ここ何ヶ月かで観た舞台など

全部じゃないけど。

モニタリンgood!(7/15:sun:s)

矢崎くんがまた吉本と仕事やるぞ・・・しかもさらばの森田氏と解散間際のコンビの役とか・・・詳細はチケット取ってから知ってハワワとなったのだけど。「売れない芸人」というモチーフの創作物に触れるたび、私はそういうものを純粋に楽しむには現場に近づきすぎてしまったなと思うことが多くて、どきどきしながら観に行ったのだけど、結果今回はそういう私のめんどくさい視点も全部ひっくり返してくれるようなオチで本当にすばらしかったです。正直全体の流れである「隠しカメラで覗き見するシチュエーション」と、それに伴う「届かないツッコミ」による笑いが結構しんどかったし、久馬氏のキャラもなかなかしんどかったのですが(でもあのへんほぼほぼ日替わりのようなもんだろうしな・・・)、それでもめちゃめちゃ笑ったし、そして結局久馬氏の人柄はずるいなあとグっときてしまった。いつぞやの月刊コントに書房が出たときの複雑な気持ちが再び沸きました・・・。矢崎くんは森田氏とかなりガチめの漫才をやっていて、それはそれはハラハラした(なぜハラハラするのかは自分でもよく分からない)けれども、楽しそうで本当に何よりでした。

「グーテンバーグ!ザ・ミュージカル2018」@新宿村LIVE(7/21:sut:m)

鯨井さんと上口さんの回に。絶対面白いだろうこれと思って行って本当にすごく面白かった。終始腹抱えて笑いました。感想を訊かれて伝わる人には言うんですけど8割がた目薬屋フェスみたいな感じ。リアクションの冷たいピアニストさんを傍らに、たったふたりで爆笑やりとりとたくさんの歌を繰り広げるなんて、もんのすごいカロリーを必要とするし、そもそもの実力が備わってないとできないであろう芸当を見せられました。上口さんがやさしい鯨井さんに甘えまくってボケ倒しに行ってるのが、ときどき本筋からはみ出してるほど伝わってきたよ(笑)。板垣さんのお話を直接聞いているからこそ、これはこういうところを味わうんですよ、という手腕が分かって楽しかった。そういうの分からなくても楽しいだろうけど。

「GRIEF7」@俳優座劇場(7/26:thur:m&7/30:mon:ms)

スレイジーとライカっぽいメンバーに三浦さんの脚本て、そりゃあいろいろ期待するでしょ~って感じだったんですけど、初日初見終わっての感想は「え!終わり!?」でした。ライカはそうだろうと思っていたからハイハイって受け止められたけど、なんとなくこのメンツで単発作品が観られるんだと思ってしまって(それも勝手な予想ではあるのだけど)、三浦さんがクリエでホン書くときはシリーズものだと想定しないといかんのかいっていうモヤモヤがどうしても・・・。それはスレイジーの功罪でもあると思うし、そもそも続けられると思ってなかったなかで続けたからこその結果なわけで、その輝かしさを掲げられすぎるのもな、と複雑な気持ちになってしまうのでした。まあそれでも2回観たら、加藤くんの曲は大変良かったし、最初っから「このへん謎がかかってますよ」と言わんばかりの脚本に、考察好きの人はたぎるだろうなあと思いました(他人事)。曲はシンセサイザーの印象が強く、ものすごく90年代感。シティハンター的な。演出も錦織さんだから、あの強引さもジャニーズ舞台っぽいのかもしれない(ジャニーズ舞台を観たことがないのでイメージで言っています)。主演のカラムくんのセリフ回しが、回によってだいぶムラがありそうなので、どういう回にあたるかで作品そのものの印象が変わりそうだなと思ったり・・・。

「銀座辻・る」@オルタナティブシアター(8/17:Fri)

チケットは当選しなかったんだけど当日券の抽選に何とか拾ってもらうことができましたー!なんだこのイベントって感じなんだけど、辻ちゃんのるひまへの貢献度を思えば当然のような、どっちがどっちを以て当然とすべきなのか判然としませんが、とにかく辻ちゃんが楽しそうでにこにこで「ありがとう」っていっぱい言ってくれるから、もうそれでいいんだよ!辻ちゃんはやっぱりるひまの良心・・・笑っててくれないと悲しくなってしまう。最後は辻ちゃんが作った曲を披露するという、本当に辻ちゃんのファンイベ状態で、なんなんだこりゃと幸せながらも笑ってしまいました。楽しかった。エンディングの挨拶で、嬉しさと楽しさでおそらく胸がいっぱいになって、「明日も!生きよう!」とか言ってしまう辻ちゃんが抱えているものの大きさにグっときてしまう。私が板の上に立つ人に求めてしまう姿だなあと思ってしまう。
どりじゃんの話やらダイジェスト映像やらスピンオフやらもめちゃくちゃ嬉しかったし、そのあいだ白スーツだったみねくんもとても眼福で(る典のターンになったときはつついづつの衣装の安西くんと相まって完全にナンバーワンホストの出し物だった)、「ふりかえる」という行為をお客さんの前で出来るのもるひまが続けてきたからこそだなあと。人数の足りないだーつーに、ニセだーつーも出てきたんだけど、何も分からないのになんでもやってくれる大希くんがかわいかった。「ダッタンジンって、どういうことなんですか!??」ってずっと楽屋で言ってたらしい(笑)。激ウマな「抱きしめたい(ミスチル)」が聴けて嬉しいね。本人もご満悦で何よりでした。

大山真志バースデーイベント大山祭2018(8/19:sut:s)

大山くんの誕生日イベ、今年はマイク1本とピアニストさんひとり連れての歌メインで、これこれこれだよ!こういうのが見たかったんだよ!!ハナミズキ(大江戸鍋祭バージョン)もやってくれるし、最後は当然のように「サヨナラ」だし、もう大満足だったんだけども、歌をファンに向けて全面に押し出すというのも、本人のなかでは葛藤があったりしたのかなあと話を聞いてて思いました。ひとりでも言いたいことをきちんと言えてて、自分のいる今の場所と見据えている道をきちんと分かっている様子で安心したよ。毎回バースデーイベで観ると、舞台の上でニコニコするべくして生まれた人だな…とめちゃめちゃ甘い気持ちになってしまう…。

Live Musical「SHOW BY ROCK!!」―狂騒のBloodyLabyrinth@銀河劇場(9/9:sun:m)

おなじみのメンツも、新しいメンツもみんなかわいく楽しそうで愛がすごかった。手慣れたというか、モノにしているという印象を強く受けました。ストーリーに点在するトピックも、メンバーに隠れてこっそりバイトしてるとか、家業と音楽のどちらかを選べと迫られるとか、老舗のライブハウスを救いたい、とか、外側からの危機ではなく、常にある自分との戦いが散りばめられていて、まさに音楽シーンという感じですごく良かったです。何組ものバンドそれぞれに物語があり、いろいろありながらこれからも続いていく物語を、今後も目撃できる希望も示してくれるような、シリーズ作品としての強さを感じました。しょっぱなチタンくんのバイト姿から始まるの、すごく良いなあと思って、今後彼が正直な自分の姿をメンバーに伝えることができるシナリオとか期待したくなっちゃう。新バンドのフカシギミックすごいかわいいし曲も大好きだった(バンドごっこの音源買ってしまった)。ちょっとキャプストを思い出し、しみじみ好きだなと思ったよ・・・。今回4人バンドが二組、スリーピース二組で、良いバランスだなあと思いました。ヒプマイにハマってるから思うところもあるんだけど、スリーピースってその中で物語が簡潔する最小人数で、コンビやデュオよりも閉鎖性が強まるなあと感じる。完璧に1対2のトラクロと、3人それぞれキャラ立ちしてる(出てきてすぐ別行動を取る)フカシギミックで、対比を観るのも楽しかった。あとジューダスJr.の子たちがスレのニュージャックのように使われるようになって、里見大先生の振り付けを堪能できたのも良かったです!箱使ってたし(笑)。

THE CONVOY SHOWvol.35「星屑ヴァンプ」@博品館劇場(9/13:thur:m&9/14:Fri:s)

加藤くんが去年の誕生日イベで「10年後のりょうちんは何してますか?」という質問に、「この前コンボイショウを観に行って、こんなかっこいいことをやってるおじさんたちが居るんだって感動した。俺もああいうふうに年を取りたい、だから10年後も、絶対この仕事をやってるよ」って、他でもないファンの前で言ってくれたのがあまりに嬉しく、そして今年の誕生日イベでコンボイに出るよ!って発表というとてもかっこいい流れを決めてくれたわけだけど、こうして憧れるものが自分の道の先にあるということも、先に居る人たちが追いかけてくる子たちを愛してくれるというのも、本当にしあわせで輝かしいことだなと感動しました…。
りょうちんは必死でしがみついていっている!という感じだったけれど、あの場に居て、素晴らしい経験が出来て、愛されているのがひしひしと伝わってきました。パフォーマンスの何もかもがかっこいいし、今村さんの振り付けだからか腕を大きく広げてふわっとしたり(フィギュアでよくあるやつ)、キレイな振りが多くて本当に素敵だった…素敵なんだよ、興業としての存在が。使われている音楽や時事ネタにも、オリジナルに対するリスペクトがちゃんと感じられて、きっと、新旧問わず良きもの、素敵なもの、魅力的なものに対するアンテナを張り巡らせていらっしゃるのだろうなと思う…素敵だ…。何度でも観たいけどチケットが取れないよ!そりゃそうだわ!客層はマダムがいっぱいで、マダムたちがロビーで「一日一ガチャよね~」とはしゃいでらして、どこの現場も同じであるなと感じました。最後のほうでりょうちんが「オレもう34だよ!?」と言うところがあるんだけど、会場からさざなみのようなどよめきが起こっていたw

ナイスコンプレックスプロデュース#1「12人の怒れる男」@サンモールスタジオ(9/22:Sut:s)

大山くんのスペクラあれこれで観ていた堀田玲央くんを観たくて行ってきたんですが、小さい劇場の小さい舞台の閉鎖空間のなかでどたんばたんと感情をぶつけ合う人たちを観るのはすごい迫力で怖かった…!そしてすごく面白かった。日本だと明言はないけど違和感もなく、感情と理論の争い、ブーメランのように返ってくる言葉、偏見というその人にとっての正義、ちっともスカっとしないし最後はこれで良かったのだろうかって思い悩んでしまうけどそれがきっとこの作品の役割なのだろうなと思う。いろんなキャストで観たくなるねえ。堀田くんは湿り気のある低い声が好きなんだけど、まっすぐで怒りをこらえる姿がとてもハンサムでした。良い役者さんになってるなあと思うなあ。いろんな現場で観たいなあ。