彼女がその名を知らない鳥たち/沼田まほかる

彼女がその名を知らない鳥たち

彼女がその名を知らない鳥たち

「猫鳴り」の作者の2作目。返却日が迫っていたので夜中に急いで読破。眠かったのに中盤からぐいぐい引き込まれてしまいました。嫌悪だとか、どろどろとした感情の描写が続くのに、意外と不快感は湧かなかったです。でも人物たちに移入できるほどの距離感もなく。生々しいようで、どこかふわふわと浮遊しているような、不思議な空気を書く人だなあ。そしてあっけない幕切れに、ちょっとぽかんとしてしまった…