千と千尋の神隠し

中古で安かったので買ってしまいました。見るものがないときはコレの好きなシーンを何度も見てしまいます。今更ですが、この作品に関わらず駿作品の好きなところはストーリーの解釈うんぬんよりも、アニメーションが普通にすごいところです。最近見つけたお気に入りシーンは、ハクが盗んだハンコを千尋が銭婆に返したとき、勢いよく「ごめんなさいっ！」て謝ったせいで、千尋の肩に乗っていた湯バード（ちっちゃい黒いやつ）に千尋の髪がひっかかってそいつが「あわわ」ってなってるところ。多分このとき観客のほとんどは千尋と銭婆を見てるであろうから、言っちゃえば必要ないわけです。でも抜け目がない。あとキャラクターのひとつひとつの動きが、人間が演じるドラマよりも人間らしいのはやっぱりすごいと思います。きょろきょろしたりつまずいたり思いとどまったり、あの小さい動作にどんだけの労力が…と考えるとそれだけでぞくぞくしますよ。