「メリダとおそろしの森」


ひさびさに映画館に行った。
お母さんからの自立の物語かと思っていたら、偉大なる母愛の物語でした。さすが一国のお妃さまは違うなあ…。魔法で熊になってしまうのも、結構残酷な展開だと思うのですけど、コミカルな描写がもりだくさんで、めまぐるしさに拍車をかけておりました。なにせ、たった二晩の物語だし。いつも以上に、たくさんのエッセンスが短時間に凝縮されている感じでした。かみしめ甲斐がありそうです。熊に対する王様の行動もすごく当然なものであるし、ゆえに山場のシーンは見ていてとても苦しくて…とにかくメリダは、あそこでもっとお母さんに謝るべき!あれだけじゃあ足りないよー!と、言葉がなくても伝わる母子愛というものにひたすらな憧れを抱く私は思ったのでした。
作品自体短かったせいもあると思うけど、ディズニーらしいミュージカルなシーンもなく…そのためか、挿入されている音楽は英語のままで、それはすごく良かったけれど。優子ちゃんも良い仕事してました。ら行の滑舌が気になることもあるけど、湿度が高くてはつらつとした声がいいですねー。あとちっちゃいころのメリダがもう、本当にキュート!そのへんはさすがピクサーですよ。

本編前に同時上映されていたのはトイストーリーの短編と、「月と少年」で、こちらがとても良かった!あれはかわいい。月に降ってくる流れ星、光るおっとっとのクラゲみたいでとても美味しそうだったし(笑)、親子三代の描写とか、ほんとピクサーは上手ですよね。