ミュージカル『薄桜鬼』斎藤一篇@池袋サンシャイン劇場

脚本・演出・作詞:毛利亘宏 
音楽: 佐橋俊彦
≪出演≫
松田凌廣瀬大介/吉田仁美/池田純矢小野健斗宮崎秋人/天野博一
森 大/柏木佑介/江戸川卍丸/清水順二(30-DELUX)
鈴木勝吾/矢崎広

原作も、新撰組についても、矢崎くん以外の他キャスト陣についても知識がなさすぎるし、私なんかが行ってよいものか行って楽しめるのかしらとずっと迷ってたんですが、本人の土方役への意気込みがすごかったのと、やっぱり演技してるところが見たかったので、昼公演に行ってきました。せっかくだからとプレミアムチケットで。緊張しつつも完全に物見遊山気分でした。
元がゲームだったり、制作側にとってもいろいろ挑戦的な舞台だったんだろうなーと思います。始まる前に、清水さんと天野くんによる前説があったり(ここは写真撮影OK!とか、あれ、何この慣れたノリは、と思ったりw)して、原作ファンの人だったりキャスト目当てのお客さんだったり、いろいろな相手に対するサービス精神を感じました。何にも知らない人が観に行って大満足かって言われたらそうじゃないと思うけど(そんな舞台はえてして無い)、いろいろ新鮮だったし、もっかいくらい観たいなーと思ってしまった。一回じゃ楽しみ方が分からないんだね…。私は1公演しか行かなかったし、キャストさんは矢崎くんですら観劇そのものの場数も少ないし、比べて語るようなことはできないんだけれど、結果的には面白いものが見れて、行って良かったなあと思いました。たくさん笑ったし。あと職場のおねーさんに、「矢崎くんがやっばかったですよ!」と熱弁され、私のほうが焦ったという。

以下は感触っぽい感想。

  • 展開もちゃっちゃーとしてるし終始動き回っているし、とにかく目まぐるしかった!これは集中力が必要だなーと1幕が終わったときに思ったよ。
  • 「ミュージカル」という舞台であることに慣れたのはやっぱり中盤くらいで。踊るし!ヤイサーヤイサー!斎藤と千鶴のやりとりが重なる後半は良かったです。千鶴役の吉田さん(今のプリキュアのED歌ってる!)は歌声が素晴らしかったー。ああいう舞台でのヒロイン役ってすごい重要ですよね。
  • 元が乙女ゲームだから、そういう視点もちゃんと盛り込まれているのがとても好印象。佐之助や沖田に頭ポンポンされる千鶴ちゃん。佐之助と2人きり→頭ポンポンのところは短いながらもすんごいかわいくて!佐之助とくっついちゃえよ!と思った(笑)。佐之助役の小野くんが、トークイベントで見たときから思ってたけど、とにかくニュっとした常人離れした体型なものだから、あのいかにもゲームっぽい衣装を着こなしていてさすがだった…。
  • あとベテランおじさま方が、分かりやすく笑いどころを担っていて、安心して観れるなあとしみじみ。源さん@森さんが素敵だった〜。ありゃ矢崎くんもトークイベで分かりやすくいじるわ(笑)。
  • 山崎@天野くんがとても良かったです。動きもいいし、去り際も魅せ方が光ってた。しかも同郷だったので一気に親近感。
  • 矢崎くんを舞台で観たのは結局大江戸鍋祭以来で、ほんとにこの人、同一人物?という感じでした…。どの役も、多分普段の顔も変わるほど入り込むタイプなんだろうなあと思ってたけど、実際に観るとびっくり。プレス素材ですらそう思ったのに…。出てきてすぐくらいから、矢崎ファンサービスであろう演出が多くてニヤニヤ。天霧との殺陣では、かわされてニヤっと笑う表情にうひゃーとなったよ…。刀を抜いて構えるとき、左手の添え方がすごく美しかったなー。
  • あとやっぱり声が好きです。高いとも低いとも、ハスキーとも言い切れない、湿度の高い声だった。土方さん、凛としててストイックなんだけれども、声がとても瑞々しいというか、艶っぽかった…。歌も正統派にお上手。
  • 風間@鈴木くんもすごく良かった。悪役があれだけデキる子だと舞台全体が締まるね。

ブロマイドは個人セットだけ買いましてよ。やっぱり笑顔が無理してるように見えるんだけど私だけか(笑)。ちなみにプレミアムチケットについていた集合写真?の土方副長の表情が一番うつくしいと思いました!カーテンコールでは、お辞儀の仕方も佇まいもずっと副長だったのに、挨拶をした池田くんを褒めて、「ふけー、ふけーよ(深いの意)」とつっついていたのが急にチャラくて面白かったw

あとすごい余談だけど楽日前日にして矢崎くん何か降りてきたらしく、その真面目なツイートにも胸キュン。そしてそれに対して阿諏訪氏がきゃっきゃ絡んでいたのが、ほほえましいを超えてちょっと可笑しかったなー(笑)。