K-PRO十周年記念興行・四日目から七日目と、後夜祭 - スバラ式ダイアリ（はてなブログver.）

先に書いちゃうけど、後夜祭のエンディングでは暗転後に、この1週間のダイジェスト映像が流れて、胸がいっぱいになりました。涙が溢れそうになって必死でこらえたのに、アンケートを書いていたら自分のことばに感化されてうっかり泣いてしまいました。K-PROさんはいつも、劇場に足を運びたい私のようなファンがうれしいと思うことをやってくださる。小さい劇場であれ、みんながニコニコ楽しそうにしているのは本当に幸せなことだなあ。わたしはそういうものに救われて生きているし、自分のあぶく銭が生かされてたらそれに越したことはないなあとつくづく思ってるよ。
私は2008年くらいからお笑いライブ通いを始めているんだけど、K-PROさんというひとつの制作側、出ている人の裏側にいる作り手を意識し始めるようになったのは、おそらく「Simple Set LIVE」がきっかけかなあと思っているので、三日目のSSBに行けなかったのは本当に残念でした。K-PROさんのおかげで、私は何かにつけて作り手の人を気にしてしまうようになっちゃった。是非はともかく。
ちなみに行けないかなと思ってたうしろシティの単独にもこの隙間に行きました。充実しております。

四日目「裏漫才５・コント５」@新宿バティオス

スペシャル前説のマシンガンズ西堀氏が、お客さんに向かって（前説って盛り上げなきゃいけないけど）じゅーぶん浮かれてるよぉーって言ってたのが、西堀氏らしい褒め言葉だなあとしょっぱなからニコニコしちゃいました。明日からグアムへ結婚式に行くと言う西堀氏、相方にも来てほしかった西堀氏、「俺のコレ（ベール）持ってほしかった」とｗ滝「友だちのそんなんしねーよ！」西「…ともだち！？」滝「友だちだろ！16年一緒にいたら友だちだろ！」西「…////（顔を覆って照れる）」とってもかわいかったです（笑）。
コント師組の漫才はどれもこれもこのライブの期待に応えてる感じで素晴らしかったです。トップバッターのザンゼンジがすごく上手で、60歳になっても巨匠とトークライブしてるあたり爆笑しました。「はいどうもー」って言いたくなくて「イエーイ！」って言いながら出てきた三福氏（笑）。ジンカーズも素晴らしくBBでね。コントのときとは違って樋口氏がごくごく普通に困っているのが新鮮で楽しかったー。ほぼフリートーク。樋「だいじょうぶ？その船沈まない？」馬「ちょー浮くよ！！」ｗ
漫才師組ではS×Lのコントが会場ホッカホカになる面白さでした！終わってから酒井氏も「す〜っごい良かったでしょ♪」とニッコニコ。結成して3年目までに唯一できたコントだったそうで。それに合わせて、エレジョンやガンズの漫才しかできないですけど何かと言わんばかりの、コントをやること自体で笑わせてくるのもさすがだな〜と思います。磁石は去年の単独での空港のコント。こういうときにきっちりしたやつ持ってきてくれる磁石が好きだよー（ライブでなんてほぼ見れないし…！）。トークで西堀氏に、磁石ならレベル的にもっと笑い取れなきゃダメだよね的なことを言われても、「ストーリーで見せるコントだから！」とか言いきる永沢氏ｗ
企画はいつもの即興シャッフルでしたが、1組目から酒井氏と大熊氏になり、大熊氏っぷりが炸裂してましたすごかった。大川原「オレが一年目のとき声掛けられなかったんだぞ！今でこそこんなダセくなってるけど！」大川原氏なんでそんな大熊氏にヒドいんだ（笑）。永沢氏は馬場氏と。にんにんに「スタイリッシュだなあ〜〜！」と言われるメガネコンビｗコンビ名を決めるに当たって、永「馬場ちゃん何か好きなものある？」馬場「えと…シュークリームが好きです」永「よしじゃあシュークリームおっぱいにしよう」（笑）。
トリオで「★森枝★」が完成したときがどピークだった気がする。つのだ☆ひろの逆？！とか言われていた。緑っぽい人たちを選んだ結果は大変微妙なことになってしまったけれど（笑）。あと最後のササキングのピンネタは観てて不憫だった〜。相方がずーっと「ピンはよくないよ〜〜！」と言っていて、全くその通り…。磁石はふたりともこのピンネタの犠牲になってるからなあ。
エンディングはもうとにかく5GAP久保田氏の優勝でしょう。重岡氏がK-PROさん十周年を祝って「久保田用意しました」って素敵すぎじゃない！？

「やったーーー！！」の図。

五日目「児島気奈トークライブ〜あの頃みんな若かった！？秘蔵映像放出スペシャル！〜」@新宿バティオス

前説はトップリと児島さん！このライブが真っ先に売り切れたんだそうで。和「芸人を何だと思ってんだ！」ｗ新妻氏は前説が大好きで、「誰も自分たちを求めてない感じがすごい燃えるんです！！」さすがドMですね…。
トップリードとのトークはトッパレのことから。トッパレは楽屋がとにかく楽しい、しろうさんとか舞台より楽しいと（笑）。楽屋のほうが面白いからそれを見れるライブにしたら、どっちのチケが売れるんだ！？とニヤニヤする和賀氏ｗ
和賀氏はリバティの喫煙所に絶対いて、来た人と喋る過ごし方。児島「でも和賀さん、新妻さんが来て『合わせる？』って聞かれたら必ず行くのすごいなって思いますｖ」「ちゅうえいさんとか嫌がるじゃないですか」ｗこういう児島さんのコンビ観察トーク大好き！
そんな和賀氏に児島さんも「お母さん聞いてくださいよー」って感じでなんでも話してしまうんだそうで、和「ごぼ男の悪口とかだろ？」ｗ和賀氏は「悪いことは悪いって言う」人で、相方曰く「正解者」。新妻氏も台本送って何も訂正がなかったら「ヒャウッ！」って声が出ちゃうんだそう（笑）。奥さんにも報告するそうです（奥様「良かったじゃ〜ん！」）ｗ
FKDの連絡網LINEのために、児島さんまでスマホに替えさせたらしいせっかち永沢氏の話（出たリアルスマホポリス！）。FKDグループのトークで永沢氏がボケるんだけど、誰もつっこまないために「こんなつまんないグループ初めてだ」と言って退会しちゃったんだそう…！（ひ、ひどい！）新「せっかちにもほどがある！」ほんとだよ！でもみんなLINEとか慣れてなくて、滝沢氏なんかはトーク投稿のあとに児島さんに個人的に「俺のちゃんと表示されてる？」と確認してくるほどだそうで（笑）、まだみんな初心者なんですよ！とオロオロしていた児島さん、そこに最近和賀氏がメンバーに入ってくれて、ツッコミの嵐に！→そのトーク画面をスクショで撮って、「ほら和賀さんがつっこんでくれてますよ！」と永沢氏に見せて説得しているんだとかｗｗ和「やめろよ！！！」←立ち上がって今日イチのリアクション

児島さんおひとりでお客さんからの質問に答えるコーナー。いぶし銀のおじさん芸人たちの良い話はありますか？という質問で披露された、最近若手の解散が多くてつらいとこぼした児島さんに、「いっぱいの芸人の人生を負うことはコジマさんの身体が持たないよ」と言ったスパローズ大和氏のかっこよさったら…客席からため息がもれてたよ！この質問コーナー、児島さんのお話お答え全部、何がというわけじゃないけど聞いてて泣きそうになるわたし。児島さんのことばだけでなく、それに対する客席の反応にも胸が熱くなりました…。進行はスタッフに任せて、自分は楽屋に積極的に入って芸人さんの様子を見ていろいろ調整に入るようにしてるっていうお話とか、ただただ感謝しかない！

ジンカーズとのトークは、よこひぐトークと重なるところもあり。裏M5C5のときは、座って練習してたジンカーズ、児島さんに「立ってやるもんでしょっ」と叱られたそうです。ツイッターが痛いなとか…となぜか急に馬場氏を針でつつくようなことを言う児島さんが面白すぎました（笑）。もう児島さんにたじたじにされる馬場氏がかわいくてな！一方樋口氏、「分かってると思うけど、俺なんも考えてないからね」→馬場「そうなんすよ〜なんも考えてないのについて来てくれるんすよぉー」。

清和氏とのトーク、あの黒のかっちょいいスーツの清和氏がひとりで出てきて児島さんと座ってしゃべってたら、ますますガチなシンポジウムみたいになってた…。今日は「こんな話しみんな聞きたい？」的なのはNGワードや！と自ら宣言する清和氏。真面目なことを話してても、つい照れ隠しで言っちゃうんだそう。児島「そこは清和さんの悪いとこだと思います」清「…なんで俺急に怒られなあかんねん」←たじたじｗ
努力はいつまで？と訊かれた清和氏、これは酒がないと話してられなくなる内容…と言ったらお酒が本当に出てきたｗ清和さんの努力パワーにはみんな助けられているという児島さんに、最近は「実際の努力を努力パワーが追い抜いていってる」んだと（笑）。努力のパワースポット化している清和さん。
エルシャラさんが辞めたらどうする？という話題が実は若手の間でもよく出ているそうで、全力で止めるって人が9割、残り1割はただ泣くだけだと…。自分たちが、「芸人高齢化の防波堤」になっているとは思うと清和氏、「俺らがいるのは悪いことでもあるかもしれない」なんて言われたら、何にも言えないよ…ザマンザイに出たときのコメントでも同じようなこと言ってたもんな…。最終的に、客席に向かって「なんかー、本当に遠くに行かないでほしいですよねえ；；」とこぼしていた児島さん。

後半の映像コーナーに、佐々木氏がぬるっと登場。ゴッホくんを迎えにきたとのことですが、その辺の事情複雑なので割愛（笑）。児島さんが座っていた椅子をさらっと奪って参加していきました。このライブが一番最初に売り切れたんでしょ？何やってんの？と児島さんに突っかかれば、児島さんもピースしてみたりしてもうあしらい慣れたもので、なんて微笑ましい（笑）。過去映像に磁石さんも居ますよ、と言われ、佐「わー恥ずかしい！」「僕もまだやさぐれてないから元気につっこんでる、ナンデダヨー！とか言ってる」ｗ
SSLの1回目とか、個人的に感慨深い映像もありつつ、前半観終わった佐々木氏がおもむろに「あのさ…K-PROってすげーいっぱいライブやってるんだね」などと言い出す（笑）。いっぱい出さしてもらってるけど、出てないライブいっぱいあるじゃんと。そういえばこういう場所での佐々木氏のピンなんて貴重で、立ち振る舞いがすごい興味深かった良いもの観たー。なぜか問い詰めるような態度に児島さんも「そんなおっきい目で見ないでください、も〜佐々木さん怖いから；；」とｗ
ウーマンの村本中川時代なんかもあり、村本氏は今でもK-PROライブに出たいとマネージャーさんに言ってくれてるんだそう。あのころからウーマンに「コジは目つけてたの？」という佐々木氏（コジって！）、児島さんに「プッシュプーッシュ…」（超無機質）をやらせるｗ佐々木氏のいたずらっ子っぷり！やってくれる児島さん優しい…！
児島さんが選んだベスト映像のなかに、yardのネタカバーセレクションが！！あのドドんちゃんの流れ星カバーがまた見れた上に、先輩方の目に触れたよ―！嬉しいよー。あとSSMの上田氏と清和氏の即興漫才、「清和さんをぶつけてこい！」があってからのザマンザイの名言だったんですよーという児島さんに、佐「何かさ！先取り感スゲー出すよね！！」児島「（ニコニコしながらピース）」かわいい〜。ネタカバー映像にも、佐「誰も俺ら（磁石）をリスペクトしてない…」児島「残念ながら…」（笑）。
FKDの全員集合のオチ映像も選ばれてたのですが、あのとき全員が舞台上に出て「ななめ45°！」をしなければならないのに、永沢氏だけ袖でニコニコしていた…という初耳情報。それを見た児島さん、「永沢さんてなんか儚いな〜って思って…」佐「まだ生きてるよ！」ｗいやしかし永沢氏、自由すぎるでしょ…！

映像コーナー後に佐々木氏は本当にぬるっと帰っていき、エンディングでは今後のK-PROに望むことなどをゲストが一言ずつ。何度か悪い大人に騙されかけたという児島さんが心配すぎるう…。樋口氏は個人的に大阪に行って代表作「吉田戦車」をやってドンズベリしてきたいとｗ馬「すべるなー、それはすべるなー」（笑）。

楽しい映像を、お客さんも舞台上の人も爆笑している状況が本当に楽しかった。今まさに、超面白いものをみんなで共有している！という喜び。難しいのだろうけど、こういう上映会的なライブ開催してほしいなあ。
ジンカーズとのトークの前に、ゴッホ君がぴょんと出てきて、このまま喋り続けたら児島さんが死んじゃうから休憩を入れようと作家さんからオーダーがあったそうで。長いこと一緒にやってる人同士の関係性がそういうとこに垣間見れて、また嬉しくなる。短い休憩のあとに再度登場した児島さんが、「ゴッホも17のときから知ってますけど、立派な大人になって…」「どんどんしゃべりが上達してる」と褒めてらっしゃいました。