「ザンゼンジ・ドドん・モグライダーの6人のライブ(仮)5」@新宿ハイジア・V-1

今回も楽しかったーこのライブの驚くようなポジティブさはなんなんだろうね。ライブ中にたくさんやりたいこと言ってたけど、全部やってくれそうなのがほんとうれしい!OP映像でまだ笑いが起こって、安「OP映像今年いっぱい持ちましたね!」とみんな喜んでたけど、でも来年になったら新しくしようって、なんでそんな前向きなんだ、6人ともえらい…。
開催は来年の予定だったんだけど、前回決まっていた安田氏によるモグライダーサーキット応援ツアー大阪の模様を報告するための開催だったそうです。あと今回もチケットは完売で、もしかしてこじらせナイトから知ってきてくれた人がいるんじゃ…!?と(笑)。いろいろと前回からのトピックスがあったんだけど、それを誰かしらがちゃんと客席に説明してフォローをしてくれるあたりが、やさしいなー真面目だなーと感心しちゃいました。もうわたし、褒めるとこしか見てないよ、このライブ!(笑)

  • OP映像、来年には新しくしようね〜って6人、芝「おれリンダリンダ好きじゃないのよ!」とバッサリwどぶねずみみたいに美しくなりたいってワケわかんねえ!とw芝さんが好きな曲でやったら?と言われ、「君が代かな〜」(笑)。一方なんか元気がないともしげくん。指摘されて、「じゃないほう芸人みたいになってんのがちょっとやだけどね」と。こんな派手な見た目で…と言われたけど、芝「派手でもない、一番質素だ!」wいろいろ褒められる相方に対し、「俺は芝くんにないもの全部持ってるからね!」とともしげくんw「ちっちゃい顔とおっきい顔でしょ!」確かに!
  • 今年はどぶろっくと流れ星のおかげで学祭にたっくさん行ったドドんちゃん。すごいウケるんだそうで、いいな〜と他2組。K-PROさんに頼んで3組で行かない?と。武「俺沖縄がいい♡」(笑)。芝「沖縄アクターズスクールの学祭に」w最後にも話してたけど、とりあえずライブはやるかわかんないけどどんちゃん騒ぎをするのは決定!ときゃっきゃする6人。行けるといいねー!
  • ネタ1本目、ドドん「通販番組できる?」。安田氏いじりはああいうフォーマットなの?それを感じさせないのがすごい…とっても楽しかった!
  • ザンゼンジ、コスプレ部長。OPで武田氏の顔がキモくてウケるとかそういうことをいじられていたせいか、赤いカーディガンに膝スカートで出てきた武田氏に失笑が(笑)。
  • モグライダー、都市伝説。芝氏の「大家族のおねえちゃんはみんなだいたい美容師になるとか」っていう例、秋吉家だ!といらんことを考えた*1。「おくゆかしい4」も素晴らしかったね…
  • 企画その一「サーキットに行ってきました」。これの報告が楽しみで、三福氏は情報もすべてシャットアウトしてたそう。ほぼ全編安田氏の自撮りによるVTR10分弱をみんなで鑑賞。ツイッターの写真で、なぜ安田氏はおでこを出してこんな恰好を…?と思っていたけど、石田氏が例のTシャツを着てがっつりモグライダーコスしてたのね!石田氏が行くところまでは予想の範囲内でした(笑)。「いないところでいじられるザンゼンジ」など、きちんと編集された映像にも愛を感じました…さすがこのために急きょ開催してくださっただけのことはある。
  • 出番前に外で話してくれたモグ、まあー芝氏のリラックスっぷり、かたや「ともしげさん緊張しすぎじゃない!?」っぷり。モグのネタを決めるのは芝氏なのだけど、出番の本当に直前までどのネタをやるか教えてくれないのだそうで、この日のサーキットもひとつ前の阿佐ヶ谷姉妹が終わる直前に耳打ちされたともしげくん。と「もう行くしかないんだもん」と。ともしげくんも早めにネタを教えてほしくて近づいたりするけどかわされたり(かわいそうに!)、ネタを予想したりするんだけど、芝氏はそれをすり抜けることばかり考えているそうで…しれっと言ってるけど、そんなコンビすごいよ。2組もひたすら感嘆してたよ。「言い返さないの?」と言われ、「芝くんは絶対ケツを拭いてくれるから!」と即答名言が。そのよこでいろんなケツを拭く動きをしている芝氏。かっこいいなー!ともしげくんも2年前くらいは言い返したり、このネタがやりたいと言ったりしていたけど、それで認定されなかったし、今の状態で「これで結果が出たから…」。そんなことを割り切って口に出せるともしげくんもかっこいい。
  • ちなみに、本来なら石田氏はこの日、ドリーマーズ戸矢氏と動物園に行かなければならないことになっていたので、どーなってんだよーとつっこまれてましたが、石「雨だったので延期しました」「で、本日、行ってまいりました」と!スケッチブックにカラー出力したデート写真を見せてくれました。これもまた写真だけで十分面白かった。石田氏も「すげー楽しかった〜」と何度も言ってたし。戸矢と何しゃべるの?と聞かれ、動物に生まれ変わるという輪廻もあるので「生まれ変わったらなんの動物になりたいですかね〜」など、仏教トークしてたそうでwほほえましいなー!
  • そしてこのあと、ネタもう1本ずつと企画があるということで、芝「もういっしょ!!ちょっぱやで終わらそーぜ!!」(笑)
  • モグライダー2本目、「相撲」。さっき捌けてからすぐ出てきたモグ、ともしげくんが「あざーしたー」って言いながら出てきちゃうw土俵を「どえん」って言っちゃうしな…
  • ザンゼンジは漫才、ツッコミをやりたい武田氏。ザンが彼らにしかできない漫才をどんどん獲得してると嬉しくなるなー。
  • ドドん、なんとモグライダーコスで、「甲子園」をカバー!登場したときの歓声がすごかった!そしてさすがの器用ドドんちゃん、コピーっぷりが完璧、石田氏は滑舌も完璧(笑)、安田氏のピッチャー芝の動きもすばらしかった…。いやはやこれはテンションあがりますよ、なんてサービス精神だろう!
  • 企画二つ目、「2014年を振り返りましょう」。先ほどのドドんのカバーに大喜びな武田氏、「来月全員でこのネタしない?」とやりたがるwと「本家がウケないみたいになるのやめて!」安田氏は映像では用意できず白パーカーだったけど、ちゃんと白いジャケット着てましたね。髪のセットは芝氏がやってくれたらしく、なかなかオールバックがキープできないそうでどんどん髪が持ち上がってきてた(薄毛を気にしているので心配になるわたし…)。芝「やっぱり誰でもできるビジュアルじゃないんだよ♡」とドヤドヤする芝氏、はしゃいでて嬉しそうでかわいい!
  • 振り返りは、3組それぞれ1年間を棒グラフで表してきたものを発表。マックス100からマイナス100までのザンゼンジとか、まんべんなくいろいろあったドドんとか(舞台の話が不憫でならない…)、そしてほぼ100のラインから「絶好調!!」で来て、認定されたあと100を振り切って「超絶好調!!!」の平行線のみでグラフを出してきたモグライダーのかっこよさったらなかった。気持ちがいいことはかっこいい。芝「結成五年、今年が一番調子がいい」「なんせ体調がいいですね」。絶好調ラインの3月末にぴょこんと浮きがあり、これは?→とも「これは僕が裸足になったときです」(笑)裸足になるとちょっと上がるのね、素敵。芝氏はともしげくんに「ブランカストリートファイターの)になれ」と命じており、「最終的に電気を出せ」とw「それで俺がつっこんだらビリビリビリ〜!ってなって骨が見えるの」とニコニコしている芝氏、かわいいな!
  • 来年もがんばろーね、とりあえず沖縄行こう!とか、オールナイトやろう、オールナイトは踊り狂うものだとか(笑)、本当に楽しみでならないよ。モグライダーのなにかしらもあるしねという話から、またくじ引きを引くことになったらドドんを引きたい、「サイアク、やらせも…」と芝氏w箱から引いて、手の平に「ドドん」と書いてあるとか!とともしげくん。武「も〜大好きこの平和なボケ!」私も!だいすき!


K-PROさんのユニットライブのアンケートには、「今日のMVPは誰ですか?」という項目がある。この6人のライブは毎回この回答に悩み、結局答えられずに帰ってきてしまうのだけど、私にとってこのライブの魅力はそういうところです。コジマさんは5日のトークライブで、ユニットライブで大切にしていることはそのライブの中心となるエースを据えて考えることだとおっしゃっていた。6人のライブは毎回MCを交代させることがそもそものコンセプトで、私は5回中4回見ているけれど、誰が中心になってるとか引っ張ってってるとか明確な印象は持ててない。今回はモグライダー、特に芝氏がそれはそれはまあ輝いていて、あの底抜けのやんちゃっぷりとかわいらしさはメンバーの誰よりもいちばんだと思う。私は平場のモグライダーを見る機会がこのライブくらいしかないから、他に比べようがないのだけれど、でもやっぱり他のメンバーがいるからこそ芝氏がそう振る舞えているように見える。刺激し合って、だれがだれを傷つけることなく、馴れ合いでないチーム感というか、あの健康的なエネルギーの拮抗している感じが大好きなんだよなあ。耐久ライブのことを今でもきゃっきゃしながら話す6人は本当にかわいらしいし、このつながりを「いいものだ」と大切にしてくれる感じ、青春を見せてもらっているなあと思う。


私はライブが好きだから、出ている芸人さんたちが「このライブ楽しい、またやりたい、ずっとやりたい」と言ってくれるときほど幸せなことはない。振り返りのなかで芝氏は「今年一番当たったイベントでしょ」と言っていたけれど、私にとっても、3月のSSHから始まったこのライブは「今年一番当たった」ライブでした。劇場通いを初めてはや数年、次回をこんなに楽しみに思わせてくれるシリーズライブは本当に久しぶりです。三福氏は、上半期にがくんと落ちた浮沈のなかで、10公演耐久ライブのときにぴょこんと浮上したグラフを書いて、「売れてなくても、やってて良かったなって思えることがあるんだ」と言ってくれた。耐久ライブができたことはそもそも運だったし、すごく楽しかったし、親御さんに「稼げてないけど、俺は慕われてるよ」ってメールしちゃったもんと(笑)。彼らがもっと芸歴を重ねたとき、同じことをやってて同じ気持ちでいられる可能性は高くないと思う。それでも今、やめる選択をせずに続けていく気持ちを芽生えさせてくれるような経験が少しでも、他でもない劇場の板の上でできたなら、それほど喜ばしいことはないよ。耐久ライブのエンディングで流れた映像に、彼らにはこんなにも思いを込めて舞台に立たせてくれる人がいるのだと、胸がいっぱいになったことは絶対忘れない。ライブで食っていくことはまだ幻のような未来図でも、それが何かしら支えになるならば、私はお金をいくらでも払いたい。
トークライブのなかでキャプテン氏や西堀氏が管を巻きながら言っていたいろんな言葉は、舞台に立っている側だからこそ言える重みがある。その重さは観ている私にも分かるけど、観ているだけの私はその是非をどうこう言う資格は持ってない。でも、最後のコジマさんの「解散も、してほしくないですし」って言葉は、楽しい楽しいこの6人のライブの存在を裏打ちしてくれてるのだと信じられた。だから来年もまた信じていようと思うのです。

*1:「世界で一番大嫌い」