5月前半に観たライブ

後半はK-PROさんの一週間興業があるし、一年があまりに早い…。なんとかあっさりめにまとめ。

ダブルブッキング単独ライブ「温野菜」@渋谷ユーロスペース(5/2:Sut:13時〜)

昼の部へ。初ユーロスペースでした。終演後に言ってたのだけどもともとリバティでやる予定だったのを、いとうせいこう氏がそれならここでやりなよと取り持ってくれたのだとか。今回DVDも収録してたんだけど、収録するにはネタがあれだということで、収録用にアリネタを一本(黒田選手のお見舞い)。舞台上で生着替えしてくれました(笑)。お手伝いの後輩くんをいじりつつ、ありがとね、ありがとねと何度も言う黒田氏に、人柄が出てるなーとか思いながら眺めてました。
ネタは7本、うち漫才1本。もはや毒とかクズとかゲスいとかよくわからなくなってきたよ(笑)。いっそ清々しいというか、後腐れの残さなさが、いかにもコント、お笑いという感じで好きだなあと思う。5本目の「Respect」の遊び感がとても好きでした。ダブルもああいうネタやるんだな〜。黒田氏の表情の演技すばらしかったです。あとラストの「リハビリ」で黒田氏ナース服着てたけどやっぱり足きれいw

和牛単独ライブ「東名阪ゴールデンツアー!!」@ルミネTHEよしもと(5/6:Wed)

和牛を初めて観たのは「西方笑土」以来、地味にずーっと好きなのです。いつのまにか川西氏のビジュアルが変わったりしつつ、ネタが観れるときはかならず観たいコンビ。ちょい長めの漫才が3本、コントが1本、映像がフリになってるサービスな漫才が1本、最後の漫才はコンパクトな1本(賞レース用?)。和牛の漫才が東京でたくさん観れてしあわせでした。コテコテながらどこかのほほんとした関西弁漫才、本当にここちよかったです。いや〜川西氏は本当に優しいよねー(笑)。水田氏の、あのほんわかさでかなりごまかされてる奔放っぷりも大好きです。おかんにフラッシュモブで日頃の感謝を伝えたいから手伝ってっていう2本目の漫才は、とにかく川西氏に優しさに包まれていたように思う(笑)。伊勢海老のくだりで、指を頭に立てて伊勢海老をやる水田氏、川「やらんでええねん、いくつやねん」水「…34」川「…言わなくていーの!!」←おかあさんか(笑)。定食屋のおばちゃんを演じる水田氏もとてもキュートでした。平和な世界の漫才っていいなあ…。コントはふたりでおじいちゃんおばあちゃんやってたんだけど、ふたりともめっちゃ巧くてほれぼれしちゃったよ。川西氏声高いから本当におばあちゃんみたいだった…関西の方がやるお年寄りのキャラって、すごいのんびりしてるねー。
事前アンケートが配られて、お客さんのリクエストにふたりが答えます!というものがあって、単独でこういう企画やるのすごいなあ。「お客様にコミットしよう!」ということでライザップのCMのマネで披露、くじ引きでそれぞれお客様一名ずつのしかやらないのに、CMのSEとくるくる回せる台をわざわざ用意してもらったりとか、さすがよしもとやな!と思ってしまった。回すのはスタッフさんだけど(笑)。
そういえば、幕間映像で大阪の占いの先生に単独のことを占ってもらったら、「同期を出したほうがいい」と言われたために、バイク川崎バイク氏が登場してました。川西氏が脱いだ上着を受け取るだけの役で(笑)。エンディングも少し出てきて、水田氏との「サイドカー」コラボ、めちゃめちゃほほえましい図。
また東京でやってくれるならぜひ行きます。あ、幕張とかだと多分足踏みしちゃうけど…K-PROさんにもまた出てほしいなー。

ドドんトークライブ「法話12」@下北沢シアターミネルヴァ

ゲストはよしもとのフレミング。私は知らなかったのですが、元美容師(※アシスタントどまり)と元お医者さん(研修医?)のコンビだそうで、キャラ漫才師どうしでトークしようというのがメイン。無限大ホール現役バリバリのフレミングをお迎えするということで、今回も石田氏の工作アイディアがすごかったー!無限大ホールといえばあのおそろいのジャケットを着た写真かなということで、それをドドんが全力でオマージュ、そのクオリティがまあすごい。安澤夏子嬢かわいかったー(笑)。毎度のことながら「皆さんの笑顔が見たいので、喜んでほしいので」と身銭を惜しまない石田氏の姿勢、尊すぎるよ。それにしっかりお付き合いできる安田氏も。その写真をわざわざチケット買って撮影してきた石田氏もすごいw


レミングとは、R-1の予選会場で宮本氏が石田氏を「ドドんさんですよね?」と声をかけたことが出会いのきっかけだったそうで。キャラでやってることの悲喜交々、共感が出るわ出るわ。ドドんはだいたい何でも器用にこなせるものだから、観てるこっちにもあまり気苦労を感じさせない人たちだと評価してたし、そりゃ悩んだり迷ったりしてるよな…言わないだけで…と切なくもなりました。こんなに同じ苦労してたんだね、良かったね〜!と大盛り上がりの二組。ちょっとほんわかしてる宮本氏、「逆ナンして良かった〜!」→「女の方なの?」とつっこまれてた(笑)。盛り上がってきて「LINEのID交換してもらっていいですか?」とさらに石田氏に迫る宮本氏、安「逆ナンしないでよお〜〜!」w前半のふたりのトークも相変わらず盛り上がりまくりで、本当に楽しかったです。このトーク部分だけでも十分、法話はいつもいつも行って良かった!って思わせてくれますよ。

「383(さんぱっつぁん)ライブ」vol.1@阿佐ヶ谷スペースプロット(5/13:Wed)

S×L、ヤーレンズ、ぐりんぴーすの3組によるユニットライブということで、なんか急に、アツそうなもんが始まったぞ!感。もともとヤーレンズがぐりんぴーすと何かやりたいと言っていて、しかし2組だけでは小粒すぎるだろうということで、もう一組を探していて、でもS×Lさんは一緒にはやってくれないんじゃないか(ランクがひとつ上という感覚)と思ってたら、なんかやろうよと酒井氏のほうから声をかけてきてくれたそうで。K-PROの3組のライブ、6人のライブが盛り上がってるし…と序盤から言ってたけど、もうK-PROとかとは関係ない闇の軍団としていつかその2組を闇討ちに…とギラギラしておりました(笑)。M-1の決勝でこの3組に行きたい!…など、結果的に漫才師3組になったこともあって、思っていたよりもネタに対してストイックなライブにしたいのかしら。本ネタと、チャレンジネタ(普段やらないようなネタ)を1本ずつで、キレキャラの楢原氏なんて新鮮すぎたよ。なんか、まだまだやりたいことと出来上がっていきそうなものが未知数で、それがとにかく前のめりになっているエネルギーとうまく合わさればいいなあと思います。全部みんなで決めてるんだもんねえ。比べるのもアレだけど、それこそK-PROさんのように、うまく引き出してくれたりかじ取りしてくる人がいるかいないかで差が出るんだろうな。ライブの売り上げで俺たちだけのサンパチマイクを買おう!とか、もうまぶしくって…。
収穫としては、話は聞いてたけど観る機会があまりなかったぐりんぴーすがこういう場所で観れて、なんだか大好きになりそうだ〜(笑)。牧野氏の佇まいも、落合氏の切り返しっぷりも素敵だったわ〜。落合氏、OPMCでは(他2組と比べて)劣等感がしみついているコンビなのだと言い、とにかく漫才師としてのこのライブへの熱さぶっちぎりの酒井氏にずいぶん引いたりしつつ、ツボが何かと一緒なようで、立ち位置的に両サイドでよく動きがシンクロしてて面白かった(笑)。後半企画はこのライブのテーマソング(さんぱっつぁん→金八先生からの「贈る言葉」の替え歌)の作詞で、何かと秀逸なフレーズ力をたたき出す出井氏に揃って感動する酒井落合両氏。今回のライブのキャッチフレーズ、「たじろげ、ここが漫才最前線」も出井氏作で、「たじろげ」はなかなか出てこないよ、すごいよ、「たじ兄」がすごいとべた褒め→出「たじりさんに言ってください」w

「SWINGIN’TOKYO vol.2」@下北沢風知空知(5/15:Fri)

ジンカーズ馬場氏とダリハニ長嶋氏のトークライブ。ナガシのトークが好きすぎて1月の前回もとっても楽しかった。風知の美味しいごはんを食べながらのこのまったりした楽しい時間を過ごす不定期の贅沢、外せないわーと思ってます。服のこととか、家族のこととか、この年になって思うこととか、お笑いライブのこととか、とりとめなくも聴きごたえがあって、ニコニコしながら聴いちゃいます。前回というか、風松トークのときから思ってたけど、ナガシの好きなものとかいいと思ったものに対する褒めの姿勢がツボなんですね。私褒めることに感情表現を惜しまない人、好き…。
今回はゲストにフラミンゴの辻本氏で、こちらも、去年のSSPartyで馬場氏とおしゃべりした以来だったし。辻本氏と長嶋氏も、数年前のコント!コント!コント!以来の再会だったそうです…。笑い上戸の辻本氏と相まっておしゃべりのテンションがますます上がる長嶋氏と、それをケタケタ笑いながら聴いてる馬場氏という図、楽しかったな〜。猫男子なナガシと辻本氏、うちの猫クッソかわいい!猫はかわいさが異常!!と、なんてかわいらしい。辻「今日連れてきたらよかったー」w
オレンヂから本名にしたことの経緯とか、初耳だったのでうれしかったなあ。実は長嶋氏もこっそり名前をカタカナに変えていて、それに特に理由はないんだけど、「長嶋智彦」の字面のゴツさがずっと嫌だったそうで、「吉川くんなんて、小学校で習う漢字でできてるから、もう人柄もそうなるのよ、ヤナギのような人が出来上がるんだよ」(笑)辻本氏にそのうちひらがなにしちゃえば?全部ひらがなにしちゃえば?と言われ、「そのうちひらがなもイヤになってながしまとともひこの間に☆を入れちゃうから!」と爆笑していたナガシ。楽しそうだったー(笑)。最後、アンケートからライブ・舞台鑑賞のマナーについてどう思いますか?という質問に、3人ともじっくり考えながら答えてくれてうれしかった。響く言葉がいっぱいあるけどとても軽やかで優しい時間。会場にもぴったりなんだよねー。