蛇行する川のほとり

蛇行する川のほとり (中公文庫)

蛇行する川のほとり (中公文庫)

この人はやっぱり、キラキラの女子を書かせたら独自の世界観の構成が抜群かも(あと妙齢のおっさんもさりげにグっときます)。「こんな女子高生いねー」なんて野暮ですよね。4人の女の子の目線から成ってるのだけど、それぞれがそれぞれを見ている印象と一人称の性格に隔たりがあるように感じた(特に芳野とか)けど、女の子同士のコミュニケーションなんてそんなものなのかもしれない。いつもミステリとしては詰め込みすぎのような感じを受けてましたが、この話は好きです。