ジンカーズ第4回単独公演「Tie」@しもきた空間リバティ

ジンカーズは昔から、それこそ初めて行ったお笑いライブ(たぶん08年春の三木プロライブ)で初見していて、目当てでライブを観に行くことはなかったけれども、当然ちょくちょく観ていて、最近は外れもなく普通に好きなコンビです。単独は去年は行かなかったんですけども、周りの反応が良いので、今日の昼公演へ当日券で行ってきました。

これがとても楽しかった。分かりやすいコントばかりだったこともあるし、幕間はその前のネタについてあーだこーだ言うもの。この幕間音声は、そんなやり方があるものかあと感心してしまいました。幕間があるから、コント師の単独によくあるネタのつながりや複線なんかもなく、あっさりとした後味だったのが、逆に良かったみたい。

  • 「ももたろう」(馬場)
    1. 人探し
    2. 幹事
    3. そっくりさん(※タイトル不正確)
    4. クレジットカード現金化業者の実態
    5. チャンマツ
    6. 続・拝啓、吉田戦車
    7. 新・英会話教室
    8. 愛してるよ
  • 「ももたろう」(樋口)

「幹事」のコントで終始「気持ち悪い人」役だった樋口氏が、幕間のなかでこのネタを作ってきた馬場氏に「気持ち悪い!」とずっと文句言ってたのがおもしろかったです。「新・英会話教室」も、きわどいおふざけが徹底されてて良かったですね。ここの音声では馬場氏のほうが「馬鹿じゃないの!?」と相方にキレてた(笑)。このコント、馬場氏が相方にハマっちゃって、涙目になってたよw相方を笑わせようとする樋口王子。そして出囃子のチョモランマトマトのバンド名にひっかかる樋口王子。馬「バンドの名前だよー!お客さんのなかでも知ってる人いるよー」「(チョモランマとトマトの)どっちにひっかかったの」→樋「どっちも」(笑)。
鬼ヶ島の名前を出してきたり、「チャンマツ」みたいな、自分たちの単独に来る客を見越したコントも、しっかり楽しめました。あんまりそういうのがくどいと辟易してしまうのですが、そのしたたかさが良いと思える程度に*1、加減もちょうどよく。あとは比較的、樋口氏が馬場氏を翻弄する、役割のはっきりしたコントばかりで、ふたりでどっかおかしな国にいるようなコントはなかったので意外でした(「続・拝啓、吉田戦車様」はあったけど)。あとは、馬場氏が黒、樋口氏が緑の色違いおソロのプジョーのネクタイしてました。

やー良いものを見せていただきました。もう1公演くらい見たかったです。まだ数回しか観ないうちからずっと思っていたのことですが、相変わらず樋口王子の声は本当に独特でドキドキ。私はまだあの人ほど、絶対的な力のある声を持つ人を知りません…。何かましても許されるパワーがあると思う。あたまのおかしいことどんどん言ってほしいわあ。馬場氏のフレーズも思い返せばかなりツボなのに、樋口氏の声の印象が残りすぎちゃって。よっぽど好きなんだな私…。あと樋口氏ってば指もすごいキレーなの!字もキレーなの!
あとこれは完全に感触で、何の根拠もないのですが、彼らが宗教だとか右とか左とかそういうことを、面白がってライトなブラックユーモアに持ち込もうとする姿勢は、まさにジンカ的文系の大学生(のテンションを継続している)であるなあと感じます…。偏見に満ちてて申し訳ない。人となり、ていうかコンビなりがますます気になった単独でした。

*1:よしもとの人の単独で、同期の人が当然のように出てくることと同じようなことかもかなあ