「ミスト」

ミスト [DVD]

たまーにこういうパニック系映画を観たくなり、たいがい「はー怖かったよう〜」と思って後悔するのですが、やっぱり今回も超怖かったです…。しかも本作のラストにかけての絶望っぷりと言ったら…あまりの救いのなさに涙が出ました、悲しすぎる…。新春からなんて映画を観てるんだ私は。
異常事態に陥ったときの、人が豹変していく様子というのはよく描かれるものですが、この映画では集団にそれがどんどん広がっていくのがまさに霧のようだなと思いました。最初は目に見えないほどなのに、あっという間にそこにあったものを覆い隠してしまって、でも何かをきっかけにサーッと跡形もなく消えてしまうような。恐怖の対象が、霧の中にいる何かから内部のものに変わっていく描写が秀逸でした。あの惨劇の前に主人公の息子くんの「約束」の挿入があったのも良かったです。「怪物」っていったい何なのかっていうね。