絞めるしろうさんw
  • 風藤松原…風藤氏のネクタイ、プレゼントのやつでしょうね、素敵ー。アイドルとトーク番組の司会者。松原氏のアイドルちゃん、かわいい(笑)。基本自己紹介ボケなんだけど、「春の気配でした♪」がかわゆくってツボでした。それに対する風藤氏の返しも。あと好きだったのは巌流島クアトロ!
  • 流れ星…離婚の原因。とはいえ、途中からふたりして飛行機になったり(←もはや意味不明)。瀧上氏が着陸させるとこが好きだったー。これに限らず、こういう発想の漫才を作り出せる瀧上氏はある意味すごいよ。
  • ハマカーン…前の流れ星に、「バカみたいな漫才をね〜、バカですよ!」「おもしろかったねえ〜」と満面の笑みで神ちゃん(笑)。相方だからこそイラつくことってあるよねって話。まあこれがすごかった!普通のトークみたいで、神田氏が浜谷氏を翻弄している形になっているのも、新鮮かつ、全く違和感なく。ここまで積み重ねてきたものがあるからこそ出来るものでもあるんだろうなあ。もう後半は、ちょっと圧倒されちゃった。「仲良いかな?」と確認するくだりも秀逸すぎて。
  • 磁石…マフィア。ジャッカルファミリーの。年末のSSMでのオチが、認定バッヂを使ったのもに改編されてました。それ、今やるの!?アドバイスされて変えたのかしらー(笑)。このネタでは「メガネがひとり増えるだけだよ」の佐々木氏の返しが好きすぎる…だから何って感じなのに!
  • 中MCはエルシャラ×どきキャン。岸氏は「おじぎが似合わない後輩」だと清和氏(笑)。エルシャラのことも「ド先輩」とか言う。
  • 佐藤氏によれば岸氏は「中身イケメン」で、死ぬ間際とかに魔法が解けてキムタクみたいになるんじゃないか…とw出番前に話していたキスシーンを集めたDVDの話。キスのDVDと聞いて、佐「え?出てんの?」と相方に(笑)。しろうさんを彼女に見立ててそのDVDのシーンの一部の再現を。佐「えらいショートカットだな」w

コント5

  • かもめんたる…先祖は墓荒らし。う大氏の思春期の学生の描写力!悪意を惜しまないのがいっそ清々しいほど。あとお父さんウォーキングで何があったの(笑)。
  • ダブルブッキング…落としの川さん。川元氏の怖さは持ち出してくる武器の、救いのない感じというか有無を言わせないブラックさ…。展開もすごかったね!ダブル、いろいろこじらせてる気がする。良い意味で。
  • トップリード…「役立たず」。和賀氏が楽しそうだったなあ。「痙攣はまずいなあ(笑)」とか。実は「あ、社長!」ってなるところの演技がとても好き。しみじみ。
  • どきどきキャンプ…鼻歌どろぼう。ワンシチュエーションでここまで見せるのはすごいなあ。なんとなくだけど、同じようなネタや流れは他の人がやってても、どきキャンだから面白く見せれる感じっていうのは絶対あるんだろうなと思うコンビ。
  • うしろシティ大トリなんて意外ー。「笑っちゃうよな」。初見でした。金子氏が「そういうの分かんないわけじゃないんだって」「今5分ももらえないじゃない」なんて台詞を言うこと自体、もう、姑息というか(笑)。

企画・即興シャッフルユニット

  • MCは新妻氏と黒田氏。黒田氏のMCの安定感最高ですね!
  • 1組目、全くテンパったりしない「佐藤と神田2012」にびっくり。しゃべりながら「これしよ、あれしよ」とか言っちゃって、その自由さも落ち着いてたー。テーマが「時代劇」で、「テンダラーさんのコピーしようよ」という神ちゃん。立ち位置どっち?と聞いたら二人とも同じで、「まじかー」「じゃあ取り合おう」と決めてハケる佐藤氏。ああ、余裕だわあ…こういう人たちを、いかに普段見ていないか(苦笑)。オードリーみたいになってたというか意識的に持ってったようで。終わってからも、楽しくなっちゃって2時間くらいやっちゃうと思ってやめたの、神ちゃんこれ楽屋でやろー、と。続きはケイダッシュライブで!とのこと。あと、誰と組みたいですかって訊かれてさらっと「浜谷がいいです」と言える神田氏、本当に素敵!人柄がうかがえるよ…。
  • 2組目、瀧上氏と新妻氏。ゲートボウラー米蔵の大ファンにんにん、「憧れのちゅうえいさんの位置で瀧上さんと漫才が!!」とテンション上がりまくってました(笑)。瀧「お前の俺らへの過大評価っぷりハンパねーな!」w新妻氏、「あーいつーは古い俺あたらしいー」とギャグもあり、ちゅうえい氏っぽく(声も似せていた)本当にゲートボウラーの序盤のくだりやってました。披露したあと、あまりの感激に涙するにんにん、黒「もしかして、泣いてます!?」(笑)。本当にこのネタ大好きなんだなあ!瀧上氏にも「勉強家!」って言われてました。
  • 3組目、浜谷氏と黒田氏。自分の名前を引いたときの黒田氏の焦りっぷりw黒「俺のツッコミじゃなくてリアクションだもん!」(笑)。浜谷氏にすべてを預けるということでコンビ名も「ハマタニケンジーズ」に。両そでに捌けてからも、「浜ちゃん、浜ちゃん!!」と泣きそうになってたー。それに対して苦笑いしながら「とりあえずやりましょ、大丈夫大丈夫」と言う浜谷氏の落ち着き…!!なんなの…!結果、浜谷氏の後ろにずっと黒田氏が隠れてるという斬新過ぎるスタイルに。これがもう本当に面白かった。黒田氏がたまに出たり入ったり、リードする浜谷氏も素晴らしかったです。「パンさん(※黒田氏)のシャイな部分がこんな風に出るとは」と浜谷氏も言ってたけど、黒田氏、あれがナチュラルにできてたってすごいな!もうミラクルすぎました。
  • 4組目、ちゅうえい氏×槇尾氏×岸氏は、ちゅうえい氏の迷い込みっぷりに対して、袖で観ながら泣き笑いになっていた瀧上氏の相方評が的確。5組目は風松にプラス金子氏という、金「お邪魔する感じですか?」な組み合わせ。コンビ名も「うしろ風藤松原」で、完全にお宅にはお邪魔させてもらえずw瀧「責任のなすり合いがすごかった」ね(笑)。風藤氏、さすがお見事だったなあ。
  • この企画、おそらくできるだけたくさん出られるようにという配慮と、MCの気分次第なのでしょうが、できればコンビでたくさん観たいと思う。トリオやそれ以上だと、まあ面白いんだけれどどうしても舵取りに力点が置かれちゃう気がする。即興でコンビになったときに、各々の手腕と素質がやっぱり一番映えると思うんです。そして、もうピンはいやだよー。ひどいよにんにん、絶対自分が引かれないって確実なときに言うんだもの…。ササキングはフタリシャベリ以外で観るのは本当にしんどいよー


今回はとにかく、ネタでも企画でもハマカーンはすごかったなあと、それに尽きます。ふたりとも即興で呼ばれてもあの動じなさとあの手腕。このライブのあの企画であんな振る舞いする人、今まで見たことなかったし、みんながあわあわする姿をたのしむ姿勢で居たから、本当に驚きました。正直、ちょっとこわいとすら思った。どんだけ器と懐が広いのー。
佐々木氏のうっかりギャラ暴露発言もだけど、ライブ後は少し複雑な気分になったり。おおっぴらに言えない感情のほうが大きいから書かないけどさー。出来杉くんの存在は魅力より脅威が勝ってしまう私です。ダメな子アンテナが敏感なだけに。