私の家では何も起こらない/恩田陸

私の家では何も起こらない (幽BOOKS)

私の家では何も起こらない (幽BOOKS)

わーん怖かったよー!ジャパニーズホラー、イン北欧あたりの小さなおうち?まったく軽やかにグロホラーを書きやがって恩田さんてば…めちゃくちゃ楽しそうやんけ。第2章が、第1章のあの描写のことだと分かった瞬間、ぞわわわっと身の毛がよだちました…。しかし読み進めずにはいられないから悔しい。大工さんの話が、ちょっと救いになってて癒されました。
恩田さんはよく、自分をモデルにした…というか自分を代弁させる女性作家を出してくるけれど、それを読むたびに、そんなこと、よくできるなあ…と思ってしまう。決して否定的な意味ではないのですが。それってよっぽど自信がないとできないことだと思うし、その行為が恩田さんの永遠の少女性みたいなものを象徴している気がします。
附記で書かれている解釈について、「脳の中の幽霊」だ!と思いました。いや、あれちゃんと読んでないので多分そういうことではないと思うのですけれど。
脳のなかの幽霊 (角川21世紀叢書)

脳のなかの幽霊 (角川21世紀叢書)