「ヒックとドラゴン」

ヒックとドラゴン ブルーレイ&DVDセット [Blu-ray]

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アリエッティに行ったとき予告で流れてて、異種族間の心の交流という設定にことごとく弱い私、きっと楽しいだろうと思っていましたが、予想以上に良い作品でした。ヒックとトゥースの絆はもちろんですが、物語のなかにはたくさんの要素が盛り込まれてて、それらが無駄なく描かれててとても面白かった。
ヒックは変わり者扱いされて臆病だし強くもないけれど、「仲間になりたい」「認めてもらいたい」という少年らしい願望でいっぱいの男の子で、それが一貫されているのもすごく良かった。自分が所属する種族や文化にズレを感じながら、それを否定するのではなく、そこで生きていくために葛藤するヒックが常に軸になってて、まさに成長という感じで泣けました…。冒頭での、彼の自尊心や顕示欲が満たされないでいる描写もなかなか切なくて、それが後半になって見事に効いてくるんだよなあ。父親と分かりあえたシーンももちろん泣けた。
空を飛ぶシーンは3Dだと相当気持ちいいだろうなあ!最初の薄暗い村のシーンや戦いの場面と対照的に、ヒックとトゥースの交流の場面は明るさや空間の広がりがとても美しくて、うっとりでしたよ。ドリームワークスはキャラクターに魅力を感じられないことが多くて苦手なものが多かったんだけど、ヒックとトゥースはふたりとも本当にかわいらしく作られてたなー。

しかしこれの広告をオードリーがやってたの、「そりゃそうだよな」って感じですよね。すごいね、奇跡?トゥースかぶりは奇跡?