一秒でもはやく

11日の3時ちょっと前、初めてあんな強い地震を肌で感じました。揺れが止まってからも、身体が勝手に動いてしまうんだね。職場ではエレベーターが動かなくなってしまい、いつも通りのことができず大変でしたが、それくらいで、基本的はどうすることもできずのほほんと過ごしていました…。そしてそのころはまだ、普通に帰れると思ってた。17時半に一時間前に父が送信してきたメールが届く。母と連絡が取れたか、父は会社に居るのかを聞いたら「みんな無事です」というざっくりした返信しか来なかった。
結局、JRが早々に終日運転見合わせを発表したので、職場で一晩過ごすことになりました。水もお湯も暖房も、十分すぎるスペースの部屋も、選り好みできるほどの食べ物も、ちょうど時期的に時間をつぶすのに困らない仕事もたくさんありまして、同僚の人とだらだらと過ごしました。世間の喧騒に比べたら、あまりに快適で申し訳ない気分になってしまった。一歩外に出たらすごいことになってるのに、こんなところで贅沢してて良いのかと…。開放したほうが良かったんじゃないのかなうちの職場。一緒に夜を越せる話し相手がいたことも、こんなときすごく大切なんだなあと実感しました。職場とか避難所とかには居られなくて、無理やり家に帰ろうとするひとがたくさんいたに違いない。あと、地元の友だちや九州の後輩からメールが来たりして、心配してくれる相手がいる自分はとても幸せものです。心配する相手がいる自分も、実はすごく幸せものだと思います。

今日の朝早く母から電話があり、結局父は深夜に歩きと電車を使って帰宅したのだと…。職場の男性陣も、みんなではないですが結局早いうちに帰った人も多くて、男の人の帰巣本能ってすごい…(理由はみんなそれぞれだけど)。私も今日の昼には帰途につき、もうテレビも観ていられなくて、寝たりお手紙を書いたりして過ごしました。

夏に遊びに行った仙台や石巻が大変なことになってしまって、とても悲しい。東京でもたくさんのイベントやライブが中止になっていて、悲しい。明日もどうなるのかさえ、全然分からない。今自分が生きているのはただの幸運だ。悲しみも不安も、一秒でもはやく日本中が乗り越えられますように。家族も元気で良かったです。天災の前に人は無力だし、それに巻き込まれてしまっても仕方がないと思っているけれど、もしワガママが通るなら、家族みんな一緒のときがいいです。