「浜口浜村の自主ライブくん〜漫才ライブ編〜」@新宿劇場バイタス

浜浜がゲストを呼んで、新ネタを4本披露するライブ。気づけば最終的にゲストは8組、どれも素敵な人選。こういう自主的なライブをする浜浜ちゃんが素敵、そしてとってもかわいらしいよ。とにかく「楽しい」んだそうなのね。オープニングで「申し訳ないですけど、僕が一番楽しいと思います」と、うすら笑いを浮かべながら言う浜村氏、そんなの見せられたら、前のめりにならずに居られないでしょ。
浜浜にハマったのはいつなのか?と考えると自分でもよく分かんない。最初に観たのはプレスリーのVol.4だけれど、胸がザワザワした記憶しかない。今でも大概ザワザワするし(笑)。そもそも面白いと思ってるのかどうかもよく分かりません。関心を向けずにはいられない、そんな漫才師…。なんというか、献血にハマる感覚と似てるかもしれない。鬼ヶ島の笑いの取り方はまさに大火傷させる暴力だと思うけど、浜浜は気がつくといつのまにか大量の血を抜かれてたみたいな、そんな感じ(←ただ言いたいだけの例え)。

次回は3月29日に、「人形劇編*1」とのこと。本当に人形劇するの…?楽しみというより恐怖ですけど。奇数回は漫才ライブを。偶数回は変なことしようと思ってるそうです。

  • 客入れのSEは浜村氏が尊敬するダイマルラケット師匠の漫才でした。渋すぎて逆にバイタスが浮つく…。オープニング、ひょっこり出てくる浜浜。浜村氏は、尊敬するダイラケ先生のSEに、しゃもじから「全く微塵も影響が感じられない」と言われたと(笑)。
  • 「やっぱり僕らのライブにくるようなお客さんは、最前には座んないんだねえ(座ってる人も居ますが)」「これ、かたす?」と誰も居ない下手側のイスに寄っていく浜村氏w
  • マイクに1時間動かない魔法をかける浜村氏。うーん、かわいいねえ(しみじみ)。香盤発表では、各漫才師にキャッチコピーをつけてくるという浜口氏の宿題が。素っ頓狂なことを得意げに言う浜口氏、きょとんとしたり、苦笑いする浜村氏。
  • 浜口浜村…1本目。OPから捌けてすぐ、「浜口浜村くん!」という浜口氏による呼び出し。「あごはずれ男の話」。浜口「何がしたいのー!?」(笑)。まったくだよ。
  • しゃもじ…子どもの名前、12球団、甲子園など。途中でたーにー氏が放りこむのがうすら怖くていいね。「見て、縫い目」に不意打ちで笑う。
  • ゴールドラッシュ…キャッチコピーはなぜか「ブンデスリーガー!」で、「サッカーの話はしませんけども」(笑)。茶番はハシゴ押さえてて絶対見ちゃダメ、なやつから、アニメの好きなキャラ。「髪の毛は緑色の子がいい」という田邉氏に、「レイアースの風ちゃんとか」とどいちゅー氏が返してたけど、風ちゃんの髪の毛は金髪じゃん…。田邉氏はモノトーンにお衣装替え、あとメガネも定着になったみたいですね。大人っぽくなった!
  • 三日月マンハッタン…ひさしぶりだあ、嬉しいな。ツッコミまくる漫才。最初の「三日月マンハッタンくん!」に対して「くんて!平成京委員会みたく?」「国会みたく」「どっちが面白いかね」というやりとりも(笑)。
  • 浜口浜村…2本目。「作ってもらった」。「俺作りそうだもんね奇を衒って」と浜村氏…この人は本当に、下手して生きにくい方へどんどん転がってっちゃうんだろうなーと思った。なんとなく。「人力舎が人一人を狂わせたってことだね」のあたりも好きw
  • 中MC。誰も一緒に出たがらなかったなか、呼びつけられたたーにー氏。浜口氏に「そこそこスベっとったなあ!」とか言われるw「K-PROのお客さん多いですから、そりゃウケませんよ」と。そんな風に思うのか。で、後々になって「さっきK-PROのお客さんが多いとか言って、ごめんなさい。ちょっと気になったんで」と謝罪してましたたーにー氏。まあとにかく浜浜のドエスMCったら。歌えとかムチャ振りしたり、かわりにキャッチコピー読んで、と紙渡したら、最後の浜浜の欄は「即興で言うつもりだったから」と空欄になってたり。
  • ジプシーダンス…コピーは「タクトを振らない指揮者のように」。かっこいいような、よくわかんないw前田「指揮者には絶対なりたくないですけどね」(笑)。前々日のGO!GO!ライブでオファーされたそうで、篠田氏はあわててスリランカ人の子にバイトを替ってもらったんだそう。篠田「その子が俺の代わりに頑張ってくれてるから俺はここで頑張ろうと思う!」(笑)。前田氏覚醒シリーズ・オカマさん。「どちらさまですかあ?」と怯える篠田氏が、どんどんかわいくなってきたw
  • ドリーマーズ…財布を拾ってもネコババしない練習。初見ではないと思うんだけど…おもしろかったなー!お札を並べて綱渡り、「なんだこの金持ちの遊びみてーな!」が好きでした。いやー、そして浜浜が好きそうだよねー(笑)。
  • 浜口浜村…3本目。出てきて、ドリーマーズ模倣で舞台上転がる浜村氏→「やるう〜」と讃える浜口氏wこのネタが一番好きだったし、他のライブでも見られそうだなと思った。しいたけが好きで、「椎茸」って漢字で書くと特に「椎」がかっこいいんだという浜村氏に、浜口氏が「それ前から言ってるけど」と反論するくだりにキュンとしましたー。前から言ってるんだねえ。彼らの奇妙な漫才世界に、彼らだけの歴史が織り込まれているのが垣間見える瞬間が大好きなんだわ。
  • ぽ〜くちょっぷ:なぜか、「ぽ〜くちょ〜っぷ!」と呼び捨ての呼び出しw関「なんで“くん”付けねーんだー」篠木「浜村さんが付けねえって言ったら、浜口さんが本当に言わなかった。何その連携プレー」関「まあコンビ長いですから」←なんかこの一連の内容、好き。ぽ〜くって意外とそういうとこ気付いてるのかも。ネタはクレーム処理できるのかってやつ。今回は「ハマんねーな!」とかは言ってませんでした。ビンタもなかったし。崩すというより脱線したのも「友池さん」「やめろお前三日月マンハッタンさんいるから!」のところくらい(笑)。一皮むけたかしらぽ〜くちょっぷ
  • 笑撃戦隊…初見でした。「俺の顔がブラピに似てるってなんでいじらないの?」。ツッコミの人が本当にテンション上げてくれるのがいいねー。
  • 三四郎…「三四郎くん!」の呼び出しにほぼ食い気味で「ハイ絶対がんばります!」と小宮氏(笑)。GO!GO!でも言ってたんだけど、今日はこの呼び出しにぴったり。「ミスドで考えたネタだよー」とのことw逆転裁判かっこいいよねからの「ビーチク」でした。あー楽しいなあ三四郎。今一番楽しすぎてつらいコンビです。お腹いたい…。序盤から「今日は俺がツッコミだから。正していくわ」と小宮氏、途中は「ツッコミむずいわ!ずっと喋ってんだもん!」とぶーぶー。あと今日も「ツボ一緒であれよ!ツボであれ!」と言ってくれた。小宮氏が相方にこの願望を求める様がすごく好き!なぜかわかんないけど!
  • 浜口浜村…4本目。昔話。天才じゃない浜口氏が天才になる方法。ラストにふさわしいネタでした。「これ単独ライブじゃないんだよ!?」って浜口氏にも言われちゃうし。「ちょっと変わったことやってるやつ、みんな言われてるんだよ…」にはむしろ泣きそうになったよ。
  • エンディングでは、マイクの魔法を解いて、みんな集合。浜村氏がいきなり関氏に「MC!」と任命、びっくりしてましたが、しっかり仕切ろうとハキハキしていた関氏が意外。むしろ拾いまくりなほど…もしかして佐々木氏的な性根の持ち主かしら…?全員が話すような状況になったのですが、なぜかどいちゅー氏が居なかったので、ゴルドラは喋らず。ちょっと残念。「GO!GO!ライブだと思ってハジけろよ!」と相田氏に言われる浜浜(笑)。


浜浜の新作4本は、その位置と構成も大変よく出来ていて、素晴らしいなあと思いました。たとえば囲碁将棋のやりとり漫才は、立ち話の空気からふたりルールの世界へ引き込んでいく様が大変あざとくて、そのあざとさを堪能するのが好きなんですが、浜浜の場合はそのあざとさすら感じさせない空気をはらんでいるのが、ぞくぞくして病みつきになるのかも。
ゲスト8組も続けて観て、ちょっと変わった漫才やってる漫才師っていっぱい居るのねと思いました。ジプシーも今のスタイルになったから呼ばれたのかも(笑)。ドリーマーズが大変楽しかったのでもっと観たいなあ。

*1:「プークでやれよ!」byしゃもじしゅうごパーク氏