トップリード第四回単独ライブ「四度目の正直」@笹塚ファクトリー


3公演のうち初回と千秋楽へ。
まず4回目の単独ライブが開催されるということが、とんでもなく嬉しかった。行ってみたら、明らかにAKBの番組関連のお客さんであろうという人たちが大勢居てびっくりした。初回で私のうしろに座っていたのは多分スタッフさん御一同だったし。観終わって、トップリードも年月を重ねて、変わらないところもあれば変わるところもあるんだなと当たり前のことを思ったのでした。それを、見届けられる幸運。

  • プロローグ:四度目野正直とアマノカズヒト
  • しあわせ
  • 張り込み
  • 娘さんをください!
  • ブチギレタイム
  • 運動会
  • サプライズ
  • 夫婦
  • 先を見据えて
  • エピローグ

単独ライブに対する今までの熱量がうまいこと削ぎ落とされたんだなあというのが最初の印象。まっすぐで言いたいことをめいっぱい詰め込んでいたこれまでのような、もう口出しが出来ないほどの熱さは見受けられないんだけれど、それはその気持ちを失くしたわけではなくて、もはや言わなくてもよいことなんだ。当たり前になっちゃったんだ、これは、すごく余裕がある人が作ったコントたちだ、にんにん、満たされてるんだなあ…!と、圧倒されてしまいました(笑)。
幸せになりたい、欲しいと熱望するんじゃなくて、幸せすぎて怖いなんて言えるのは、もう階段をひとつ上がった人のセリフだもの。初回観終わって、すごくほっこり楽しい気持ちだったけど、なんだか妙にさみしかったのは、新妻氏の発信するメッセージが、もはや私には持ってないものに由来していたからかもしれないなあ、なんて。
人生は良いこともいやなこともトントンで、自分の不幸が誰かの幸せだったり、自分の幸せは誰かの不幸の上に成り立つこともある。それは仕方のないことだけれど、捨てたものじゃないよと肩を叩いてくれるような、そういう温かさに彼らの単独ライブは満ちている。それを見せてもらえる幸運。

トップリードのコントの、人同士のやりとりとか、小さな心の動きとか、キャラクターにおけるかわいらしさ(萌え、とでも言うか)とか、そういう物事がいかに人生において大切か訴えてくれるところが大好きです。


何よりも「張り込み」が嬉しかったです。スクリーンに出たタイトルに、「張り込み」って、あの「張り込み」!?って思ったもの。初公開時(ゲツワラ)で観たネタだし、本当に大好き。盛り上がっていってどんどんお客さんがツボにはまっていくのが伝わるのも気持ちいい。
そして結局、彼らの単独ライブは新妻氏が和賀氏にさせたいことをやらせる大掛かりなお遊びというところは全くもってぶれてなかった。むしろ濃度が増していた。なんなの、削ぎ落とすとやっぱりそこが残っちゃうのね(笑)。