ここ二ケ月くらいで観た舞台など

ぜんぶじゃないです。

矢崎広ファンクラブイベント「ONとOFF」@かつしかシンフォニーヒルズ(3/3:Sut)

約二年ぶりくらいの矢崎くんのファンイベ。相変わらずのそわそわフワフワな矢崎くんのお客さんもソワソワ見守る独特の空気だった(笑)。愛猫ヨシツネの話もいっぱいしてくれてうれしい。以前ほど写真が見れない〜というお言葉に、成猫になったツネ様はカメラを構えると逃げてしまうんだそうで、矢崎くんいわくツネは「忍者」なので、「ひろしにバレないようい暖を取ってやるぜ〜って思って」布団に入ってくるけれど、矢崎くんが気付くとビヤー!と身体を走って逃げていくから見えないところが傷だらけ、とか。やっぱり猫にアテレコする系男子のかわいさハンパなくない?あとお水を前足で掬って飲むんだそうで「毒味するんですよ、忍者だから」←少年の発想
絵本「おおきな木」の朗読をしますって紹介してたんだけど訳が村上春樹で、私の記憶と違う気がするぞと思っていたら、まさかの夜の部でその本がプレゼント当選しまして、あとがきを読んでみたら初版の訳者本田錦一郎氏は07年に亡くなられて、それまでの篠崎書林からの出版の継続ができなくなり、今は村上氏の訳であすなろ出版から発行されているんだそう。「おおきな木」って国語の教科書に載ってたよね?ってお友だちに聞いてもみんな全然知らなくて驚いた。
舞台が好きでいろんなことに努力してて、本当に安心できる推しだな〜と幸せになります。座右の銘とか好きなことばはなんですか?って質問に、考えながら「自分のチョイスに罪悪感を持たないっていうか…」とか言ってて、自分の選択が常に最良ってやつだ…!とつい思ってしまった。

ACMシアターコンサート2018@水戸芸術館ACM劇場(3/4:Sun)

また水戸に行きたいなあと思ってたのでこういう催しめちゃくちゃ嬉しかった。1部は有名なミュージカルナンバーを出演者が歌い、2部は「夜のピクニック」の楽曲を歌う。まさかの加藤くんのホールニューワールド!推しに歌ってほしいけどもはや有名すぎてなかなかチャンスないやつ!!うれしかった〜〜お歌がとても上手になってた…。
加藤くん、本公演の千秋楽ではもう終盤から泣いてしまってびしょびしょだったらしいけど、ラストナンバー後に今回は?と振られて「いやちょっと、やばい…」と本当にやばそうだった(笑)。その後のBDイベでも言ってたけど「夜ピクでは泣かないでいられない自信がない」んだそうで。そういう現場ができて良かったねえ。

「ギャングアワー」@赤坂RED/THEATER@(3/16:Thur)

初演がとても好評で行きたかったから再演うれしい。始まってから最後までくるくる場面が変わり続けて、ずーっと笑っていられる大変面白い作品でした。男の子らしさに溢れてた。ワンシチュエーションコント舞台やっぱり大好きだなあ。ああいうわちゃわちゃした輪からは一歩外れて傍観者ととばっちりと美味しいとこどりを全部担うみねくん、本当に似合いすぎる…好き…。みねくんのピンチから絶対逃げ切りそう感すごくない?最後、日替わりゲストが井下好井の好井氏だったもんで、久々に観てオオと思ったんだけど、カテコで好井氏の関西弁につられて関西なまりがちょびっと出ていたみねくんかわいかった。

加藤良輔バースデーイベント@渋谷Loft9(3/21:Wed)

去年も行ったんだけど今年も楽しかった〜。前半はお客さんからの質問にとにかく全部答える時間、後半はりょーちんクイズ34(去年は出演作品ビンゴ)で、とにかくお客さんに自分のことを話そう知ってもらおうっていう企画づくりのサービス精神がすごい!と感心してしまう。以前インタビューで「テニミュのオーディションでV6を歌った」と言っていて、ずっと何歌ったんだろう…!と気になってたんだけど、登場SEが「believe your smile」で、田舎から出てきたばかりの僕がこれをボックスステップで歌って…と教えてくれて、それが知れただけでも大満足。森田剛くんが俳優としてとても好きで、主演舞台を観に行ったときに、カテコでもずっとクールな態度だったのに、ダブルカテコではけるときにちょっとだけ客席にバイバイをした剛くんにズカーンと来てしまったりょーちん。ギャップ萌え。加藤「森田剛カッケ〜〜〜〜〜!って!」松本くん「今日イチテンションが上がりましたね」。加藤くんの人生にちょくちょくV6は寄り添っていたり、アイドルのキラキラに憧れているのが垣間見えるところ、とてもいとおしい…。
今年のコンボイショウに出演という情報解禁があって、それを真っ先に言わなきゃいけないだろうに、全部終わってから「忘れてた!」って出てきて「もう帰っちゃった人とか居る?居るよね…帰っちゃった人には伝えといて…LINEとかで…」ってしょげていたりょーちんかわいかったw去年の質問のなかに「10年後のりょーちんはなにしてますか?」てのがあって、ちょっと前にコンボイショウを観に行って、こんな年齢の方々がこんなにすごいことをやっていて感動した、俺もそういうふうになりたい、だから10年後も絶対この仕事をやってるよって応えてくれて、そのうえで今年本当にコンボイの仕事つかんできてるのかっこよすぎるよね。「オーディションもめっちゃ頑張ったから」っていうのも、受からなきゃファンの前で言えないしなあ。今までやった役に関する系の質問は毎回じっくりじっくり考えててなかなか即答できない加藤くんだけど、「一番好きなのはディープなんだけど、でもディープって俺から一番かけ離れてる役だと思うのね、お酒も飲めないし」「でも決めるところは決める男だから、そういうところが似てるのかなって(キメ顔)」。本当にその通りだもんね、うれしいね…。
あと「行きつけの耳鼻科」のお医者さんの話もめっちゃ笑った…真面目な話はたどたどしいのに、オモシロイことは話したくてやたら口が早くなるりょーちんかわいい。

「白痴」@CBGK!(3/29:Wed&4/1:Sun)

初日と千秋楽へ。るひま×近代文学×ほさかさんで、初るひまで初主演の22歳を手堅いるひまキャストでがっちり支えてる少数精鋭感がもう手堅くて、るーちゃんらしい…となにが「らしい」のか説明できないけどそう思ってしまう。素晴らしく整えられた舞台を見た、という感じ。サヨ以外の女性役を男性キャストがやっているというのも、舞台演出として美しくもありあざとくもあり面白かった…。崎くんの家鴨がすごく美しくて、アバズレな色っぽさと、産むって決めてからのかわいさと、とっさにお腹を守る必死さがとても魅力的だった。すっかりるひまの常連みたいな顔して濃厚な役やってるのすごいな…。
伊沢の役はなかなかにキツそうだなと思うんだけど、最初から最後まで精神的な図太さを見事なさわやかさで覆って演じきっている小早川くんは、そら恐ろしい若手って言われるわと思いました。サヨを勢いで抱こうとどんどん脱いでいく肉体美が本当に美しくて、ハワワ…となりました。伊沢にはみねくんがずっとそばに居るから、物語としてもキャストとしても息苦しさが緩和されていて、鑑賞しやすくなってるというか。みねくんまたそういうポジション…うぐぐ…好き…。
ほさかさんの脚本には、人間は愚かで情けなくて醜いものであっても、やっぱりそれでも生きていくしかないんだというぶっとい芯がある。絶望と希望が同時に起こるように、相反するものはいつも表裏一体で、その醜さも美しい(逆も然り)。

イッツフォーリーズ・ミュージカル「遠ざかるネバーランド」@俳優座劇場(3/31:Sut:m)

ネバランは春の舞台という感じ。ティーンネイジャーに送る、と書いてあったけど、春のどうしようもない鬱に負けないように、また必ずやってくる明日をちゃんと迎えられるように、そっと手を差し伸べて待っていてくれるような、そういう作品。白痴と挟んで観たので、年度末に精神が摩耗されないか心配だったんだけど、今回も思いっきりだばだば泣いてすっきりできました。「虚言の城の王子」もそうだけど、絶望や心の傷が今はつらくても、それは生きることを否定するほどじゃないっていつか必ず思えるようになるし、かつ、その傷は小さくなってもなくなることはないからね、って言ってくるところが、もう無理ありがとうという感じで、何度でも救われてしまう。それは私が喪失をした自覚があるからだけれど、そうでない人にも響いたらいいなあと強く思います。
白い衣装で統一されているネバーランドの人たち、みんなとてもかわいかった。。木内健人くんのピーターは、さわやかで頼りがいがありそうながらなんか孕んでる感じがびしびし出ていて、長い剣がよく似合っていました。今後もこうしていろんなキャストでこの作品が発表されたらいいなあ…絶対行くから…。
これを機会にるひまの2015年版もやっと買ったんですけど、やっぱりキャストが最高だなって思います…。ほんとこのカンパニー大好き。るひまが集めてくるこういうキャストって(別に他のどんな現場だってそうだろうに)なぜかこのときだけの奇跡感が強い。思い入れちゃう…。

「In This House」@池袋芸術劇場シアターイースト(4/12:Thur)

法月くんが、翻訳、脚本、演出全部板垣さんがやる舞台に出る!ということでわくわくしながら行ってきた。彼女のことが大好きで天真爛漫な感じののりくんはとってもキュートだった。その彼女を否定してしまって、思い悩んで涙を一筋流すシーン、ジョニーを美しく魅せる配置演出にものけぞりました…。ワンシチュエーションなのに、目が足りないと思わせる板垣さんの空間演出はさすがだなあ。伝えられない思い、伝えたい思い、伝わらない思い、そういうものが人間の切なさを作り出す。音楽もやさしくて、じんわり心に染み入りました。