流星ワゴン

流星ワゴン (講談社文庫)
この人の作品を読むたびに家族ってホントしんどいよなと思うと同時にすごくいとおしくなります。家族なのに、家族だから、バランスを崩したり壊したりする描写がたまらなく切ないです。「幸せな日々を積み重ねながら、少しずつ不幸せな未来へと向かっていったのだ」っていうくだりがもう。サイテーでサイアクな現実だとしても、どこかに必ず救いがあって(外側だったり内側だったり)信じられる気になる。毎回、ストーリーが何もかもよくなるわけじゃないから、逆にすっきりするんだよね。
私はまだ、後悔しないようにやり直してみたい人生の分かれ道とかわかんないなあ…