「ボクは坊さん。」

恵比寿文化祭2015内にて行われた「ボクは坊さん。」の上映会に行ってきました。2部構成になっていて、1部はこの作品の真壁幸紀監督が「クリエイターズボンディング」*1というプロジェクトの一環で作ったショートフィルム「Blue」も上映、それに矢崎くんも出てますよ〜と、しっかりファンを狙った告知をしていたのです。「ボクは坊さん。」観たかったからすごくラッキー。真壁監督は「マティーニ!」の脚本演出をされていて、マティーニ大好きだったし、矢崎ファンがいっぱい来ているらしい…と気にして矢崎くんの話をしてくれた監督ほんと良い人…。「なんか言いたいことないですか、矢崎の顔映ってねーじゃねーかってw」ボンディングのことなんかは上映後のトークショーで聞けたのですが、正直そういうコンセプトだと分からなかったら「…なぜに矢崎くんこれに出たのかな??」と遠い目をしてしまうところだったので、とてもよかった(笑)。1年前にこっそり撮ってたんだね〜。真壁監督は矢崎くんを映像ですごく使いたいと思ってるそうで、うれしい。「彼すごい舞台出てるんですよね、1か月に1回くらい出てて…だから彼のファンの人は大変だなって」w

2部は、3人の宗派の違うお坊さんに登壇していただいて、BOZEのスピーカーで坊主のお経を聴いていただきます!(ドヤァ)という楽しいイベント付き(笑)。法話、ドド博に続き、3か月連続で劇場でお経を聞くというすっかり僧職系クラスタとなっているわたし。前日の法話でも石田氏登板中の月9の話もりもりだったし、お坊さんと、お坊さんの役を作る人たちのはなし、アツいぜ。

映画本編は、ほんとーーーに良かったです。光円さんが光円さんになるとこ(序盤)からほぼほぼずっと泣いてた気がする…。人同士会話ややりとりが決して多いわけではないのに、きちんと相手から相手への心の動きが見えて、静かな切なさにずっと涙腺を刺激されていました…。そして穏やかで静謐でありながら、間延びすることもなく長さを全然感じさせない映像演出もすばらしかった。Blueでも思ったけど真壁監督のカメラワークのセンス本当に好みだなあ。
死を迎えるお年寄りが居て、新しく生まれてくる子どもが居て、それを取り巻く人間が居て、そのなかに、繰り返される毎日を普通に生きているお坊さんも居ますよ、ありがたいですね(合掌)みたいな落ち着いた気持ちが一貫されているのが気持ち良かった。なにかえらいことを教えるのではなく、こんな考え方もあるよ、いろいろ持ってるのも便利だよって教えててくれる、そういう優しい距離感が仏教なのかもなあと、最近よく耳にすることと合わせて思ったりしました。野球のシーンも、ちょっとおもしろいくらいのちょうどいい按配で。あと「うちの店来てよ」「えっ店長なの?」ネタはお坊さんあるあるなんだろうなー!あと真壁監督は着信音ネタ好きなんですかね(笑)。

小説版 ボクは坊さん。 (集英社文庫)

小説版 ボクは坊さん。 (集英社文庫)

ボクは坊さん。

ボクは坊さん。