やましげ春のしげ祭り本公演「〜主演 山崎樹範〜」@赤坂RED/THEATER

【出演】山崎樹範
【脚本】浅野妙子  劇団ひとり  SHOCK EYE  鈴木おさむ  松村武  箭内道彦(五十音順)
【演出】マンボウやしろ

カーテンコールで、「あんまりべらべらしゃべるのも良くない」と言いながら、映像で流れた福島でのキャバクラでの様子を弁明したあと(笑)、自信なさそうに、僕はふだん何者でもない人間で、役に入って初めて誰かとして居られる、一人前になれるんです、だから僕はこれからもこうしていく、みなさん僕を一人前にしてくださいと話し、「二時間という貴重な時間を…僕のことを時間泥棒と呼んでください」と締めていた。5年前、震災が起こった年の年末、大江戸鍋祭の年に観た「ひなたぼっこ」でも、しげさんは同じように客席に謝罪とも感謝ともつかない態度で話していた。ひさびさに観てやっと、この人はこうでしか生きていけない人なのだと実感できた気がする。いろとりどりの6本の脚本をノンストップで演じきっているしげさんは、役者としてのすごさと生きざまと孤独の象徴だった。

「小天狗」:松村武
「マリオネット」:劇団ひとり
「開運」:SHOCK EYE
「抱き枕のつぶやき」:浅野妙子
「煙突の上から」:箭内道彦
「さよならナポリタン」:鈴木おさむ

くやしいかな最後のやっぱりいい話は鈴木氏のホンなんだよねえ。マティーニ以降、しげさん舞台上で演劇人の役ばかりやってるね…次もそうだもんね…それもすごいことだけど。
職場でずっとスカイロケットカンパニーを聴いてるのもあって、やしろ氏のことも教頭時代よりずっと近く感じている。しげさんとふたり、決して強くない人同士が一緒になって楽しく仕事できてるのもいいなと、やっと思えた気がします。勢いで告別ショーのチケットも買ってしまいました。2日目の浜崎さんの日も買ってしまいました。