「Simple Set LIVE」(#28)@新宿シアターミラクル

超たのしかった!もう最初から最後までずーっとニヤニヤしてしまいました。もともとこのライブ平均点高いので、いつもちゃんと楽しいのですが、今回のは久しぶりに大満足って気持ちになりました。メンツももちろんだけどやっぱり企画がすごく良かったです。

  • 前説ゴッホくん。yard同様、左目だけ二重前説(笑)。左目に「なおれ〜〜〜〜」とお客さんにまじないをかけさせるwそういえば毎回、ゴッホくんの写真撮りたいなと思うのだけど、それを失念して後ろのほうに座ってしまうのよね(後方からカメラを構えるほどの勇気はない)。
  • OPMCはトップリード×磁石。もうこのMCだけで今日の満足度半分埋まります。ひょこっと垂れ幕から顔を出して、「やっぱりここだったよー!」「早くおいでよー!」とふざける永沢氏、ついてくる和賀氏、全然出てこない両相方。出てきても「Fu-に行っちゃうとこだった」等々、すでに佐々木氏がはしゃいでる!自分で「ササキングですけども」とか言ってる。
  • 佐「久しぶりじゃない?こうやって話すの」和「もう初めてくらいじゃないかっていう…」→佐「そんなことないよ、むしろこういうトークじゃなきゃ、和賀は俺らにつっこんでくれないじゃん」(笑)。磁石はよくトップリに楽屋でふざけに行って、新妻氏はちゃんとノってくれるしコントにしてくれるけど、和賀氏は佐々木氏が「お〜親友!」などとふざけて肩を抱いても「いや、そんなんじゃないじゃないですか」とスルーしちゃうそうなwトップリから言わせれば佐々木氏はそんなノリで来るように見えないテンションで絡んでくる。普段どおりのぬーっとした感じ?永「またでかいからね」新「そう、威圧感がある」。トップリトークライブのときに言っていた、楽屋でミニコントを仕掛ける仕掛けられるの話題が気になってたのでちょっと聴けて嬉しかったー。磁石のほうが絡んでるのね・・・。
  • そして佐々木氏が全然着替えない!というにんにん。永「でしょー!?」←着火したwあのラママの日!と、多分先月末のラママで一緒だったときに、ものすごく時間をかけて着替える(相方が測ったところ15分)佐々木氏と、それを待ってる永沢氏、それを見てるトップリの図、だったそうで、永「俺はあれを地獄のマイペースフライデーと呼んでる」(笑)。その再現トークが本当に楽しかったな〜。内容は普段フタリシャベリで永沢氏がぷんすかしてることと同じなのに、外側で見てたトップリがいるだけであんなに面白いものかと!基本、次の動作に移る前に「うろうろする」が挿入される佐々木氏(永「謎の万引きGメンタイム」)、やっと青シャツを手に取ったかと思えば、右袖を通したところでまた「うろうろ」しだしたり。永「言ってないけど、俺『ひだりそでー!!』って思ってたよ!」(笑)。パンイチでタバコ吸ったりもするそうな。ナゾだ・・・。
  • そしてその見られてることに全然意識が向いてない佐々木氏…どんだけ周りに関心が向かないんだ…。永沢氏、そりゃーイライラするよねえ。「俺は練習したくて待ってるから」とかちゃんと理由つけてたのが永沢氏らしいけど、ふつうに見てたってイライラするよ。
  • 和賀氏が香盤発表して、和「中MCなしで6組一気に…」佐「着替えの時間はどこにあるの?」新「今から!今から着替えれば間に合う!」(笑)。最終的ににんにんは、「だから磁石はすてきなの!(ネタはあんなにスピード感あるのに)」的なこと言ってた気がする・・・。
  • ヒカリゴケ・・・結婚式で花嫁を奪う→帰国子女キャラ。後半フリートークみたいなゆるやかさ。でも上手だった。定期的にK-PROライブで観るんですが、年々片山氏がどっしりしていくのがいいなあ。
  • ジンカーズ・・・単独の最後の「愛してる」。ゾっとする空気にひゃ〜ってなる客席。翻弄される馬場氏を、憐れむようなまなざしで見つめる樋口氏をずっと見つめてしまいました(笑)。
  • マシンガンズ・・・グルメリポーターをやりたい滝沢氏、なんだけど、もう滝沢氏がはっちゃけててすごかった。そして西堀氏の包容力といったら!あれはもうたまりません・・・。それを堪能するためのスタイルですよね。今さらこの人たちに迷走とか模索とかいう言葉は全く必要ないなあ。あとなぜか西堀氏にこちょこちょした滝沢氏に対して、なぜか「セックスしてると思われるだろ!」っ叱る西堀氏・・・思わないよ!どう見たらそう見えるんだよ!
  • ななめ45°・・・友人の見送り。これ、展開が起きたときの岡安氏の豹変っぷりがさすが巧いなあ。本来はもっと長いのかしら。SSLでもななめはちょいブツ切り感が否めない。
  • トップリード・・・「ため息」。単独直後のSSLで一番好きだったネタが観られる幸せ〜。「〜のこれを全部!」の新妻氏のセリフでわあっ!て空気を持っていく爽快感と言ったら。最後の暗転時には、それこそ感嘆のため息が客席からたっぷり洩れていましたよー。
  • 磁石・・・ちゃんとスーツ姿で出てきた佐々木氏に、わ〜ってなるお客さん(笑)。佐「ひとりで着替えられました〜」「(もう大人ですからって言われて)生後30年ですから」とか言うし。最近佐々木氏の、自己ダメ男アピールが著しいな・・・。ネタは漫才5コント5のときにやっていた、結婚して子どもができて相手の親に謝りにいくやつ。2週間でえらくこなれた感じ。子どもが初めてしゃべるとき・・・で、「トップリードで観たー」と言う永沢氏がうれしかった(笑)。
  • 企画:和賀氏の仕切りで、「コンビ愛を確かめよう」!各コンビ、ボケツッコミそれぞれが書いた大喜利の相方の答えを選ぶ(新妻氏のダミー回答あり)。いい企画!以前、GO!GO!ライブでも同じようなのをやってて、ぜひもっとベテラン勢にやってほしいなー、とアンケートに書いたような、書いてないような…とにかくこういう企画を待ってたのです。ただ大喜利の答えだと、逆に分かりやすくなってた気もするよね。ツッコミ組で見事当てたのは佐々木氏、馬場氏、土屋氏(下池氏の答え)で、「面白くないのが下池だ」と、ボケ組から「もはや下池のとして選ばれたらいやだ」と倦厭されてましたw永沢氏のも分かりやすかったな。
  • ボケ組は全員正解。ただし6人中2人ほどイージー問題でしたが(笑)。佐々木氏がでくのぼうだと知れ渡る羽目に。西堀氏からは、「たまに本当にこいつバカだなって思うとこあるよ」って苦笑いされてましたが。ばれてるばれてる。そんな西堀氏の回答、「だまされた!処女だったのか!」に対して、「どういうこと?処女がイヤだってこと?」と佐々木氏にしつこく追及され、「そんな、いいじゃない俺の性癖を…」としどろもどろになってました、かわゆい。
  • 2つ目が、相方と答えを合わせる。こういうのですよ待ってたのはー!なかなかストイックな質問(「今年一番勝負をかけた舞台は?」「好きなネタは?」等々)が多くて、答えるほうも難しそうでした。ここでは新妻氏は、回答するコンビ間のつい立て役に(笑)。
  • どちらの企画も、しっかりお互いの答えを当てたジンカーズもさすが。「コンビ愛あるね〜」→「キース!キース!」と岡安氏を発端に野次が飛ぶ→「キース」が「ギース」に聴こえて、「やめてください、オンバトとかでもよく言われるんです!」と言い返す樋口氏。意味が分からなくて戸惑う野次w樋口氏ギースコンプレックスがあるそうな。
  • ヒカリゴケ国沢氏のおばかっぷりも露呈されてたけど、最初に見たときもあんな印象だったから今さら驚かないなー(笑)。慣れた様子でいじろうともしない片山氏のどっしり感…。「THE MANZAI」を「ザッマンザイ」と回答w(片「ああ、まだいいほうですよ」。)その後、「THE」=「ザッ」が定着する。あと国沢氏が「面白い言い方」をすると、篠宮じゃないか?ということに。岡「松竹まじなんなのー!」w
  • 磁石への質問、「ここには負けたくないというコンビは?」。客席も舞台も気になりまくりの質問でしたが、当人たちは本当に悩んでた。永「(負けたくないとか)そんなつもりで漫才やってないからなあ」→佐「俺も、永沢と楽しいことやりたいだけだからなあ」という発言に、なんともいえない歓声が上がる客席(笑)。今の歓声はおかしいよ!と西堀氏がつっこんでましたけど、いや実際本当にそうなんだと思うよあの人たち…だからこそ切ないんだってばー。そして悩みに悩んでの永沢氏の回答はリアルでシビア!ううー。佐々木氏のは、先日のザマンザイのことを思い出してやっとの回答だと思うけど。
  • ななめへの質問、「コンビの抱えている悩みは?」(笑)。期待に満ちた空気になり、筆の早い岡安土谷と、真ん中の下池氏。回答は見事「下池」で正解w下「そろったねー、当たったねー」←呑気。
  • そして、トップリードにも答えてほしい、ということになり、裏工作もあって「負けたくないコンビ」を答えさせられる羽目に。和賀氏の「ザッギース」で、上手にオチました(笑)。
  • そしてことあるごとに、「俺がスベってるみたいになる」「俺が(仕切り)下手みたいだからやめて」とぶつくさ言う和賀氏がツボでした。今日は全体的に和賀氏が仕切りで安心しきってるのか、佐々木氏がほんと奔放で、ふざけられて嬉しそうだったなー。最後トップリが答えることになって、ササっとすばやく仕切り側に回った佐々木・土谷コンビの手慣れっぷりといったら。身長差的にも親分子分みたいだったw


コント師のネタはみんな知ってるネタだったこともあり、わたくし、企画までずーっと、孫を見つめるおばあちゃんのような目になっていたこともしばしば…。舞台上みんな一列できゃっきゃ笑ってて、それぞれにスポットが当たるところがあって(しかもいじめられてるとかスベらされてるとかじゃなく)、それがほほえましくて素敵なライブでした。
エンディング、「認定漫才師」を噛んで、「まんだんし」と言ってしまう永沢氏→漫談?!ファイティング永沢?と言い出すななめ→やらされる展開へ。もう〜!まさかのファイティング再来ですよ。佐々木氏、僕がある程度告知しとくからと(ほとんど把握してないくせに!)永沢氏が考える時間を作ってあげたり、最後まで時間稼いだり、ラウンド後の凍った空気に「以上シンプルセットライブでしたー!」と〆てあげたりと、優しかったです。ああいうときは、味方になるんだなあ。今回は佐々木氏の底が浅いんだか深いんだか謎な面が全開でした。最後のも優しさなのかすでに怪しい。