「3組のみ!」#1@新宿ハイジア・V-1

三福エンターテイメント/ドドん/モグライダー

実は同日の阿佐ヶ谷ロフトのほうをかなり早い段階で確保していて、K-PROさんの告知をちゃんとチェックする心のすきまもないほどボーっとしていたら、こんなメンツ揃えたのを三日前に知るという・・・。決して、全力でうきうきできるような心情ではなかったのだけど、それでもある意味行かないわけには行かないやつだったので行きました。結果、見せもらったのはこっちの複雑な心境とかも丸ごと全部ふんわり覆ってくれるような、6人のころとなんら変わらない、ただただ楽しくてあったかいライブでした。一人欠けたから違うとか、解散したから違うとか、いてもいなくても同じだったとか、そういうことじゃなかった。楽しければそれでいい。そこが好きだったんだから。


オープニング、別のライブから飛び出してきたモグ、芝氏が私服だったくらい急いでいて、阿佐ヶ谷から乗ってきたタクシーの運転手が武田だった…という全体をスン…とさせるホラから始まり(笑)、髪切ってテンション上がっちゃってよく焼かずに焼肉を食べてお腹を壊して体調不良でまだ回復してない三福氏、へたしたら「1組のみ!(ドドんのみ)」になる可能性があったとwそれでも来たかったんだよという気持ち、「思い入れがあるライブだったから、最終回をするならちゃんとしたかった」とともしげ氏がはっきり言ってくれてうれしかった。
わいわい話して、あと2分くらいいけますけど…と聞いて、「一回座る?」と芝氏、みんなで座ってみる。すぐ立ったけど(笑)。石田氏はちゃんと正座でした。そしたらその後企画中のトークの最後のほうで安田氏が「オープニングで座るライブってないですもんね」って言って、ウケ狙いでまた出したのかのかなと思ったのに、「リラックスしてないとできないですからね」って続けててきて、それがこの真面目な人の心底の本音なんだろうなって思ってうれしくて切なかったです。


私がお金を払って観に行くものに望むのは、いつだってただ楽しませてもらえば良くて、そこで楽しんでる人たちを自分の目で観られればそれで良い。そこから(“売れる”ための)何か生まれてほしいとか、つながってほしいとか、そういうことは二の次で、そこにいる人たちが楽しそうで、また一日でも長くやりたいと思えるような、希望のかけらを拾っていたいのだと思う。6人のライブはまさにそれでした。それでもやっぱり、あんなに希望に満ちたライブも、一組の解散という形で終わってしまうことがある。ザンゼンジが解散したことより、あのまとまりがもう観られないことのほうがさみしかった。こんなにも好きなのに、なくしてしまうという選択ができるんだねと、ナゾの立ち位置から憤ったりしてしまって、そんな気持ちになるのもいやだし、こういうコンテンツに傾倒すること自体にいつも葛藤してしまいます。
ライブ後のコジマさんと石田氏のツイートの、こちらのいろんな心情を汲んだ上での「また集まればいい、それでいい」が、本当にやさしくて、わがままな「さみしい」という淵から掬ってもらえた気がしました。まさに仏の教えだね。