浮世道場/群ようこ

浮世道場

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群さんのエッセイは母が好きで小さいころからよく読んでて、読書シリーズも好きなのだけど、久しぶりに読みました。古典文学なので当然原文を読むのは難しく…割とこう、「こういうの読んでみました、良かった。もっと読んでみたいと思った」みたいなストンとした感想で終わっちゃってるのが多い印象で、群さん独自の作者に対するシニカルな部分が少なくてちょっと物足りなかったかなあ。「蜻蛉日記」や「紫式部日記」等々、女流日記古典のことはさすがに面白かったけどね。
北越雪譜」のなかで、「江戸の人間は雪が降れば酒を飲むわ愛でるわで、はしゃぎおって」みたいなこと長々と書かれてて笑ってしまいました。いつの時代も…。