「クリスマス・キャロル」

立川シネマ・ツーにて。私の知っているクリスマス・キャロルは、その昔歯医者さんで見たミッキー版の絵本でした。その作品のスクルージおじさんはドナルドの伯父さんで、金貨のプールで泳いだりするアニメも好きだったなー。その絵本のマーレイの亡霊だか精霊だかが妙に怖くって、スクルージがやたらかわいそうな印象でトラウマでしたが、この映画を小さいころに見てたらさらにトラウマになりそうだなと思いました。ストーリーは分かっているだけに、思っていた以上に怖かった…しわくちゃのおじいさんがアップになるだけでも結構な迫力だし(笑)。ひょろひょろのお年寄りが寄ってたかっていじめられているようでかわいそうになったよ…。ああいう恐怖体験で人を改心させるのって地獄信仰と同じだねとか考える。
CGアニメ作品に思い入れはないですが、やっぱり限りなく実写に近く、かつ実写ではできない演出を見せてくれるのは楽しいですねえ。オープニングや後半にかけてのスピード感あふれる映像なんてディズニーのアトラクションみたいで、映画館で観るべきだなあとしみじみ。スクルージが悪夢に追いかけられて奔走するところはもう執拗すぎるほどで、逆にコミカルに見えてきて面白かった。
死んだら貯めたお金も使えないと割り切ることと、博愛や慈悲の精神を持つことがごっちゃになってたけど、そういうの神様は気にしないのかしら。改心したスクルージの家政婦さんに対する態度は未来を見たうえでのゴマすりのようにも見えなくもないし。あと、好人物になったというスクルージをだまそうとする悪いやつとか出てきませんように…(←いやな考え方)。