トップリード単独ライブ「イッピキムスメ」@笹塚ファクトリー
昼夜両方の部に行ってきました。さすがに両方見たら、お腹も胸もいっぱいになりました。これ、また気持ちと身体が弱っているときに観ていたら、きっと寝るときとかに泣いちゃってたかもしれない…。本当に楽しかった！本人たちにとってやっとこさの単独で、こういう風にやりたかったというのを惜しみなく詰め込んだという感じ。単独のお手本のようなパッケージング、伏線の回収、つなぎ、映像と物販の演出など、素晴らしかったです。全力で褒めちゃう。単独がなかなかできないだとか、チケット一般が少なかっただとか、結局DVDにならないだとか、いろいろあったけれども、この舞台が本人たちにも事務所にも大きな一歩になったらいいなと思っております。
物販は「イッピキムスメ」絵本。リストバンドは昼が新妻氏の、夜は和賀氏のイラストとサイン入り。
なんていうか全体的にかわいらしいライブでした。ふたりとも楽しそうにやってるし。やっぱりねえ、好きなコントは何かって聞かれたら、本人たちが楽しそうにやっていることなんだなあとしみじみ思いました。それが一番。
- プロローグ
- オープニング
- ひとりでできるもん！
- 待ち合わせ
- ヘビと写真をとろう！
- 走馬灯
- たけのこ
- 電車
- 七色ラーメン
- 雨男
- エンディング
- エピローグ
- プロローグ・エピローグは絵本作家（新妻氏）と彼に仕事を依頼するデパート勤務の和賀氏のやりとり。なんで和賀氏が「5代目」なのかは今でもわからない（笑）。オープニング映像もそれとつながってましたが、小さいふたりがボックスステップを踏んでいて、和賀氏のときには当然のように笑いが起こってました。その絵本作家が描いた「イッピキムスメ」が幕間に読まれていき、そのフレーズがコントタイトルになっているという。一貫したキーワードは「カエル」でした。
- 「ひとりでできるもん！」はまさにトップリらしい、イラっとくる新妻氏に最初は冷めてるけど途中でブチ切れる和賀氏のファミレスコント。和賀氏の名言が映えてました。「女子中学生の告白か！」「ファミレス革命起こそうとしてんのか」。ざまーみろ！とかも良かったね、言いたくなるよね（笑）。
- 「待ち合わせ」で夜の部はいきなり遊びが増えてて楽しかった。M-1の出囃子の表現が「シャシャシャシャンシャンシャーン」ってｗしかしこのコント、2本目にして和賀氏からはっちゃけているので新鮮で良かったです。あと新妻氏が「うちの親父設計士だよ」と言ってたんですが、「雨の建設予定地」のネタはそこから作ったのかなあと。オチも素晴らしかったです。
- 「ヘビと写真をとろう」、このコントが一番好きでした。くだらないー（笑）。やってるふたりも楽しそうで。まさか新妻氏がベトナム人顔、というとこから作ったわけじゃあ…。
- 「たけのこ」、展開もかなり衝撃的。これも和賀氏が叫んでたなー。今回のライブで和賀氏はすごいと改めて思いました。あの人はトップリの背骨ですよ。新妻氏がキャラだけは「普通の人」を演じていたのも見ていて楽しく、真面目な表情にもきゅんきゅんしました。
- こんな言い方はなんですが「電車」でやっと新妻氏の女装キタ！と思ってしまった。ワンピースが「コンパのトイレタイム」と一緒でしたよ残念…（何期待してんだ）。夜の部では和賀氏の「くたびれた感じのスーツがやばい！」「分かるでしょ！女子なら分かるでしょ！」と言っていて、あんた女子なのか！と思いました。悠子ちゃんが報われないコントで残念でした…。「大きな事故にはならないほどに！！」ってすごい分かる！（笑）そして電車のアナウンスは吉川氏でしたよ。素晴らしいキャスト。ところで和賀氏を取られてしまう「じゅんこ」はもしかしてやさしい雨吉本氏意識…？
- 「七色ラーメン」は、大将（新妻氏）がTシャツの色によってキャラがかわる。これも遊んでて好きだったな、発想も光ってるし。赤色のときは超怒ってる大将（ラーメンも辛い）が、夜の部で「太りやがってこのクソったれ！」と和賀氏に暴言を吐く→だまって見返している和賀氏にちょっと焦る→次のピンクで女の子（ていうかおネエ？）になったとき、すぐ「さっきはごめんねえ〜！」と謝っていた新妻氏がツボでした（笑）。にんにんが相方に弱いのはよく分かったよ…
- 「雨男」は心温まるお話でした。夜の部で新妻氏が後半かなりの部分をすっとばしてしまいちょっと残念でしたが（エンディングですぐ謝罪してた）。トップリの、というか新妻氏が考えるコントは、男の友情や幼馴染みといえば、という感じで、人間関係はかくあるべきという理想がふんだんに盛り込まれていていいなあと思う。もしくは和賀氏に言いたいこと言わせてていいなあって思う（笑）。
- カーテンコールは両方おしゃべりしてて、新妻氏は単独ですべる悪夢を見たと。野方区民ホールみたいなでかいとこでやっていて、なぜか暗転せずずっと薄く照明が付いており、後ろのお客さんがみんな寝てるという。そして夜の部までの間、胃が痛くて食べたものが水になって出てきてたと…デリケートだなあ…。一方和賀氏も単独の夢を見たけれど、ステージのななめ前方にずっとギース尾関氏が座ってる（誰もつっこまない）という夢だったｗ
今のトップリードにできるもの全部見せましたよいかが？という感じでした。エピローグで、「続けることが大事なんだよな！続けていれば誰かが見ててくれるんだよな！」という新妻氏のセリフが全て物語っていた気がしてグッときた…。彼らのこと、これ以上にないほど好きなつもりだったけど、ますます好きになってしまいました。これからも、この人たちのコントがいっぱい観たいです。私もずっと応援していれば、何かしらの形で結果を見ることはできるのだと思いたい。本当今回見れて良かったです。
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追記。昔のネタもやっていた、という感想を見かけて慌ててチェック。「待ち合わせ」はNo.17、「走馬灯」はNo.51の「自殺」のネタなのかな！わー古いネタ観たかったし本当に嬉しい！あの新妻氏の手帖から観たネタを探すのは本当に楽しい。
