ゆず AREANA TOUR 2011「2-NI- ×FUTARI」@青森県営スケート場・サンワアリーナ

はやぶさに乗って青森へライブに行くんだと言ったら、一緒に行きたい(=はやぶさに乗りたい)、母親の誕生日だし、という父の一声で、家族で青森旅行となりました。ホテルと、はやぶさの切符は父が見事確保してくれました。そして、予定ではようこちゃんとご一緒するつもりだったのだけど、彼女がお仕事で行けなくなってしまい…いろいろ考えた結果、譲渡先を探すよりは、もう1枚チケットを手に入れて、もともと持っていたチケットは両親に使ってもらうことにしました。もう若くない両親にゆずライブへ行かせることが良いことなのかはちょっと分かりかねましたが…スタンド席なら、まだ良かったのだけどね。やはり立ってないと見えにくかったようで…
私のほうは、大変楽しかったです。サンワアリーナのまん丸会場は音の反響がすごくって、感動に輪をかけていました。年配の方や家族連れも多い印象でした。そして青森公演は夢の地図以来7年ぶりという数字に驚愕した…そんなに前だったのかい。そもそもミドフェスとかぶってたり、12日も他に行きたいライブがあったりしたけど(家族旅行でなければ、強行で帰ってきたでしょうが)、行って良かったです。
優しくて誠実で、そして抜群の安定感のゆずちゃんでした。彼らは、自分たちが大きな会場でライブができるミュージシャンであるという、立派な自負と責任を持っているんだね…。北川さんの「形のないもの、目に見えないものの力を信じている」という言葉があたたかかった。目には見えないけれど、ちゃんとそこにあるのが分かるよ。

よく分かってなかったのですが、「2-NI-×FUTARI」は、本来の「2-NI-」に戻るんですね。福井もそうなるのかな?夏はあわただしくて追加公演も全然確保してません…。東北ツアーやら沖縄やら、ほんとよく動くなあゆずちゃん。


神戸公演のときは内容について全然書いてなかったんですが、今回は(さすがに)ちょっと触れてます。

  • 登場してくるときに、舞台裏の階段を昇ってくるふたり、北さんが岩さんの背中をそっと押すように上がってくる図が良いねー。「雨と泪」→「贈る唄」→「手紙」ときて、そこでこのツアーについてのお手紙、という流れが感動するでしょうこれは。これだけ大きくなっても、こういったスタイルでやれること、それをアピールできる力が素晴らしいと思う。北川さんが言う「今こそ路上ライブ魂」というフレーズがとてもかっこいいねえ。
  • 今回席が、岩沢さん側の花道の真横、という、どうしましょうみたいな位置だったのですが、「少年」で北川さんが走ってきたときには「きたきたきたきた!」というわくわく感が(笑)。あの笑顔がもう…なんちゅうパワーかしら。
  • 北川さんは挨拶中も、とにかくもう想いが溢れ出すぎていて、口が追いついてないというか。ちょっと笑ってしまう。分かる人にしか分からない例えで言うと、ガリットチュウ熊谷氏みたいな感じ…。このふたりでのコーナーをするにあたって、北「横浜のスタジオにゆずふたりでね、スタジオ24にね、行ってね」岩「(笑)まさかそんな、個人名が出てくるとは思わなかったですけど」w
  • もはやすでに暑い会場。北「青森涼しいかと思ったけど、暑いね〜!」「でもごめん、どうすることもできないんだ」(笑)。北川さんは2曲目からもうびっちょびちょ…。「大バカ者」嬉しかったなあ。
  • バンドありになってから。交互にスポットが当たるライティングが良かったなあ。今回は、暗転とライトの使い方にグっとくる瞬間が多かったです。
  • 「1か8」がすごくかっこいい。北川さんが必死という感じ。相対してあまりに堂々としている岩沢さんが本当にかっこいい…!そのあとの「代官山リフレイン」も、アルバムで聞いた印象とは違い、北川さんがとてもアグレッシブに歌っていて、なるほどこういう感情と併せて歌われる曲なのか…と神戸のときから新鮮でした。そして、バイオリンの佐藤さんが美しすぎてもうもう!
  • バンド紹介は普通に。神戸のときにやっていた、「悠子の部屋」はいつからやらなくなったんでしょう…?前日、メンバーの斉藤さんとマツキチさんと佐藤さんで、弘前に行ったお話。北「林さんは一緒に行かなかったんですか?」と聞かれたよっしー、飛行機に乗り遅れ、急遽新幹線で来たそう。よっしー、そんな内容の話でも普段となんら変わらぬテンションがかっちょいい。そしてジーケンは?→「僕も、東京で、用事があって…」北「用事が。あージーケンはあんまり青森には来たくなかったと…」ジ「いやいやいや!」→いろいろやり取りするうち、北「ジーケン、さしね!」(スクリーンにも「さしね!」)と、さしね連呼する北さん(岩「はじまったよ〜(笑)」)。さしねってどういう意味?と青森からのお客さんに聞いてみる→「うるさい、だまれ」的なニュアンス(会場にいたニシザワさん)だと→なるほど、こういうことですね、とスクリーンには【「ジーケン、さしね!」=訳:「ジーケンて、しゅっとしてるけど、ちょっと残念なとこあるよね」】という説明がw訳は岩沢さんが朗読してくれました。そして北川さんにリピートーアフターミーして会場全員で「ズーケン、さしね!」wジーケン、毎度毎度いじめられてるみたいで…かわいそうに…
  • 桜会」→「From」→「彼方」の流れはアルバム通りもう怒涛のようで、たまらない。「彼方」のときはやっぱり、前に出ている北川さんと、その後ろで支えるように歌う岩沢さんの図に泣きそうになる。だってサビは岩沢さんがメインになるんだよ。なんて贅沢にあの声を使った曲なのだろう。2コーラス目のAメロで、一瞬声が飛びそうになった北川さんが、動きを止めてさっと相方に近づいたように見えた…。
  • シシカバでは、それぞれが花道に分かれる。あの離れた距離であの掛け合い曲するの、すごい!かっこいい。そして岩沢さんが、真横!!動悸が一気に激しくなった…なんなのあの状態、レアだからなの?あんな風になったのは、リボン@静岡公演以来だな…近くで観る岩沢さんの衝撃すごいな…。岩沢さん、謎の動きいっぱいしてて面白すぎた。かっこよかった。ピックも適当にしか投げず、手前に落ちると「あ、悪ィ悪ィ」みたいな感じで手を振って去っていく…(かたや大騒ぎになっている客席)。
  • 「あっついねー」「こんなに暑くって、あれ?」「もしかして夏なんじゃねーの?!」と、いちいち北さんにズームアップして「夏色」。オチは岩さんのヘン顔アップだったw面白すぎた。掛け声は「がんばれニッポン」と「がんばれ東北」。絶叫している北さんと、これに応えている岩さんの表情がもう男前ったらない!
  • 途中、ジーケンがかぶりものを持参し、北さんにもかぶらせるというのが恒例のようですが(神戸はトラでした)、今回は青森名物の紙張り子の金魚のぼうし。なかなかかぶれなくてわたわたするリーダー、あわててかぶったら前髪がびょろんと出ていて、カメラにも抜かれるw北「この金魚のかぶり物が…きついですが!そして蒸れておりますが!」(笑)。最初の「もう1回」に応えるときには、りんごちゃんのぬいぐるみを出してきて、「こんなに、真っ赤になっちゃったぞー!!」とカメラに突き出す(スクリーンで見ると、北さんの顔とりんごちゃんが重なっている)。それを、とても冷めた目で見つめていたサブリーダー…(笑)。最後北川さんはりんごちゃんにチューして、それを客席にぽーい、金魚のかぶり物もぽーい(笑)。
  • アンコールでの「わだち」も良いですねえ。なんとなく、全体的に「ONE」ツアーを思い出させられるライブなのです。あのシンプルさを追及した感じとか、何かに立ち向かおうとしている姿勢とかが。しかし「HAMO」を聴いても思うけれど、かつて「僕らはひとつ」と歌っていたふたりが、「1足す1は2じゃなくて無限」だと歌っている現在は、もう最強なんじゃないかと思う…。
  • 最後の挨拶で、岩沢さんは「いやー、元気いいねえ、青森!」とひとこと。北川さんは、合間からずっと、青森に来れたこと、東北に来れたことを喜び、感謝して、現地の方々を気遣う言葉を何度も述べていました。北川さん、神戸で観たときより、ずっとやわらかな表情で良かった。最後に顔を上げたとき、ふわっと自然に浮かべていた笑顔が素敵でしたよ。