「美と芸術の上海アニメーション」@新宿K's cinema


『2010年 上海国際万国博覧会開催記念 美と芸術の上海アニメーション』


“君は上海アニメーションを観たか!” 水墨画アニメを中心に美しく完成度の高い上海アニメーション全12作品連続上映!「おたまじゃくしが母さんを探す」他5作品本邦映画館初上映!


その昔、手塚治虫鈴木伸一宮崎駿高畑勲をうならせた珠玉のアニメーションが中国・上海美術映画製作所で作られていた。水墨画アニメーションあり、切り紙、セルアニメ人形アニメあり、その芸術性の高さ、美の完成度は今も他の映像作品の追随を許さない。世界に冠たるアニメーションを作り出している日本。唯一世界に誇れる文化であるジャパン・アニメ。しかし、これを観てほしい。CGでは作りえない、そして今では製作不可能な美の世界、そこはかとない詩情が“上海アニメーション”の中にある。その映像の宝物が、映画館に蘇える。

今日はこちらのAプログラムを観てきました。

  • 「おたまじゃくしが母さんを探す」 (1962)
  • 「三人の和尚」 (1980)
  • 「鴫(しぎ)と烏貝」 (1984
  • 「火童」 (1984
  • 「鹿を救った少年」(1985)

映像美には期待通りほれぼれ。それぞれの作品に際立った色があってとても楽しめました。「おたまじゃくし〜」は出てくる生き物がみんな美しくてかわいいの。カメが良かった特に。一番好きだったのは「三人の和尚」で、イラストレーションも良かったけどお話も分かりやすくてかわいかったです。日本昔話を彷彿とさせられて和みました。前後半の画面の緩急差にも感心。しかし効果音が特殊で驚きました。お菓子(?)を食べる音とか、階段を踏みしめるような音で…手作りしてるんだなあ。
最後の話は、いろんな意味で「それはないよ」と思いました…ハッピーエンドだからって。あと「鴫と烏貝」は、「漁夫の利」ってことでいいんですよね…?鴫がかわいそうだったな。
結構楽しかったので、リピーター割引で別プログラムも観に行こうと思います。