「憑神」@109シネマズMM横浜

横浜にせっかく出向いたので後輩ふたりと憑神を見てきたよ。原作は読んでませんが、3人の神様は一気に取り付いてくるのかと思ってたら、順番にやってくるのね。だから三巡なのね。3人の神様も彦さんもその周りの人々も、みんなキャラが立っていて、映画の雰囲気はとてもほのぼのして素敵だった。街中や風景を大きく切り取るカメラワークが良かったなあ。ただ神様との関わりを通して彦次郎がどう武士としてのあり方を見つけていったのか、そういうキモの部分が不十分だった気がする。後半になっていくにつれ、どう収束させるべきかわかんなくなっちゃったみたいな感じ?ラストの演出もどうかなあと思ったし…。死神おつやちゃんと彦さんの色恋も、もっと丁寧に描いて欲しかったよ。あれじゃあ森迫ちゃんのかわいさに頼って大事なところをごまかしてるような感じだったよ。
あと全体的に、時代劇としての演技指導もうちっとなんとかならなかったのかな…。なんかみんな時代セリフを言うのにいっぱいで、学芸会みたいでした。そんななか佐々木さんのダメ兄っぷりはとても素敵でした。ダメすぎて疫病神の病気に罹ったあとはちょっと怖いくらいのやつれっぷりだったし。そんなわけで、もったいないくらい素敵キャストなので、もうすこしがんばりま賞。