「ブリューゲル版画の世界」@Bunkamuraミュージアム

どうしてこんなことになっちゃったのかと思わずにいられないクリーチャーたちや人物メインの宗教画は、さすがの人だかりで大人気でした。みっちみちに描き込まれてるから見応えがすごい。油彩画だと輪郭がぼやける分、そこに込められている真意や情念はじわじわと溢れ出ているようで、ある意味わかりやすいのだけれど、あのモノトーンのみちみち版画になると、こっちからじっくり見ようと引き込まれちゃうんでしょうね。ていうか、間違い探しするような気分なんでしょうね。帆船の絵も普通にかっこいかったですけど。同じ系列の画家たちに比べて、あまりに丁寧で抜け目がないのが並んでるとよく分かりました。
なんだかゲゲゲ展の人気っぷりと重なりました。入ったところで絵をプリントした垂れ幕が使われてるのも一緒だったし。みんなやっぱり妖怪が好きなのかしら…。決してかわいいもんじゃないのに「かわいい」って思うもんねえ。ブリューゲル自身も、きっと描いてるうちに楽しくなっちゃってたんじゃないかなあ。

グッズにあしらわれてるのも、なんでそいつやねんと思うようなチョイスだったり(笑)。まだ琴ペンとか魚は分かるけどさ…「邪淫」の股広げちゃってる人とかは缶バッチ付けられないでしょ…。ガチャガチャは卵ちゃんが欲しかったなあ。「足の生えたゆで卵がスプーンをさして自らやってくる」って!なんなんだそりゃ!