今月観たライブ・5月編

新鮮なものからさすがだなと感じいるものまで。

さらば青春の光「野良」@SPACE107(5/3:fri)

千秋楽へ。あれやこれやから以外と早かった単独、いったいいかほどのものかと思っていたけれど、すばらしかったです。内容もコントたっぷり、幕間の映像もなく、事務所を退職したことを存分にネタに昇華して、タイトルからしてふたりの気合いが弾けまくっていました。千秋楽ではやっと黒字が出たそうで、ニヤニヤが止まらない森田氏wあの晴れ晴れとした表情が見られただけでも本当にうれしい。

ドドんトークライブ「法話」@下北沢Mスタジオ(5/9:thu)

サブタイトル忘れちゃった。
とても楽しみにしていたし、とっても楽しかったー!この日のお昼の東京FMの番組にこのライブの告知をしにドドんが出ていてびっくりしたよね…
石田氏の修業時代の話とか、ちょこちょこ聞くけどこんなにガッツリ詳しく話してもらえたのは本当にうれしかったなーまだまだ楽しいエピソードがあるだろうから、ぜひお父様の説法どおり芸に生かしていただきたいです。まあとにかく驚いたのは石田氏の語彙力のすばらしさ!しょっぱな、お父様に芸人になりたいと告白したときの「…向こうはプロの説法師ですよ」で、心掴まれたよね。話も上手で楽しそうで、終わった後に「話したがりみたい」「みんなが聴いてくれるのが嬉しい」と言っていて、そんな姿勢が伝わってくるのもとても好感度高し。そしてまた安田氏の佇まいが素晴らしいのよねえ。喋りたがりな石田氏にちょうどいい按配の聴く姿勢なんでしょうね。今日はずっと石田が喋ってるから安田さん疲れちゃうと、最初に出てきたのが安田氏用の椅子だったしなあ。はあホント楽しかった。ぜひ続編も期待です。


後半の質問コーナーで、お互いコンビを組もうと思ったきっかけ(第一印象だった気もするが)は?という質問に、まだ養成所時代仲間とごはんを食べにいって、いじられタイプの芸人くんが「いじめかいじりか分からないような」扱いを受けていて、彼の台本がオムライスの上に落とされるということが→そういうの「うわあ〜」って思うけど言えない石田氏→そんななか安田氏が「…そういうのやめよ」とキッパリ→「すてき!この人、モラルがある!!」とほれ込んだそうで(笑)。「安田さんの技術とかじゃなくて、モラルがあるから一緒にやってます」とニコニコ石田氏。一緒に居て怖い思いをしなくて良いと。こういうご意見は逆に新鮮だったし、ますます素敵なコンビと思わずにいられないよ。あと好きだったのは、お互い小田急線と千代田線のはしっこ同士に住んでいて、ネタ合わせを中間地点の梅ヶ丘駅のホームで一日中やってたというエピソード(笑)。

修行寺ではずっと料理係をしていた石田氏の「楽しみが食事しかないから」とか、「(刺激がないから)みんな人の失敗が大好き」というフレーズに、特殊な場所で生活するとはそういうことなのだと改めて胸を打たれたりもしました(本当に法話を聴いているかのよう…)。私は十分ありがたいお話を聴かせていただいた気分ですよ。

スパローズ単独ライブ「ビジネスクズ」@中目黒ウッディシアター(5/13:mon)

前回の単独もえらく好評でしたしわくわくしながら初日へ。ぎゅうぎゅうのウッディシアターにて、舞台が異様に高いから漫才を観ているときはなんだか謎の宗教っぽい人たちをあがめているような気分に(笑)。本当に楽しかった。今のスパローズといえばクズだしネタもみんなクズなんだけれど、イヤな気分にならないしむしろ癒される不思議。コントに出てくる人たちはみんなダメーな大人ばかりだったけれど、それを純粋な作り物として笑わせてくれるのはひとえに彼らの人柄そのものがあるからだろうなあと思います。だいたいのオチが大和氏の放り出すような大声(「コイツマジでクズだ!」とかw)だったのも清々しくて好きだった。来年の4月には芸人始めてから一万秒売れてない日が来るから卒業しようっていう2本目の漫才もとても楽しくてね〜。ときどき森田氏が大和氏に素で爆笑したり大慌てになったるする様が本当にほほえましくて。
コントでは結婚式のが好きでした。強盗をしてまでご祝儀を作ろうとした大和氏はもはやクズというかただの極端に不器用な人でいとおしい・・・。暗転中に準備してた後輩芸人さんたちがミニコントに入ったのもびっくりした!あんな小ネタひとつにこそ地力を感じます。そして周囲にいる本当のクズの方々紹介も楽しかったねえ。ああいう人たちを、自分も含め「笑う」という愛し方をしているスパローズというか大和氏は、本当にやさしい人なんでしょう。カウンタートークのお話、聞きたかったなあ。

Simple Set LIVE(#39)」@しもきた空間リバティ(5/16:thu)

出演:流れ星/かもめんたる/ダブルブッキング/風藤松原/トップリード/磁石

全組FKDのSSLは2回目。もっとこういうミニ公演的なFKDが観たいです・・・。開演に遅れてしまって企画のアンケートに参加できず残念でしたが、本当に楽しかった行って良かった。ネタもあっという間で安心して観られるし、いつも期待以上の満足感をもらってしまう。前回の全組FKDのときも、楽しすぎてアンケートにただのラブレターのような感想を書いてしまった気がしますが、それだけ楽しくて幸せだ〜って思っちゃうのは、あのまとまりが続いていて積み重ねてるものを観てるからで、それは本当に恵まれてるなあと思うのです。
トップリが「THREE DECKER」でやってた「腹痛」で、まあひさびさで嬉しいこと!お客さんの反応もホットでね、見応えありました。風松も途中まで普通の?漫才だったのに、途中から「ノリツッコミやろうよ」とか言い出して、なにやりはじめたのかと!w
企画はチーム対抗でお客さんのアンケートの回答を予想するもの。「好きなライブ会場は?」とか「芸人だったら入りたい事務所は?」とか、これは聞き応えある感じ!(笑)。こちらを「K-PROのお客さん」として真剣に予想してくる芸人さんたちも面白い。ちなみにチームは、槇尾氏・瀧上氏・新妻氏のチーム女装、う大氏・川元氏・松原氏のチーム根暗、佐々木氏と和賀氏の和賀枠チーム、永沢氏とちゅうえい氏の「ただの仲良し」でしたwMCは風藤氏と黒田氏、黒「(佐々木氏をさして)あっ、あの人、ささクロの人だ!」佐「平日ホームレスです」週末ヒロインならぬw
「入りたい事務所」の第1位がマセキで、う大氏が「もう君らを普通の女の子として見ない、この世代の女の子たちがマセキとか書かない!」とキレてました。う大氏本当にすてきで、瀧上氏が「こういうお笑いライブに来る人たちは〜」なにかしら語りだそうとしたら「大丈夫か!?」「プラスチックが燃えるようなニオイがする!」と危機察知がえらく早かったwたぶんFKDが始まってすぐくらいだったら、かもめんはこういうライブでもあまり場に映えなかったんじゃないかと思うのですけど、これも関係の積み重ねだよなあと嬉しくなりました。チーム根暗がとても楽しいと言ってたう大氏がこの中目立っててすごくかっこよかったよ・・・そして答えを考えるとき、ひとり椅子に座っているう大氏に合わせて松原氏と川元氏がすっと座り込んで肩を寄せて相談していたのが根暗チームがもうかわいくって・・・

「東京センターマイクvol.1」@しもきた空間リバティ(5/19:sun)

あったかくて和やかな雰囲気が楽しかったー。主催のスピワ、というか小沢さんがもう小沢さんすぎて、全然ちゃんとしてないw香盤も決まっていないから、オープニングでくじを引いて決めようということになっていて、そういうルールなのにトップもトリもイヤで、くじを引く順序すらぐだぐだぐだぐだするおざーさん。結局ワゴンがトップという(笑)。
今回のメンツは小沢さんが観たかった人たちを集めているそうで、三四郎は初めましてなんだけど面白いってよく聞くから、というようなことを言ってた気がします。ウエストランド三四郎もああいうところで観れたのが新鮮ですごく楽しかったなあ。ネタもテッパンでキラーワードだらけで気合いを感じました。小宮「ホリプロのお客さんナメんなよ!」ナメていいっすよw
企画ではテーマによるリレー漫才。その順番決めるのもまた「話し合いで」ということでうだうだ。小沢さんが相田氏に向かって「君はしっかりしてんだね」と笑ってのが可笑しかったり。結局「若い子」→「お兄さん」の交互に行こうということに。最初の流れ星からもうだいぶカオスなことになっていて、後に続いたコンビがボケとツッコミの位置をずっと流れ星から継承していて立ち位置がごちゃごちゃになっていたのも面白かった。ワゴンちゃんのドラマチックなコントを帳消しにしてたマンマミーアw最後のトータルは普通に面白くって、とても即興とは思えなかった。最後ちゅうえい氏のコンパスおじさんに戻ったときはほんと感動しましたよ。さすがです!