yardとFKDとSSH - スバラ式ダイアリ（はてなブログver.）

年度末の仕事の準備で、yardとFKD本公演はともに遅刻してしまいましたが、それでも行って良かったなあ。土曜日のSSHはもともと入っていた予定がなくなってしまったので行けることに！やったー、これは本当に見ておいてよかったやつ！規模もお客さんの質もそれぞれ全然違うのに、どれも楽しくて、そこにある空気のあったかみがすごくて、こういうとき、私本当にライブに生かされてるなあって思う。

「K-PROプレミアムyard10」@しもきた空間リバティ（3/4:Tue）

オープニングは4組によるカバー漫才だったそうで、入ったらもう披露し終わって振り返ってるとこだった…うわーんみたかったよー。笑撃戦隊がオジオズを、ザンゼンジがウーマン、ドドんが流れ星（ちゅうえい氏役の石田氏はちゃんとYシャツ）、ウエストランドが三四郎をやったそう。武田氏は着替えなくてもパラダイス氏っぽいとか、これをやれって1時間前くらいに言われる、こっちの練習しすぎて自分たちの本ネタが全然できてない、等々（笑）。カバー漫才以前yardでやってたけど、本当にお笑いドスケベには垂涎ものよね…。
ボーナストラックはなすなか！スクリーンに出た紹介に歓声が上がる客席、それをずっと引きずってはしゃぐなすなか師匠（笑）。那須「僕らが出てくるときにキャーがあった」「あんなん、なんで？あんなんなんで？！」。中西氏はキャーにびっくりして、出る直前までずっと「キャーあった！キャーあった！！」と相方の袖を掴んでいたそうｗ
企画は「なすなか師匠に学ぼう」で、大御所に対して無礼をはたらきそうな3組になすなかにダメ出ししてもらうもの。仕切りはドドん、無礼をはたらきそうな3組はスパナペンチ、ママンマ、浜口浜村、あーおもしろそう（笑）。
スパペンの楽屋での挨拶、「いやー今日もウケたな〜」と師匠ってそんな会話してんの！？っていうなすなかも素晴らしかったけど、まずノックの音を聴き取れてもらえない永田くんｗとにかくしょっぱなから那須氏の永田君への絡み方がフルスロットルだった。一方、即師匠に気に入られる高橋くん。
ママンマは例のつかみをやってみせる→なすなか「…完璧やな！！」とユニゾンｗもうダメ出しするところなんてない、ばっちりだと→ママンマ「いやでもまさかいまぶーむさんに見ていただけるなんて…」→「おい！いじり上手やんか！！」ｗ中西「これで売れんかったら事務所が悪い！」とのこと。そして一緒にやっていただけませんかということで、ます中西氏を入れる那須氏（こういうときは見てるポジションがいちばんおもろいやろ、とｗ）→中西氏入りバージョンを見て、那須「俺も入る！俺も入る！！」とはしゃぐ→最終的に「君もやろ！！」と永田くんを引っ張り込む（笑）。永田くんめっちゃがんばって高い声出してた〜巻き込まれた永田くんに「大丈夫永田くん、ストレスで倒れたりしない！？」って言った安田氏が優しすぎてときめいたわ…。
浜浜は師匠からのごはんの誘いを断るシチュエーション。案の定、奇っ怪な浜浜に怯えるなすなか師匠がかわいかったー。那須氏は平場での立ち姿が手持無沙汰でゆらゆらしててかわいいんだな（笑）。
今回、ウエストランド井口氏もういじられじゃなくてしっかり回せる人になっててちょっとびっくり。いつからあんなやわらかな人に？後半企画での河本氏が本当にひどかったから（笑）、そんな相方へのフォローというか責任感を全面に出す姿勢が強調されていて、好感度がぐぐぐっと上がりました。

「FKD48 8th LIVE〜念願〜」@なかのZERO小ホール（3/5:Wed）

新ネタ祭りにくわえいつものユニットコントで、ボリュームたっぷり。あらためてすごいことをやってくれてるんだなあって思う。西堀氏がネタのなかで「おじさんたちの文化祭みたいなイベント」だと言ってて、滝沢氏が「文化祭しか楽しみねーんだよ！」と助長してたけど、そういう生き方を見せてくれるのは観に行ってる身としては泣いてしまいそうなくらい幸せ。やっぱり悪ふざけは全力じゃなきゃね。

ななめの上京コント面白かったー！散々お客さんにも暴言を吐いたマシンガンズは、トイレで「あんなにばかやろうって言って大丈夫だったかな」と心配してたとキャンキャン長浜氏に暴露されてましたｗ長「優しいニイニイたちですよね」。
磁石は新ネタというか「結婚式のスピーチ」で、いろんなボケ詰め合わせという感じ。佐々木氏の「泳法がちがう！」が胸に刺さりました…。
アルピの、アーティストのライブに憧れてネタとネタの間にトークを…ってやつ、「（ネタを）説明すんの！？」って酒井ちゃんがつっこんでたけれども、あれジンカーズが単独でずっとやってるよなーって思ってしまった（笑）。
風松は漫才ではなくて、ホワイトボードを持ってきて「大輪助教授です」とｗ「松原氏が今凝っていること」を披露、それはアナグラム。松原氏ピッタリめのパンツスーツで、前ボタンひとつしか止めてないしなんか女の人みたいだった…ホワイトボードの前に立つと予備校の先生みたい…。風藤氏は主に「はい消して！」って言われてホワイトボードを消す係（笑）。単独のときにネタになる前の言葉たちで遊ぶふたりのやりとりがすっごく楽しかったから、こういうのも全然大好き。これができちゃう風松すごいよー。
トリの三拍子も、高倉氏による回答に寄せてきてくれる問題で、あれは高倉氏アドリブだったの…？すごかった。かっこいかったな〜。

ユニットコント、チーム女装は「槇子（本日欠席）が結婚かあ〜」ってことで結婚式のだしものを考える面々、悠子ちゃん今回のお洋服大正解じゃないのあれ…ついに悠子ちゃんがショーパンを…。そしてこのチームは最初の悠子ちゃんと瀧子ちゃんのふたりだけの部分がなにげに一番好きだよ。他の子が出てくるとツッコミになっちゃう瀧子ちゃんが唯一あたまゆるい子になってて、悠子ちゃんが振りまわされるターン（笑）。そんで、今回は新メンバーに文子ちゃん（川元氏）がついに！ばさばさのソバージュヘアに黒のチュニックワンピ…なんか個性派アーティストみたいな！？悠子ちゃんがどんどん腹黒い子になっていく…そしてチーム女装はいつも季節感ないよね、そしてみんな女子大生から成長してるんだね。
ちゅうえい喜び組おもしろかった〜。VTR紹介前に飛び出そうとしてしまったあたりもあのユニットっぽくて（笑）。あの打ち上げのノリみたいなのをちゃんと舞台用に持ってこれる力に感動しちゃうよ。
5人漫才、今回は篠宮氏・永沢氏・風藤氏・上田氏・ちゅうえい氏で、元気な篠宮氏に割と引いている永沢氏、風「これ結構高松すごいねー」ｗこれみんなザマンザイのファイナリストだ、全員集合だ！→おいおい、俺を忘れちゃ困るぜ〜と平子氏ボイス→でも登場したのは酒井ちゃん（笑）。酒井ちゃん何にもできないじゃんと散々言われる。上田氏には「ただの小太りじゃん」と言われるｗそしてキレた酒井ちゃんはスーパー酒井ちゃん（関西弁）に。
チーム根暗も、今回う大氏が欠席だったからか、いつも以上に乱暴だったｗいいね、あの何も考えずにやってる感。

ふんど６は、ふんど２であるう大氏の代わりにサテライトメンバーであるふんど７こと西堀氏が乳首部分を手で隠して登場（笑）。「すげー恥ずかしいよー、俺じゃなくてもいいじゃーん！」ｗ佐々木氏は相変わらずずっとやる気ない顔してましたが、すげー痩せてた…食べれてないのかしらと心配になる…。そして最後のマジックのひっかけには本当にびっくり。用意された台詞だとしても、佐々木氏の「あとで絶対永沢に怒られるよ！」は説得力がすごかったね。
劇団チリヨウと劇団D-konも、あれはしてやられました、まさにライブならではの構成美…ああいう出し物も、ユニットライブを続けてきたこそ見せられるものだと思うとなんだか感動しちゃうよ。D-kon側の松原氏の力み方が、まるで漫画のようで、背中を見ているといとおしくなったよ（笑）。高倉氏も見事に大根っぷりを演じてて、ついさっきふんど６で観客だまくらかした人とは思えなかった！下池氏もポンコツなのですが滝沢氏がそれ以上の超ポンコツでめちゃくちゃ面白かったな…。そして平子氏の演劇芝居は濃いｗ
そして最後の和賀枠は、わがっしーでした。前回わりといいやつ（ワガリレオ）だったのに、また和賀さんぶすくれちゃって…。そしてお母さん役の黒田氏は、文子ちゃんと同じズラをかぶっていたよ（笑）。

「Simple Set HARF」@新宿ハイジア・V-1（3/8:Sut）

ザンゼンジ・ドドん・モグライダーの3組、「K-PROが期待する次世代MC候補」の3組なんだそうです。その期待を全面に押し出した構成で、それを正面からぶつけるK-PROさんもそれにめいっぱい応えてる3組も本当に素晴らしかったです。3組とも楽しそうで、本当にあっという間の60分でした。他事務所で同世代っていう関係と、それぞれのコンビなりがFKDとはまた違うすごくガツガツした熱になっていました。すてきなものを観たなあ。

MC対決というオープニング企画。鰹節大使からかつおぶしもらいましたよ〜。みんなわいろを渡しちゃうあたり、もうみんながっついててすばらしい！そんななかドドんちゃんはもうこなれてて安定してました。判定で全員集合したとき、声張りすぎてカスカスな芝氏、声大丈夫ですか？って聞かれて、「今朝ちょっと、カミソリ飲み込んじゃって！！」わー、ロックだわー（笑）。武「（芝さんが）すごく楽しんでるってことは分かって欲しい」楽しいのね！
「今、鯉の養殖してるらしいですよ」と織田無道トリビアを披露した安田氏に「知識人〜♪」と相槌入れる石田氏（笑）。そして判定の結果企画MCはドドんに。プレッシャーで「緊張してきた！」って言う安田氏も、珍しく読み上げさせてもらって、暗転と同時に「できるもんだ！」って呟いてた石田氏も、かわいいよいい子だよ〜。
ネタはみんな長尺でほんと楽しかった。モグライダーのあの感じ、本当に唯一無二ですごいね、やみつきになっちゃう。いつまでもできそうだもんなあ。
ザンゼンジのストーカー部長も、最後に壁際で怯える武田くんが本当にかわいそうで、見ててぞわぞわしました。結構前から観ているのだけど、三福氏が怖さをちゃんとキャラクターで包めるようになってきた感じがするな〜。
ドドんは苦行がしたい石田氏。売れたいんだよー！っていう流れから安田氏がキレちゃうのもすごくいいネタ、単独のときのグっときた気持ちを思い出しました。数見てるから分かることだけど、ネタは安田氏が作ってるのに、石田氏が毎回そのときのタイムリーなコネタとか、ちょい足しで入れられてて、キャラなのにしゃべくり漫才感がちゃんと出てる。トークライブのイニシアチブが完全に石田氏にあるのも、ああいうおしゃべりを安田氏がすんなりフォローできるからなんだろうな〜いいコンビだな〜。

企画は、MC候補対決ということでMCをやってるときの「ハプニングに対応しよう」。モグライダーの「マナーの悪いお客さんが居たら」、お客役のザンゼンジは客席に降りたのだけど、隅っこに身を寄せる三福氏「あいつ地縛霊じゃね！？」とか言われるｗ「面白いことやれよー！」って野次ったのに、ともしげくんの「うたひろ♪」に「…おもしれーじゃねーかよ」って言っちゃう三福氏ｗ
ザンゼンジのは「MC中に停電になったら」で、迷いながらもやってみるふたり、どうしよーって言ってるのはふたりともなんだけど、「いいよ、やってみよ、お前できるよ」って相方に任して自分は全ボケな三福氏、そういう感じなのねーとしみじみ観察してしまったり。そして真っ暗のなかで「みなさーん!!落ち着いてくだせえー！！」って叫ぶ武田氏（笑）。
これ、正解として森田氏と清和氏からの回答が用意されてたのも抜け目なさすぎる！森田氏のも全部森田氏らしかったけど、とにかく清和氏がブレることなく真面目な人で、「そのまましばらくお待ちください」と告げるくだりとかただのマニュアル！芝氏に「ANAの機長だよ！」とか言われていた（笑）。
ドドんは「演者が倒れたら」。かなりの緊急事態だけれど、ともしげ氏が倒れるにいたるまでも、安田氏が完璧な葬儀屋っぷりを見せるとこも素晴らしかったわー。さすがお坊さん漫才のネタ作ってない！芝「手際ったらなかったね！」
ちなみにこのときの森田氏の回答は、「みなさーん！第2の風藤松原の誕生です！」と言ってはけさすで、この森田氏ならではの秀逸さにしびれました。実際に聞きたくはないが。ドドんも、「実際にあのボケやったらダメ」「みんなと仲良くできなくなっちゃう」「自主ライブか地下ライブしか出れない」と自省してました（笑）。

安田氏の仕切りが優しくて安定してることもだけど、石田氏のボキャブラリーの豊かさとそれ自然に使いこなせてるところにはいつも感心する。森田氏のことを「希代のいじめっ子」って言ったり、武田氏のことを「天性のパニック声」って言ったり、人に言葉で伝えるのが好きな人なんだなあと思うよ。そんな石田氏が終わったあとツイッターで、このライブのことを「最高の腹八分目」と評していて、あーまさにそんな感じ！とまた感心した。すごく美味しいものをとてもちょうど良いところで終わらせてもらったけど、絶対まだまだいろいろあるだろうと思わせてくれて、ぜひこの3組で何かやってください！とアンケートに書かずはいられなかったよ。そういう意味でもこのライブコンセプトにぴったりだったんじゃないかなあ。