「大奥」

立川にて。原作と見比べるために見に行ったようなものなので、さほど期待も抱かず行ってきました。周りはおそらくジャニファンの女の子（しかも2人以上の組）ばかりで、楽しそうだな…と羨ましくなっちゃったよ。

以下ネタバレを含む感想。

私は原作ファンというか吉宗ファンなので、やっぱりこの映画は水野をがっつり主役に据えた、それ以上も以下もない作品なのだなあと少し残念な気分に。コウちゃんの吉宗はかっこよかったですけども、ひたすらストイックな印象が徹底されていて、サバけてながらも茶目っ気があって存外遊び人な吉宗要素はきれいにカットされてた。セリフもシーン回しもとっても漫画に忠実だったから、きっとあえて切ったのだろうなあ。初夜のシーンのやりとりすごく好きなんだけれど、吉宗も深刻な顔してて水野の哀れさが強調されていて、画面上は美しかったですが物足りなかったです…でもそこはよしなが漫画ならではの雰囲気だからしょうがないのかなあ。やっぱり映像と音のインパクトというのはすごい。分かっていても男だらけ（しかもみんな濃い）の画面は若干気持ち悪かったです…。水野いじめの3人に細田よしひこ君が居たね！びっくりしたよ。
そもそも、杉下がサダヲ氏なのがやっぱり納得いかなかった！まあ杉下の重要性は映画に無関係だからいいのかもしれないけど、サダヲ氏のような熱っぽい顔と杉下は違う…！（←杉下好き）観進めるうちに、さすがサダヲ氏の演技には感心させられましたが、序盤の「何度となく男と寝た」発言に客席から含み笑いが起っちゃってたよ…。杉下キャスティングを知った時点で、続編はないのだなと確信した私。だって「そのほうよく見たら男前ではないか！」って言えないじゃない！（超失礼）（いやある意味言えるのか…？）

結局、終始ニノちぃちゃいなという雑念が最後までぬぐえませんでした。袴姿でパタパタ歩きまわるとこなど、七五三…（笑）。あと鶴岡のまさかのつけたし。あれもやっぱりこう、ファンサービス的な何かだったのかな。美しいものは美しいまま最期を迎えるというか…。

一番良かったのは田嶋屋のお信@堀北ちゃん。ちょーかわいかった！漫画から飛び出してきたみたいだった。きゅんきゅんしてしまいました。

続編はないんだねと言いきってしまっている私ですが、これで作られちゃったらどうしよう。別にいいけど。