磁石単独ライブ「レインボー」@新宿明治安田生命ホール

昨日と今日の夜に、初回と千秋楽へ行ってきました。今回は、自分のなかでもさほど緊張感が高まらずに観に行けたことと、それに対して彼らが見せてくれたものが大変釣り合っていたというか、楽しそうで、根つめた感じもせず、ときどきはちゃめちゃになってみたりして、大変楽しかったです。たぶん、去年ザマンザイを経ていろいろなものを捨ててきた(捨てざるを得なかった)のが、今の良い感じに繋がっているのだろうと思いたい。今年の夏も磁石単独がちゃんと面白くてうれしいです。タイトルだってかわいいし(でもパチンコのリーチ種)、フライヤーもグッズもかわいいし(虹モチーフ大好き)、エンドロールも急にかわいかったりして、「やればできるじゃない!」と思いました(笑)。気合いが入りまくった単独もいいけど、緩い部分があってもちゃんと面白い彼らが私は好きです。


オープニングの曲が去年の「プレミア」と同じで、ふたりのやりとりが漫才になっていくところが、確実に去年のほうがかっちょいいんだけれど、あのストーリー性をとっぱらったシンプルさがむしろ自信のように見えて、わくわくさせてもらいました。内容も、オープニングコントから長めの漫才が4本、間にコントが2本と映像で、そちらはかなりゆるやかに。その力の抜け具合と、がっつり15分20分漫才の差がうれしかった。
単独で毎度思いますが、やっぱり佐々木氏のあの佇まいとツッコミが大好きです。丁寧だったり、流したり、基本やさしいのに、そこで?!というところでキレたりするし(笑)。「佐々木に連続ドッキリ」もたまりませんでした。きっと相方がインタビューに答え出したときから勘付いていたに違いないwラスパー部のコントなんて、わけがわからないのに、あれは佐々木氏の存在と、永沢氏の徹底したワールドのなせる業ですよ…あれだけいろいろ使っておいて、本当に意味なんかなくて、そして最後の最後まで煙に巻かれてしまった!びっくりするのと笑うのは表裏一体なんだね。


今年も永沢氏、歌ってそれがCDになっておりまして、千秋楽のエンディングで「でも買って欲しくない、がっかりするから!」という裏腹っぷり。「歌うのが好きなんです〜!でも下手なんです〜!でも歌いたいんです〜CDを出したいんです〜!」と勝手に葛藤しておりました。「細身のジャイアンだと思ってもらえれば」(笑)。あと、1本目の漫才の「一番ウケるところ」を間違えてしまった永沢氏、その漫才中にもやり直してはいたのですが、「そこ今やってみる?」と佐々木氏(笑)。「どこだっけ?なんだっけ?」と頭を掻く永沢氏に、さっとちょい前のフレーズを振る佐々木氏→すぐに応える永沢氏、今度はばっちり叫びきっておりました。この軽やかにさらっとできるところが、ああ磁石だなー!とすぐうれしいやつになるわたし…。そういえば今年は佐々木氏の単独終わりのネガティブ発言(「もうしばらくやりたくない」などの)が無かったのも印象的。

そしてもう巡り巡った情報になったと思うけど、佐々木氏から「わたくし事なんですけど」の発表、実は昨年、結婚していて、そしてつい最近子ども(男の子)が生まれたと!どっひゃー。そして、「僕もさっき聞いたんですけど…」という相方、うわー!そりゃあびっくりしましたが、ショックとかではなく、むしろちょっと安心しております。こういう場所でちゃんと知れたのも、あとからじわじわ噂が立ったりするよりずっと良かったし。しかもパパだなんて!かわいかろうなあ、きっとかわいいよねえ。
それよりも、「さっき聞いた」という永沢氏の心中を察すると泣けてきそうですよ。ネタのなかでたっくさん結婚できる/できないワードが飛び出してましたが、永沢氏が頭抱えて悔やんでいないか心配です。既婚者に「結婚できると思ってんのお〜?」とボケかましていた自分を恥じていないといいのですが。単独終わるまで、がっつり伏せておいたのかね佐々木氏…さすがです…。タイミングを個人的に察すると、「ブス蔑みキャラ」を全面に押し出してきたころかしら…などと邪推したり。ここまでのエンディングトークもぜひDVDに収録してほしいです!

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追記(8/13):永沢氏ブログ更新(→)ネタ順や演出の細かなこだわりなど。こういうとこ好きだわー。