「ITIライブ」@よしもとプリンスシアター


囲碁将棋・タモンズ・井下好井の3組=ITIによるライブ。私のITI歴は、去年の2月の神保町(文田氏脚本のチャレンジ公演)と今年の囲碁将棋大会くらいで、このまとまりのライブを観にいくのは初めて。もっとゆるっとした感じなのかなあと思ってたけど、すごく良いライブでした。各組ネタ2本、ちゃんと準備しましたって感じの企画と、それに反してゆるやかな仲良しおしゃべりで盛りだくさんでした。楽しかったー。次回もぜひ行きたいです。
そして今日、わたくし誕生日で、割り増しで楽しめました。そういえば今年一発目のライブも囲碁将棋大会で似たようなメンツだったし、もしかして2011年はそんな感じの年(どんな?)になるのかしら・・・
チラシやスクリーンで使われていたロゴ、最初の囲碁将棋の「I」、ほかよりも細長く書かれてるの!ムダに凝ってる!(笑)。

漫才(いごしょ・タモンズ・いのよし)→6人漫才→笑点っぽい大喜利→漫才(いのよし・タモンズ・いごしょ)という流れ。各間にべしゃりのコーナーあり(笑)。全体を仕切るのが根建氏なのだけど相変わらずだった。

  • 囲碁将棋の1本目は文田氏の理想の部屋の紹介。エロ本で作るベッドのくだりがまだ序盤にも関わらず素晴らしかったなー!「だいぶ見積もり甘いね」からもう掴まれました。2本目も、根建氏が上がりまくっちゃって、めちゃくちゃな展開に脱力しました。「らんちゅう遠いー!」って絶叫、本当になんなの(笑)。あー笑った笑った。
  • タモンズの漫才が、囲碁将棋大会以来なのですが、本当に面白かったです。大波氏のフレーズが素晴らしい。注目せずにはいられません。1本目の名作の教訓のネタは、安部氏が決して間違ったことは言ってないのが面白い(笑)。安部氏の声もかなりの強さですよねえ。あの声で屁理屈こねられたらなんか受け入れちゃいそうになるもの。2本目は本当に大波氏のフレーズがキレッキレでした。「おかんリーチ激アツ」とか「何この世で一番イラつくとんちかましてくれてんねん」とか…。「CRおかん」は相当面白そう(笑)。物腰柔らかな関西弁なのもツボなのね。すっかり大好きになってしまいました…。
  • いのよしは2組に比べてテンション低めなのがよく分かります。挨拶してからなかなか好井氏が切り出さないのはなぜなんだろう?先日「漫才5コント5」で観たときは、井下氏が鋭い切り返しをするのが映えていたのに、今回は2本ともあまり響かなかったなあ…好井氏が独走するタイプのネタだったからかな。
  • 企画一つ目が「6人漫才」。これがまあちゃんとしててさすがでしたー。井下氏が総ツッコミ。あれもう1回観たいな。どっかで観れないもんか。根建氏はくだりひとつ飛ばしたそうで好井氏に怒られてました。誰が一番頑張ってたか、総選挙しましょう、センターを決めようと言い出す好井氏。みんな後ろ向いてお客さんに拍手をしてもらう。結果、井下氏がツッコミで一番喋っていたので一番多く、いごしょがどっこいどっこいでピリでした。文田氏は漫才中はあんまり喋らなかったけど、アイデアはたくさん出していたそうで(それっぽいなー)、とても悔しがっていたというか、恥ずかしそうでした(笑)。文田氏の「あたしヒール履いたら190超すけど」はめちゃくちゃ笑ったなあ。
  • センター井下氏のポジション、大波氏は「虎視眈眈と狙っている」そう。「俺も狙ってっけど!」と根建氏。お前はダメだろうとみんなから言われる。根「確かにばちーんで一番ツッコミヘタな自覚はある」とのこと。ITIでばちーんとか出ようよ、でも一番下(ばちーんhop)からだと1分ネタだよ、交代制で1組やってるとき後ろでガヤしてよう、などと夢が膨らむ雑談でございました。とりあえず毎回総選挙はしよう、ということに(笑)。
  • 次の企画が「大喜利なんですけど、ちょっと笑点っぽい大喜利をやろうかと」と根建氏。笑点っぽいというか、完全に笑点のカバーをしたコントでした(笑)。司会は井下氏、好井氏・大波氏・根建氏・文田氏・安部氏の並びで、ざぶとん係は大久保くん(誰だったのだろう…)。安部氏の「ちゃ、らーん」に、苦笑いを扇子で隠そうとする文田氏(笑)。笑点あるあるを掘り下げてる感じが、あざとくて好きでしたねえ。最後、大久保くんにキレられたふたりが座布団(は一枚のみで、予算の都合でハコウマ)を全部持ってかれるというオチで終了。
  • その後のトークで、次は何をカバーしようかと(前は新喜劇だったそう)。「フレンドパーク」とかいろいろ案出てましたが、「ショーバイショーバイ」やら「年の差なんて」を出してくるいごしょの同世代感に胸を突かれたわー。お客さんで分かんない人、居ただろなあ。

最後の漫才のあとのエンディングトークでは、それぞれのネタどうだった?と褒め合い(笑)。「裏でやんなよ!」と思いつつも大変ほほえましかったです。それぞれのネタをカバーしたいという話も。いごしょの「ここで怖いはなしー!?」が言いたい他コンビ(笑)。全員漫才師だし、各々のネタをよく見ていて、刺激し合いながら仲良くしている様がとても良い雰囲気でした。しっかり作ってきていた企画も個人的にすごく好印象。そりゃ神保町の稽古に身が入らないわけですよね(笑)。