ドラママチ/角田光代

ドラママチ (文春文庫)

ドラママチ (文春文庫)

中央線沿線の駅を舞台に、「待つ女」がテーマになってる短編集。読んでるうちに、ずいぶんなんというか、捨て鉢な読後感だな…と思ったんだけど。前半に比べ後半はそれは薄れました。「ゴールマチ」が好きかなあ。最近角田光代づいてて、読む本によっては心底ヘコむのですが、これはそれほどでもなくて良かった。もう少し年取ったら違うかもしれないけど。気付いたけど、登場人物がみんな当然のように酒飲みなのがなあ。共感できそうでしきれない。
「ヤルキマチ」の高円寺のカフェ・アパートメントは、実際にあって(行ったことある)、短編内ではアダルトグッズ店に変わっちゃってんだけど、そんなことないよね…。