「アリス・イン・ワンダーランド」

アリス・イン・ワンダーランド ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]

アリス・イン・ワンダーランド ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]

19歳のアリスが生きていた時代は、空想したことを口に出しても白い目を向けられて、女の子は自分の生きたいように生きたくともそれを見つける前に埋もれてしまうような世の中だったみたいだから、アリスが「自分を見つける」には、これくらいの冒険がきっかけにならないといけなかったのかもねえ、なんて。
アリスがアンダーランドに落ちてから、ほとんど流れに巻き込まれるままに任せていながら、ハッターや仲間にはしっかり心を寄せていたりするのが、なんともふわふわしてるというかよく分からない。彼女がずっと自分の夢だと思い込んでいたからかなあ。確かに夢のなかだと、自分じゃ思いもよらないことを言ったり、かと思えば自分の意思で動いたりするもんね。まあ原作のアリスだってそんなところが不条理なんだけども。赤の女王が不幸なのが強調されてるだけに救いがなくて、かわいそうだったな…。
ハッターや女王のような主要人物以外は原作のビジュアルを再現してて、見てて楽しいのもあるけど、双子とかは実写かオリジナリティがあっても良かったのにな。きっとますます気味が悪いよ。白の女王様が常に両手を頬ぐらいでひらひらさせているのが、まさにディズニーらしくて良かった!「魔法にかけられて」のジゼルもああやってた。