K-PRO一週間興業2016・DAY4:トップリード新妻全面プロデュースライブ「トッパレード2」@新宿バティオス

これ、去年の初回のときは本当に本当に感動して、新妻氏のすごさというか、あの人のあの目を介して出力される“もの”の、脅威の解像度にちょっとだけでも触れられたような気がして、それはもう奇蹟みたいなライブだったなーと思ってました。もともと演者と作り手の関係をつぶさに覗き見して観察したい性癖があるので、合間のふりかえりトークも最高でした。あんなに楽しそうに他人様のネタを書けるにんにんはまじで天才だ…。いろんな人たちを新妻フィルターに通して見せてほしいです。そして、いつもよりさらに気楽そうでありつつ、それでいてブレないでいてくれるからこその和賀氏も本当に素敵なの。こんなライブ、本当にトップリードじゃなきゃできないよ。
ちなみに前説は今日も元気にかわいいコジマさんだったのだけど、このライブだけでなくあっちこっちネタ書かなきゃいけないはずで、新妻氏負担がすごいはずなのに、まわりの芸人さんがみんな「新妻なら大丈夫だ」と言い、本人も「もちろん大丈夫です!」と。コ「ただ和賀さんは、怒ってました♡」(笑)

  • オープニングコントみたいなので、今回の出演者を一組ずつ呼び上げ、捕まえてこねくり回してしぼりだして、床に置いてある台本をダン!!「これが!俺のネタの作り方じゃい!!」→和賀氏が出てきて「7月に単独あんだぞ、単独のネタも作んねーで人のネタ作って…なに遊んでんだ」w→束の台本が出てくる(単独の)→含み笑いする和賀氏。このネタ作りのターン、スパローズだけすっごい逃げるので3回くらいやってた(笑)。
  • 児島さんも言ってたけど今日入りが一番早かったのはスパローズ。みんなすごい練習してる、スパのネタ合わせ3回くらい見た和賀氏、「ネタ合わせするんだ〜と思って」w新妻氏が大和氏に挨拶したとき、「覚えやすいネタやったよ」と言ってくれて、怒らないんだ…!と思ったにんにん。
  • 1回目よりもすぐネタができた!という新妻氏。「いい!素材たちでした!」とのこと。前回はジンカに自分たちのネタ(候補に挙がるけどおろせてないやつ)をさせたり、エルシャラのネタがなかなか思い浮かばなくて…といろいろ生みの苦しみがあったんだけど、今回は全然だったみたいで、まあその軽やかさももはやおそろしくなってくるわ…。ちなみに前回はセイワさんが台本を見せても「結構な頑固じじい」で、「これはオレ言えへん」とかごちゃごちゃ言ってたそうなwあと今日、森枝氏はにんにんのことを「先生」と呼んでくる、「先生!覚えてきましたよ〜先生!」(笑)。そして和賀氏は「先生の知り合い」w
  • 前半5組紹介していざってときに「ちょっと〜!楽しみー!楽しみなんだけど〜!!やめる!??やったら終わっちゃう…!」とか言い出すにんにん(笑)。気持ち分かる、そしてその、にごりなき自信がすでにこわい!あと和賀氏が思い出したように「なんだよあの前説なんだ、ただの芸歴10年じゃねえか」とw

前半ブロック

  • 浜村凡平:たかびーの失恋。ドパンチの利いた格好で、下の短パンは昨日のFKDZ感謝祭でわがちぇるが履いてたやつだとすぐ気づいたよ。コント内でのキャラの変貌ぶり、あとから新妻先生も言ってたけど「哀愁漂ってるから悲しい演技が見れる」さまとか、最後の新しい恋に落ちる表情とか、本当にすばらしかった…きゅんきゅんしちゃったよ。トップバッターでドキドキしたけれど、すぐに引き込まれちゃったよ。途中セリフが飛んで、「…ちょっとすいませんね」と挟んでからテープを巻き戻すようにその前から言い直してました。たしか去年のネタカーニバルでウエランのネタをやったときも、テープを再生するように口を動かしている印象があって、この人が他人の書いたホンを覚えるとこうなるのかと思ったのだった。ちなみに衣装は武田氏のもので、「キチガイみたいな服持ってない?」って聞いたら「あります!」って返ってきたんだと(笑)。
  • ジグザグジギー:ラーメンライター。新妻氏が「ジグザグのネタを書きたくて」書いたネタ。いっぽんで引っ張るのも、池田氏が大声で焦るのも、宮沢氏の奇行っぷりも、本当に「それらしくて」すごかった…!空調故障のフリと、またさぶろう氏へのコマンド入力が扇風機で繋がって、最後「風の神様に見えてきた!風の又三郎」でオチる、あの巧さ!あの誰も傷つけないしょうもなさがコントとしても大好きでした。池田氏もあとから「天才ですね…」としみじみ。宮沢氏は、「分かってらっしゃる、(自分の)セリフがすごく少ない」w
  • せとたけお:ちょかまさん。明転したとたんの出オチ感と、「オカマさんのネタなんだ!」って分かったときの謎のハッピー感たるや(笑)。もーすっごい良いキャラだった。本人はオカマなんてやったことないしーって言ってたけど何回もこなしたかのような違和感のなさでした。ぜひまたお会いしたい。カトゥーさんのフォロワーとしてセトゥーになれとずっと言われてた(笑)。新妻先生の一押しポイントだった、「バイトくんの前だけでは関西弁になる」ところ(※全然ウケない)も大好きでしたよ!
  • THE GEESE黒の組織。これも新妻氏が「ギースのネタを書いた」ネタ。これも最後までとてもとてもそれらしかった。高佐氏の「え〜〜〜〜〜〜!」の演技、本番前に新妻氏が演技指導してくれたそうなのですが、「全然たりない!」と新妻氏が実演したやつを見た尾関氏が「すごいね、喜劇王だね」くらい褒めたので、「悔しくなっちゃって」と高佐氏(笑)。それ聞いてあわてた感じで「ごめんねごめんね!」って言ってた尾関氏もかわいかった。

後半ブロック

  • スパローズ:にんにんスパに何さすのかしらと思ってたけど、去年のマシンガンズ同様、にんにんが言わせたいこといっぱい言わせる漫才でした。ファンが嬉しくなっちゃうやつですねえ。森「新妻ー!大和さんを返せー!セイワさんみたいなこと言い出したー!」w
  • エレファントジョン:女子高生コント!!出てきた瞬間マックスで嫌そうな顔してた加藤氏…中身は完全にエレジョンの漫才ですばらしかった。あれ全部新妻氏考えたの??すごくない…?加藤氏は憲から取って「のり子」なのに、森枝氏は「ガテ子」だったの爆笑。のり子の「ひょうきんねガテ子は〜〜〜!」と「あんたが生み出したマイケル富岡」がすごく好きでした。エンディングでそのままの恰好で出てきたら、トプリから「着替える時間あっただろ、オカマ〜!」と攻撃される加藤氏(よく新妻氏に言っているやつらしいw)→加「もうね、因果応報とはこのこと」(笑)こういうネタは昔の某コンビみたい(※自主規制)で、「いっちばんキライなやつだよ」とのことです。
  • マツモトクラブ:心の声と漫才。なんだこの名作!!単独ライブの最後のネタかなというくらいの感動作でした。「あ〜あ〜エンディングでガンガン前に出て〜!」(←心の声)wちなみに今回、台本を送って感謝のことばを新妻氏にくれたのはマツクラ氏だけだったとのことで。マ「全部(セリフを)書くんだなと思って…大変だったろうなと思って…」良いコントをありがとうございます、と本当に感謝してました。良かったねー!
  • 最後はトプリ。前回と同様、すべてのコントのフレーズ入れて見事に回収。いや〜拍手するしかないこの構成。


ちょかまさんと浜村氏。

シンクロする表情。

ぷんぷんしながらヅラを取る加藤氏。