さらば青春の光「大阪初単独ライブ〜初回限定版〜」@TORII HALL


今年になって、観れる回数がやたら多かったさらば青春の光。ツーステも東京単独も行ったけど、大阪初単独にまで足を運ぶことになろうとは…。思えば、関西の芸人さんを地元で観るのは初めてだ。地元でどんな感じなのかなと思ってたけど、本人たちもどんな感じなのか全然予想できてなかったみたいで、小さめの劇場とはいえ大勢のお客さんに喜んでました。DVD発売記念(というより宣伝?)ライブみたいだったけど、DVD出せることだけでも結構なのに、いろんな実感が伴いにくいんだろうなあ。難しいね若手って…。
とはいえ、大変良いライブでした。知ってるネタ、アリネタが多かったけど、どれも何度観てもちゃんと面白いし、ふたりの表情も近くで観れて、やっぱりお上手だなーと感心しました。森田氏ももちろんですが、やっぱり東口氏のしれっとした、あの心のない感じはザワザワさせられる。でっかい武器だなあ。


暗転のなか、「さらば青春の光です。コント、上司と部下」という声があって、明転したらそこには知らないコンビが!*1頑張って覚えたであろうセリフを諳んじるふたり、森田氏役の彼は、とくに照明がまぶしいのかしばらく目が開いてなかった(笑)。そして、途中で客席から森田氏の声で野次が→警備員の東口氏が出てくる、もめる、という東京単独と同じ流れ。森「面白いって聞いて来たんや!斬新な発想のコントするって!」「なのに1年に1回漫才やったらいいとこまで行くとか!」等々、ごちゃごちゃとwそして舞台上に上がり、ニセモノを追い出し、スタート!→オープンング映像、でした。ちなみに森田氏が座ってたのは、開演前に「カメラ席」「使用不可」という紙が貼られていたところ(笑)。

  • コント「探偵」
  • 映像「単独決定を報告喜びのVTR」
  • コント「取り調べ」
  • 映像「ビデオレター」
  • コント「交通事故in上方」
  • 映像:漫才のマクラ(べっぴんさん)
  • コント「ぼったくりバー」
  • 映像:フラッシュ暗算
  • コント「立てこもり」
  • 映像:漫才のマクラ(べっぴんさん2)
  • コント「ギャング」
  • 映像:テレフォンショッピング・さらば青春の光DVD
  • ベンジャミン森田のマジックショー
  • 映像:テレフォンショッピング・さらば青春の光
  • コント「ラーメン屋」

たくさんやってましたが個々のコントも短いし、全体時間は60分ちょいで(最初の茶番にて、警備員東口氏が「あと60分ちょい…」と言っていたので、そんなものなのか!と思ってた)、あっという間でした。
知っているネタは「取り調べ」「ラーメン屋」とマジックショー。「ぼったくりバー」は、うしろシティとのツーステで、さらばの時間のラストに、シティとコラボしていたコントを、ちゃんとした(ちゃんとした?)形にしてきたもの。しかしくっだらなかった!すごい笑っちゃったけど。あの発想、なかなか大人じゃできないんじゃないかと思う。森田氏の「リ、リアリティ…!」という切り返しに胸打たれたなー。ああいうネタのときの東口氏の冷徹さは本気で怖いから良いですね。
「立てこもり」は、もう拡声器の音がうるさい!(笑)そしてオチを忘れ、普通に「すいませ〜ん、忘れました…」と(拡声器で)告白する森田氏。「早くオチに向かえー」から、ちゃんと助けてあげる東口氏。あとは「探偵」と「交通事故in上方」が好きでした。「探偵」は森田氏の顔演技がとても光ってて、とにかく感心。「交通事故」は発想がすばらしかったです。ああいうの大好き!そしてチャラチャラな格好の東口氏、口調も合わせてハマりすぎだよ。こえーよ。
1度にいくつものネタを観れて思うのですが、彼らのコントはこれというスタイルやキャラの強さはないんだけども、各々の良さを生かした工夫がたくさんほどこされていて、それが発想の妙と上手く結び付いているなあと思います。今回はふたりの掛け合いに力点を置いたネタは少なめで(そういう点で、東京単独よりもツーステ後の感触に近かった)、東口氏の名言があまり堪能できなかったのが残念でした。

DVD、特典映像にはあの、うしろシティも友情出演!だそうです(笑)。映像も面白かった。べっぴんさんはゲスいwテレフォンショッピングで、本当の携帯番号をさらされたのに全然動じない東口氏…謎な人だ…。

*1:エンドロールで知りましたが八分目というコンビ