「歳末明治座 る・フェア〜年末だよ!みんな集合!!」@明治座

る・ひまわりのお祭り舞台今年も行ってきました。試験講座が入ってて4日間のうち23日しか行けないので、マチソワ一日明治座にこもってきたよ。そして大阪のカウントダウンも行っちゃうよー。まさかの24時開演とか、FKD以外でそんな経験するとは思ってなかったよー!
そんなふざけたスケジュールだし、キャストもキャストで明治座でしかも「る・フェア」だし、さぞかし今までを超えるお祭騒ぎのかなーと思っていたら、意外なほどどストレートで素材そのままなで今年はそれが一番のるひま変化球だった…そりゃもちろん歌も踊りもあるしいっぱい笑ったけど、ファンタジーミキシング全くなしの義経記、キャラクターがみんな魅力的なだけに楽しかったけど、つらかった…!

そんであんな声のコンディションで舞台に立つ矢崎くんは初めて見てね…2日目から喉がやばいと聞いていたからある程度覚悟していたけれども、あれはやってる本人が一番つらかろうし、でもああいうお仕事だからね…。声ガラガラで、みんなの太陽のはずの義経自身の儚さが際立っていたなあ…。はあ大阪では万全の義経が見れるといいな、思うのはそれだけだよ。

31人全員に見せ場があるっていううたい文句に相違ない作品になっていて、全員にスポット当てるからかなりぎゅうぎゅうな内容になってるし、やりとりでキャラ立たせて場面動かすことも多いから(毛利さん脚本て特にそんな感じ…)、本編二部は特に自由度が少ないんだけど、そこはやっぱりキャスティングの巧さだなあと思わせるところもあってさすがでした(でも疲れた)。お話として好きかどうかは置いといて、よく知る子たちいっぱいでこんな役やってるとこ観たかったんだよなって気持ちは満たされた感じ。大山くんが最初から最後まで「悪役」を楽しんでる感じが本当に嬉しくってねえ。もちろんめっちゃ歌うし踊るし、さすが歌と踊りでるひまに買われてるだけのことはあるよ…。夜公演は花道横だったのだけど、はけていくときに客席に背を向けながらニヤリと笑ったのがもう度胆抜かれるかっこよさだったわ!ギャフン…!そして袂をバッサーって払うでっかい動き、なんか既視感あるなーと思ったらナポレオンが座るときの動きなんだよね(笑)。悪いのにちょっと滑稽なのもボナちゃんみたいなの(毛利さんがああいうの好きなのかなやっぱり…)。

あと三上さんはやっぱりさすがだわーと思うところばかりで、海尊海尊たる素晴らしさもだけど司会業のイキイキっぷりが本当に観てて楽しかった!スキルもメンタルも天井知らずに見えるんだけどそれはそれでいいのかはわからない(笑)。あんなに舞台で多方面安心できる人めったにいないよー。とはいえ、負担大きすぎじゃないですかとも思うけれど。それを一瞬感じさせないところもすごいのだけれど…。

若手俳優舞台へのきっかけは2年前の大江戸鍋祭ですが、去年のどりじゃんではきっぱり戦国鍋テレビとの別離を出してきた感じがあったし、今までのネタとか一切出さない潔さも好きでした。なんだか勝負かけてるようにも感じたよ。今までみたいなお祭りを期待してたら物足りない気持ちもすごくよく分かるし、でも鍋テレビから舞台に入って俳優に興味持ってない人が楽しめるか って言ったらなかなか難しそう…。通うようになって、舞台って結局何を観に行ってるかなんだよなあって思うことが今年はたくさんあったなあ…それはまあいろんな人の意見や感想が入ってくる環境に居るからそう思って納得してるところもあるんだけれど、やっぱりまっさらな気持ちで行くことも大事とつくづく思ったです。万人が満足するエンタテイメントなんて存在しないし、むしろ好かれも嫌われもしなきゃ作品として残らないんだろうねえ。