「ボーイバンド」@よみうり大手町ホール

原作:ピーター・キルター 翻訳:芦沢みどり 上演台本:高橋亜子
演出:板垣恭一

出演:平野良 大山真志 碓井将大 味方良介 藤田玲
東啓介 KEN(S☆RUSH)
伊礼彼方 蒼乃夕妃
新納慎也

18日に行って、21日のリピチケを買って行ってきました。大山くんが歌って踊るっぽいし、他の人もみんなほぼ知ってる(矢崎くんと共演したばっかりの人とか…)し、演出板垣さんだし、良かったら2回くらい行きたいなあと思ってたので。大手町ホールは行きやすくてきれいで見やすい劇場でした。
始まってあまり評判が聞こえてこなかったので、期待しすぎずに行ったんだけども、初見でも好きだな〜って思ったし2回目もさらに楽しめた。大人と若者、男の子同士の感情ぶつけ合う系なので、お客さんの前でやってみて初めて分かることとかたくさんあるんだろう、2回目のときは役者さん側も何かつかんだ感じが伝わってきて良かったなあ。ロンドンの原作を、わざわざ日本を舞台に置き換えたり、劇中の歌はオリジナルじゃなくて新旧織り交ぜたヒット曲だったり(原作?ではどういう曲使ってんだろう)と、作りものとそうじゃないものの境界を観ている側が作りにくくて、最初はどう楽しめばいいか迷ってしまったけど、2回目はそういうものだと分かったので気にしないで観れました。一幕はどっちかっていうとコント色が強いのに対して、二幕は二者間のやりとりが多く、切なくも熱くがつがつした空気になる、その差もすごく良かったです。板垣さんの演出って舞台上に大勢居るときと最少人数だけの演出にメリハリがあってとても好き。

サクヤが織部さんに言う「うわべの優しさって嫌いじゃない。だってそれは好意のあかし(←ここは違う表現だった気がする…)だから」ってセリフがすごく好きで、他人から向けられるものを決して否定しないことで自分を守っているサクヤが強くて弱くて魅力的だった。群像劇のなかに、こうして心に響くセリフがひとつでもあれば、その作品は私にとってとても価値あるものになる。
細かくつっこもうとすると曖昧なままな部分も多かったけど、ボーイバンドメンバーはみんなバカでかわいくて、舞台上にみんないるとみんなわちゃわちゃしててすごくいとおしかった。ああいう、男子ってほんとバカでしょうがないけど、やっぱり仲間と夢っていいよね!っていう、少年漫画のプロトタイプが芯になってる演劇は大好きだー。あとアンコールがめっちゃ楽しかった。新納さんと伊礼さん出しといて歌わないの!って思ってたからちゃんと歌ってもらって(笑)。全員で歌って終わるとそれだけでめでたしめでたし大団円感がハンパない。デイドリームビリーバーの偉大さをしみじみ感じました。K-PROさんの映像でもお馴染みだもんね。

おーやまくんはすっかりリバウンドしちゃって、別にあれくらい個人的にはいいんだけど、今回いっぱい脱いだからとても心配になった…いろんな意味で…。ダンスは相変わらずキレキレだから、身体重そうな印象は与えないんだけどねえ(笑)。